防衛省は6月8日、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが4月にアフリカ・モロッコで起した墜落事故について「米国が決めたマニュアル通りに機能しており、機体に機械的な不具合はなかった」との米側の調査結果の概要を発表しました。
しかし「機械的な不具合」ではなかったとすれば何が原因だttかは特定されておらず、最終的な究明はまだ時間がかかるとしています。
この調査結果の概要は結論部分のみが、6月7日に外交ルートを通じて日本政府に伝達されたと言います。
森本敏防衛相は、オスプレイが7月にも普天間基地に配備が予定されていることについて、記者から「事故原因が明らかになるまで配備を待って欲しいと(米側に)要請する考えはないか」との質問に、米側から配備次期について通穂yがないとして「通報を待って判断したい」と明言を避けました。
この調査結果概要は7月の普天間基地への配備似合わせたアリバイづくりに他なりません。航空機事故は通常、報告書をまとめるのに1年はかかるといわれており、モロッコ事故から2ヵ月たらずでの調査結果は拙速と指摘されても仕方ありません。
沖縄地元紙の「琉球新報」は、6月4日の社説で米側が事故原因を「人為的ミス」と日本側に伝えていたとの報道を受け、7月に配備する日程ありきだと指摘し、「そんな拙速調査が信頼できるのか」と批判。防衛省が米軍の都合や面子を優先するなら「対米従属省」に名前を変えた方がいいと痛烈です。また、沖縄タイムスも8日付け社説で「具体的なデータのないオスプレイの安全性の説明など県民は納得しない」と指摘しています。
【出典参考】2012年6月9日付け「しんぶん赤旗」
<オスプレイ一転、岩国で試験飛行後に普天間へ>
日米両政府は6月8日までに、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを7月に米軍岩国基地に一時配備して試験飛行した後、米軍普天間基地に本格配備することで合意。週明けに神風英男防衛政務官が岩国市を訪れて正式に伝えます。
オスプレイの配備を巡っては、4月にモロッコで墜落事故を起したことなどから沖縄県側が強く反発しており、岩国基地への一時配備は、本州で「安全性を示す」ことで反発を和らげる狙いがあると思われます。
米側は当初、岩国への一時配備に難色を示し、岩国市も拒否する考えを示したため、日本政府は普天間基地への直接配備を検討してきましたが、米側がオスプレイを組み立てる予定だった那覇軍港で抗議運動が起き、混乱が生じる可能性が高まったことから、米側と岩国市側を再度説得。米側はこれを受け入れ、岩国市側も容認する考えを示しているといいます。
米軍はオスプレイを普天間基地に計24機配備する計画ですが、このうち12機が7月に岩国基地で組み立てられ、10日~2週間にわたって沖合の滑走路で試験飛行を行った後、普天間基地に配備されるといいます。
【出典参考】2012年6月9日配信「毎日新聞 」
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