フェラーリ炎上

何時もの教会、懺悔室で　～～～　　　　　　
神父　「　オヤ？　久しぶりですね。　お元気でしたか？　」
ヒ ゲ　「　ハイ、日々の雑事に追われて、教会で御祈りする事さえ忘れるザマでございます。　」
神父　「　今日は、なんの告白ですか？　」
ヒ ゲ　「　私は、情けない男です。　」
神父　「　オヤ？　それはどうしてですか？　」

　　　　　　　

ヒ ゲ　「 つい最近、日本で在ったフェラーリの事故。
　　　　　そのニュースを見ていて嬉しくてたまらないのです。
　　　　　なんと、私は人品浅ましい人間でしょうか。
　　　　　人の不幸は、蜜の味と申します。
　　　　　事故と云う悲しい出来事に遭遇している人を見て、私は笑い転げている。
　　　　　手を差し伸べることもせず　・・・
　　　　　事故の原因は、フェラーリ車が粋がって追い越し車線を暴走した挙げ句の
　　　　　事と聞くと、ザマーみろと、更に蜜が美味しく感じるなんて、私はイエス様
　　　　　の子供にある可からざる感情を抱いている。
　　　　　悲しい人格なのです。
　　　　　人の高価な物を羨む、さもしい根性が、まだでもこの年寄りに残っているとは、
　　　　　情けない（！）と、今日お伺いしました。　」
神父　「　Jシーザーの時代から、マンハッタンのウォール街の格差デモの現在まで、
　　　　　 人類は何ひとつ感情のコントロールを出来ないで居るのですネ。　」
ヒ ゲ　「　ハイ、告白のお陰でスッキリしました。
　　　　　 売店で免罪符をいただいて帰ります。　」

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