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「アンネの日記」破損相次ぎ発覚

2014年02月25日 | 国際・政治
東京都内の公立図書館が所蔵する「アンネの日記」が破られているのが相次いで見つかった問題で、杉並区や中野区など少なくとも五つの区の31館で計265冊が被害に遭っていたことが21日、23区の区立図書館で構成する特別区図書館長会への取材で分かりました。



<「アンネの日記」関連本破損、東京の3市5区で294冊被害>


東京都内の公立図書館で世界的ベストセラー「アンネの日記」と関連図書が相次いで破られた問題で、2月21日現在の被害は都西部の3市5区で計294冊に上ることが分かりました。
各自治体は器物損壊容疑などの被害届を警視庁に提出しました。

また、ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は20日、「衝撃と深い懸念」を表明。捜査と実行者の特定を求める声明を発表しました。

菅官房長官も21日、「わが国として受け入れられるものではなく、極めて遺憾なことであり、恥ずべきことだ」と非難しました。


被害が確認されたのは杉並区の11館119冊、中野区の5館54冊、練馬区の9館41冊、新宿区の3館39冊、豊島区の3館12冊、武蔵野市の2館9冊、西東京市の3館10冊、東久留米市の3館10冊の3市5区で計294冊。
一方、被害が確認されていない都立中央図書館(港区)と都立多摩図書館(立川市)は、21日から「アンネの日記」の開架をやめ、希望者の申告に応じて閲覧させることにしたということです。

杉並区によると、2月3日に隣接する練馬区から破損被害の連絡を受けて調査した際には被害を確認できなかったといいます。しかし、6日に「特別区図書館長会」から注意喚起があり、再調査したところ11館で相次いで被害が判明しました。被害は一般書、児童書、外国語本など多岐にわたり、いずれも一部のページがちぎり取るような形でなくなっていました。貸し出した本は返却時に点検するため、館内での閲覧時に破られた可能性があるということです。

また、豊島区では昨年2月と5月に計7冊の破損を発見。今年1月下旬以降に、新たに5冊の破損が見つかりました。西東京市では先月22日に図書館利用者からの指摘で破損が発覚しました。

22日、武蔵野市などで新たに破損が判明し、これまでに3市5区の38館で合計306冊の被害が判明しました。



<「アンネの日記」関連本破損で加害者特定を―米ユダヤ系団体「声明」発表>


東京都内の複数の図書館で「アンネの日記」の関連図書が破られた器物損壊事件で、米ロサンゼルスに本部を置くユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は2月20日、日本当局に加害者を特定し対処するよう求める声明を発表しました。

声明では、ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の犠牲になった著者のユダヤ人少女、アンネ・フランクが日本で親しまれていることに理解を示したうえで、事件は「偏見と憎悪に満ちた」一部人間の行為と指摘。そのうえで「(アンネは)ホロコーストで犠牲になったユダヤ人の子供150万人の中で最も知られた代表であり、その記憶を侮辱する組織的計画だ」と述べました。

ニューヨークに本部を置くユダヤ系のインターネットニュース「タブレット・マガジン」もアンネの写真入りでこの事件を報道しました。


【出典参考】2014年2月21日、22日配信「毎日新聞社」


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