おべんと

おべんと



むかし？という

ほどでもない頃のおはなしです


たいちょーが好きな

おべんとやさんがありました


おばちゃんと娘さんが

切り盛りしてて

店頭にはおべんとがいっぱい

朝早くからあいていて

お昼になるとどんどん売れて

午後には売り切れ終い


いつもおかずがたくさんで

ずっしりおもくて

男性でもきっとおなかいっぱい。


かならず

唐揚げがひとつ入ってて

お魚のおべんとでも

揚げシウマイとかウインナとか

はいってて

たまーにごはんが白飯じゃなくて

炒飯だったりして

買いに行くとおばちゃんが

『おにーちゃん、今日は何にする？』

って聞いてくれて

『今日ねー、それ終わっちゃったから

これがいいよ』って

おすすめしてくれたりして



でも夕方には

いつも閉まってるので

お店やってることを

知らない人もいたりして



まあ いまでもあるのですが

そんな昔からのお店。


オープンまえも

よくそこのお弁当を買って来て

食べたものでした



オシャレじゃないけど

繊細な味じゃないけど

いろいろ詰まってて

毎日通える値段で

実際いつもお客さんがいっぱいで

きっとここのおべんとで

よろこんでる人たちがいる。


そーいうのをみて

私もそーいうお店を

やりたくなりました


きっと たいちょーも

このおべんとやさんが好きだから

そーいうお店になったら

喜んでくれるに違いない

そーおもって

定食をはじめました


そして そのころから

やりたかったおべんと



よーやくできるよーに

なりました



タコとセロリとむかごのにこみ。



自家製野蒜（ノビル）のしょーゆづけ



•••

そしていま

すこしずつ...

目指してたゴハンやさんに

近づいてるよーな

そんな気がします。


こーいう気持ちで年末を

迎えられること

みなさまに感謝しきりです。


そんな幸せをかみしめた

ほんじつです。