Altered Notes

Something New.

笑えない号泣会見

2014-07-08 16:01:03 | 社会・政治
兵庫県議会の野々村議員が大袈裟な号泣会見をやって世間を喫驚させ、それを「面白い」と評する人が少なくない。

あれは本当に「面白い」ものだったのか?
お笑い芸人やタレントなどが「とても面白い」とコメントしているのを見かけるのだが、そう言う彼らは少し感性がおかしいのではないだろうか。

私はあの会見を見て全然面白いとは思わなかった。とても笑える代物ではなかったし、むしろドン引きした。
なぜか。
「面白いこと」というのは「常識も教養も礼儀もある人間」が「敢えて馬鹿をやらかす」から面白いのである。
「馬鹿な奴」が「馬鹿なことをしでかす」のは「当たり前」であり面白くもなんともないのだ。

にも関わらず、それを「面白い」とか「久々に大笑いした」などと言っている連中・・・ましてプロの芸人なら自身の感性がどうかしている事に気づくべきであろう。(*1)

そもそも野々村議員のあの号泣会見は気味が悪かった。薄気味悪い。
どう見ても精神に何らかの異常が存在する可能性を考えざるを得ない、そんなタイプの気味の悪さを感じるのである。

会見をおもしろおかしく扱う報道が多いのも問題だ。
野々村議員のお金(政務活動費)の使い道に関する疑惑については、野々村氏自身は何も説明できていないのである。
問題はそこであり、号泣会見のみっともなさに目を奪われていてはいけない。本末転倒である。
しかも、面白がって野々村議員をワイドショーに出演させようという軽薄極まりない動きが目立ってきているようで、これなど相変わらず薄っぺらで中身の無いテレビ屋がいかにも画策しそうなことである。(蔑笑)


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(*1)
7月7日のMXテレビ「5時に夢中!」の中でマツコ・デラックス氏は
「あたしは笑えなかった。怖い」「笑いを通り越して殺気のようなものを感じる」「恐怖を感じる」と発言。
こちらのほうが人として真っ当な感覚・感性と言えよう。