ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

出雲国譲りの時期 +1

2022-06-10 02:41:55 | うんちく・小ネタ
記紀による出雲国譲り神話の時期は、天孫降臨前つまり高千穂への
移動前になっています。

この時代、国は、いくつかの集落で国を構成していることが多いため、
百国、二百国というレベルを遙かに越える数になります。

降臨する前に、国を譲って貰ったのに、その国に天孫を送り出しもせず、
方向違いの鹿児島ないし日向の地に降臨し、数代そこにいたし、東征を
始めてもあさっての地域から開始したという、おバカな話でいいのかと
思います。
出雲大社しかない無主になってしまった国を、周囲が敵だらけかも知れ
ない中にウン百年間も放置したことにもなります。
~神武天皇即位がBC70と推測されています。(BC50より前は確定)
~出雲大社の建立も行ったはずなので、かなりの人員規模で対処しなければ
 いけないわけです。少なくとも天孫降臨と同程度の規模で乗り込まなければ
 いけなかったはずです。

順当に考えるなら、神武東征して大和に朝廷を構えてから、周辺を
近くから従えていく、その途中で出雲の国譲りが成立したはずです。

妥当な時期は、山陽道全域を影響下に置いた開化天皇の207年まででしょう。
~天孫降臨より前に出雲国譲りを移したので、山陰は除いた・・・
~スサノオノ命やオオクニヌシノ命などの話は、後世に出雲風土記を書かせて
 から収録した話になるはずです。
~大和入りでナガスネヒコを切った剣が国譲りにも登場します。布都御霊剣です。
 その剣は崇神天皇(208~241)が石上神宮に納めたままです。

日本統一の正統性を出すために、国譲り神話の時期を前に持ってきたというのが
妥当な理解でしょう。
ただ、時期をずらしただけでつじつま合わせはしなかったから奇妙な話に聞こえて
しまうということでしょう。

追記1:
 もし、記紀通りの時期のもので、出雲にも天孫族を降臨させていたなら、
 奈良のナガスネヒコのケースと似たような悶着が起きたはずです。

 この場合の騒動に、出雲大社が無縁・無傷で済むでしょうか。
 出雲勢力の当主以外は全員諏訪地方に移住しており分家も何も出雲にいませんと
 いう状態は最初はあっても、以後に分家ができてしまうのが自然です。

 何の悶着も無く片付くというのは、無理っぽく、出雲譲りは後世の話とするのが
 無難です。

 日向でも、東征部隊が全滅したケースに備えて正当な継承者を日向に残して出立
 しました。
 ~最大の問題は、当時の天孫族は末子男子が継承する伝統にありました。
  出征先で新たに子供を作れば、その子が正当な継承者になるのです。
  本拠に残された継承者が、国を維持し続けても、出征部隊が生き残って国を作り
  男子を作ったら、そちらが本国をも支配できる正統な国になってしまうのです。
  残存部隊は自分達が正統であると信じて生活を続けますが、100年以上経過した
  ある日突然、俺たちが正統だという部隊・国が現われるわけです。

  ~熊襲の場合、親戚として接待を受けて酔っ払った一族全員を夜分に襲撃の形で
   殲滅するわけです。
   殺そうとした相手から称号を貰った?あり得ないと子供の時でも思いました。

   ~我が家のケースでは、土佐を出て樺太に渡り終戦で北海道→秋田県鹿角八幡平
    →秋田県由利本荘市矢島町(この後が栃木県日光市)で土佐の親戚の男が
    矢島町から9kmの山道を歩いてきたわけです。1週間ほどいました。
    酒は無理っぽかったけど祖母・父母が精一杯接待したはずです。
    ~祖母と父は土佐生まれ、母は樺太生まれ。父は土佐生まれでも3才ほどで
     樺太に渡ったのです。
 
   親戚に対して無防備・開けっぴろげなのは日本民族の特性だと思います。
   ~海外経験有りの方には注意しましょう!樺太も我が家および近隣のコノトロ
    村以外の町=豊原や満州出身者は悲惨な目に遭っているようで、性格も思考
    も日本人離れしてしまっているようです・・・

  ~神武天皇の父親がさらに男子を作っていたなら神武天皇の残した子供の
   継承権は既に無く、さらに、大和の継承権も移ってしまうのです。
   天皇の地位を熊襲の当主に譲るしかない可能性が有ったのです。
  天皇家が、蝦夷、熊襲討伐に必死になったのも理解できます。
  末子男子相続を止めたのは、天皇家の歴史から出た必然だったのです。

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