あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

草を食べる

2008-04-24 01:58:26 | くらし

 先日テレビを見ていて、意外な草が食べられることを知りました。
 それは・・・


 からすのえんどう



 うわあ、なんだか口の中でもしゃもしゃしそう。 でも、食べてみた~い。


 そこで夕ご飯のおかずは野草の天ぷらにしました。
 衣は、例によって米粉(上新粉)です。 からっと揚がります。


 上の方のがからすのえんどう。 左のはよもぎ、真ん中のは、なんとどくだみです。 下の長い葉は、白花のたんぽぽ。 でも花は黄色のをつんできました。



 タンポポの花をきれいに揚げるのは難しいです。  採ってきた花を花瓶に挿しておいても時間がたつとすぼんでしまうので、開いたのを揚げようと思えば、直前にとるしかないですね。 でも、たんぽぽは夕方にはすぼんでしまうんです。 夕ご飯には無理? 曇りや雨の日もすぼみます。 衣をつけて油に入れるとわずかに広がりましたがー。


 からすのえんどうは、 のびたつるがそのまま残って姿のいい天ぷらになりました。 茎が細いせいか、口に入れるとすぐぱりぱりと砕けてしまいました。 あまりくせのない味で、食べやすいのですが、あえてこれを食べなくてもいいかな? 


 どくだみー。 これも天ぷらで食べられることを初めて知りました。 生の葉はあの独特の臭いがとてもきついです。 この臭いのに乾かして煎じて飲む祖母の気がしれませんでしたが、子どもの頃とても耐えられないと思っていた臭さも、最近はあまり気にならなくなりました。 年をとったせいでしょうかね。 
 揚げると匂いが和らいで、食べやすくなりました。


 よもぎはとてもおいしいです。 よもぎのあくが消えてほんのり香りが残る天ぷらになります。 


 わたしの母は、草が大好きで、子どもの頃からいろいろ食べられる草を教えてくれました。でも義母は、「草なんか食べん。」と言います。 ふたりとも第2次世界大戦中の食糧難を経験していますが、 非農家育ちの母にとっては、草もおいしいごちそうだったに違いありません。 しかし義母は農家育ちで、草を取ってまで食べなくてもよかったのでしょう。 「草なんか」という言葉には、 農家のプライドのようなものが感じられました。


 暮らしの豊かになった現代に食べる野草の天ぷらは、飢えをしのぐ物ではなく、風流な大人の味だと思いました。


 そこらへんにいっぱい生えている草なので、山ほど揚げてぶじこたちにも食べさせたのですが・・・・


 からすのえんどうを食べながら、ぶじこが言うには 
 「からすのえんどうには、アヤモクメキリガの幼虫がつくんよ。」
 「ええ? なに?」
 「アヤモクメキリガ。 検索してみて。」
 
 うじゃうじゃとイモムシの写真がでているサイトがあって、たしかにアヤモクメキリガの幼虫はカラスノエンドウを食べるとありました。


 「あんた、嫌いなくせによう知ってるね。」
 「ほんとは好きなんじゃない?」 と下の娘。
 「いや、気持ちが悪くてたまらん。」 


 ほんとに、何を食べてもイモムシを思い出すのも困ったものです。 


 

コメント (4)
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