かなり前のキング・クリムゾンの演奏映像で、ベースのトニー・レヴィンが「ベースではない何か」な楽器を弾いているのを見た。下記の映像を参照されたい。
『King Crimson - Elephant Talk』
『Elephant Talk: King Crimson on 'Fridays', ABC TV, USA』
ご覧のように、多弦編成のギターから共鳴胴をカットしたような形である。音を聴くと、ちゃんとベースの役割を果たしているだけでなく、和音である種のリズムパターンを演奏している。タッピング奏法で演奏される楽器であり、通常のベースではできない表現が可能となる。(*1)
この楽器が当時から「スティック」という名称であることは知っていたのだが、関係者以外にはあまりにもマイナーな楽器であり、ほとんど普及していないので忘れかけていた。
だが、そこに突然記憶を呼び戻す番組が放送された。テレビ朝日の「ハマスカ放送部」(2023年5月8日放送)である。ここに突然登場したのだ、スティックが。MCの1人であるハマ・オカモト氏は「初めて知った」かのようなリアクションだったが、彼のようなプロのベーシストがこれを知らない筈がない。それくらいには有名な楽器だったのだ、こいつは。
その番組の「YouTube限定公開版」があるので参照されたい。↓
『【激レア楽器】チャップマン・スティックでBase Ball Bear・関根史織の人生が変わった!?ハマ・オカモトと齋藤飛鳥が聞く【YouTube限定公開】2023/5/8OA「ハマスカ放送部」』
番組ではBase Ball Bearのベーシストである関根史織氏がこの楽器を紹介する形で進行したスティックだが、一瞬でこの楽器にハマってしまった関根氏の感性は素晴らしいと言えよう。スティック熱が興じてついにはトニー・レヴィンにも会ってしまう、というのは拍手である。
\(^o^)/
関根史織氏自身がスティックを紹介する動画もある。下記を参照されたい。
『チャップマンスティックの関根史織(Base Ball Bear/stico)がAstral Destinyを演奏!』
番組YouTube版の映像には含まれなかったが、筆者が興味深かったのは齋藤飛鳥さんが実際にスティックを持って演奏したシーンである。(冒頭画像参照)もちろん初見の楽器であり、大した内容は弾けないのだが、メジャースケールをゆっくり弾いたその音はそれでもタッピング奏法も含めてこの楽器に対するセンスを感じさせるものではあった。同時に「あの齋藤飛鳥さんがスティックを弾いている」というシチュエーション自体がとてもシュールであり、それを面白いと思った音楽関係者は少なくなかったであろう。
------------------------------------
(*1)
余談だが、この時期のドラムはイエスでも活躍したビル・ブルーフォードである。
☆
『King Crimson - Elephant Talk』
『Elephant Talk: King Crimson on 'Fridays', ABC TV, USA』
ご覧のように、多弦編成のギターから共鳴胴をカットしたような形である。音を聴くと、ちゃんとベースの役割を果たしているだけでなく、和音である種のリズムパターンを演奏している。タッピング奏法で演奏される楽器であり、通常のベースではできない表現が可能となる。(*1)
この楽器が当時から「スティック」という名称であることは知っていたのだが、関係者以外にはあまりにもマイナーな楽器であり、ほとんど普及していないので忘れかけていた。
だが、そこに突然記憶を呼び戻す番組が放送された。テレビ朝日の「ハマスカ放送部」(2023年5月8日放送)である。ここに突然登場したのだ、スティックが。MCの1人であるハマ・オカモト氏は「初めて知った」かのようなリアクションだったが、彼のようなプロのベーシストがこれを知らない筈がない。それくらいには有名な楽器だったのだ、こいつは。
その番組の「YouTube限定公開版」があるので参照されたい。↓
『【激レア楽器】チャップマン・スティックでBase Ball Bear・関根史織の人生が変わった!?ハマ・オカモトと齋藤飛鳥が聞く【YouTube限定公開】2023/5/8OA「ハマスカ放送部」』
番組ではBase Ball Bearのベーシストである関根史織氏がこの楽器を紹介する形で進行したスティックだが、一瞬でこの楽器にハマってしまった関根氏の感性は素晴らしいと言えよう。スティック熱が興じてついにはトニー・レヴィンにも会ってしまう、というのは拍手である。
\(^o^)/
関根史織氏自身がスティックを紹介する動画もある。下記を参照されたい。
『チャップマンスティックの関根史織(Base Ball Bear/stico)がAstral Destinyを演奏!』
番組YouTube版の映像には含まれなかったが、筆者が興味深かったのは齋藤飛鳥さんが実際にスティックを持って演奏したシーンである。(冒頭画像参照)もちろん初見の楽器であり、大した内容は弾けないのだが、メジャースケールをゆっくり弾いたその音はそれでもタッピング奏法も含めてこの楽器に対するセンスを感じさせるものではあった。同時に「あの齋藤飛鳥さんがスティックを弾いている」というシチュエーション自体がとてもシュールであり、それを面白いと思った音楽関係者は少なくなかったであろう。
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(*1)
余談だが、この時期のドラムはイエスでも活躍したビル・ブルーフォードである。
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