
1月9日、天気は晴れ

やっと正雄さんとの約束が果たせる日がきた。十年後の配偶者の退職後は「農業」と思いつつ、まったく自信はない。体慣らしのつもりで簡単に引き受けた援農だったが、簡単なはずの「草引き」さえ難しい。ただ、タマネギの畝を向き合っての草引きは、思いの外夫婦の会話がはずむ。大根の間引き作業も大変だか農業の基本は「草引きだ」と、分かったようなことを言い合う。サラリーマンも大変だが、もしかしたら農家はもっと大変かもしれない。たった一日の援農で、分かったようなことは言われないが、農業はあなどれない。もしや正雄さん達がやっている「有機農業」こそがこれからの日本を支えていく農業の主流となるかもしれない。正雄さん、そのうちボツボツ農業を教えて下さい。また行きたいと思いつつ、報酬のさつまいもとかぼちゃを頂き土佐湾に沈む夕日を眺めながら帰路につく。心地よい疲労はゆっくりお風呂でとり除こう