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消費税増税 と 無駄遣いされる税金

2014-04-09 06:27:07 | 社会・政治
4月1日に消費税が増税され8%となった。

世の中は消費税のことだけに目がいきがちではあるが、実は消費税以外にも色々なものが上がっているのである。例えば自動車関連で言えばガソリンも値上げされるが、ここには消費税だけでなく地球温暖化税がのしかかってくるのである。

もう一つ。

高速代が値上がりする。平日の昼間と深夜でETC搭載の場合は料金が割引になっていたのだがそれがなくなるのだ。平日の昼間が3割引きだったものがいきなり上がるので、利用者にとってはかなりの金額負担になる。例えば山陽道で神戸から赤穂までは以前は1650円だったのだが、増税後は2440円になるのだ。この値上げは利用者にとっては痛いものである。

また、様々な社会保障の給付が削減されたり、逆に保険料が上がったり…さらに住民税まで上がっている。国民にとってはきついことばかりで、かなりの重圧である。

消費税増税は景気に大きな影響を与える。
1997年の時は消費税が3%から5%に上がって、その後は消費が沈んだ。それに加えてアジアの金融恐慌などが重なって日本も金融恐慌に陥ってしまい、それ以来ずっとデフレが続いているのであって、実は本当に恐ろしいことなのだ。

消費税増税・・・そもそも何のための増税なのか、ということ。
政府は「社会保障に使う」と言う。今回増税することで税収が5兆円増えることになる。その増収分は本当に社会保障に使われるのだろうか。
増税後の消費税の8割方は厚生年金の国庫負担分などに当てる、とされている。つまり現状維持の為、の8割なのである。しかし結局それは別の一般財源で今までやってたものに付け替えてるだけである。そうなると、そこで生じた一般財源分の余裕はどこかで使われることになる。それが果たして良いことに使われるかどうかが全く判らないのだ。


よくよく見ていくと、最近は税金の無駄遣いが多い。
例えば、復興予算ということで25兆という大型の予算を組んでいるのだが、これは去年の会計検査院の調査では1.4兆円流用している、ということだ。つまり被災地に役立たない不要不急のことなどに使われている。
シーシェパードの対策費とか、被災地と関係ないところの雇用で1000人を雇って被災者を1人しか雇ってないという例もあるが、このような事例が目立っているのである。


さらに不安なのが2020年の東京オリンピックである。
オリンピック自体はいいのだが、オリンピック施設が実は問題である。この施設が異常に巨大なものが構想されている。メインのスタジアムが建設に3000億円くらいかかるのではないか、と言われているが、実際に作りだすと最終的には運営費等を全部含めると1兆円程度はいくのではないか、と見られている。

オリンピックでこうした大型のスタジアムを作ったところはその後軒並み不況になっている、という事実がある。ギリシャなどは国が傾いてしまったし、あの北京オリンピックの鳥の巣だが、あれは現在廃墟になっているそうだ。
従ってそのような大きなものを作って大丈夫なのか、と。

北京オリンピックの場合、鳥の巣を建設するのに340億かかっており、維持費が8000万程度だということである。転じて日本の場合は作るのに6000億で維持費が45億かかると見られている。これを建設した場合、その後で継続的に客席をお客さんで埋められるようなことにはならないのではないか、と心配されている。
そう考えると日本はこのようなことをやっていていいのか?、と憂慮されるところである。