高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

宇和島の石鹸屋だより 9月9日記

2015-10-04 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
愛媛県宇和島市 八坂石鹸 増田明宏です。

今年は雨量が多く、
工場も湿気だらけで、
除湿器が活躍しました。
最近の天候はおかしいですね。
 
昔私が継いだ頃(38年前)、
機械も古典的なもので、ほとんど人力。
石けんとソーダー灰を混ぜるのも、人力。
その頃は、ブームに乗ってよく売れましたが、
人力のため能率が上がりません。
粉石けんしか作ってなくて
粉砕機も非能率的なもので、
機械を導入することになりました。

パソコンもない時代で、どんなものがあるか分からず、
お米屋の粉砕機など参考にして、
農機具のメーカーに頼みました。
混ぜるミキサーも食品用のものを発注し、
ようやく粉石けん屋らしくなり、
製造もぐんと上がり毎月2kgが2000個近く出ていました。

ところが平成に入った頃、
アタックが発売され、売れ行きがぐんと減り、
新製品を考えなくてはと思い、
作ったのが台所固型石けん。

それにはポンプが必要で
メーカーを探し、熱やアルカリに強いポンプを使って、
容器に入れる石鹸を作りました。

(ミキサーとポンプ)

その頃から、婦人会などでリサイクル石けんがはやり、
容器の依頼もありました。
作り方は全く違うのですが、見た目は同じ。
容器に入った固型石けん。
しかも半額。
ところが使ってみると、全然違う。
婦人会のものはすぐにトロトロになり、使い勝手が悪い。
八坂石鹸のほうは動物性の廃油を少し配合して硬くして、
溶けにくく配慮をしています。

リサイクル石けんをお使いください。
よろしくお願いいたします。
コメント
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