Altered Notes

Something New.

結婚意欲も消失する えぐい現実

2023-09-20 16:23:00 | 社会・政治
独身研究家の荒川和久氏が作成した「未婚男女年齢別「結婚前向き」率比較」表である。

当の荒川氏は「1992年と比べて男の結婚意欲が特に30-34歳あたりで下がっているという部分も割と見逃せないポイントかと。婚活パーティーとかで男が少ないというのもこういうところからきている。」と述べているが、それは当然であり、必然と言えよう。

なぜか。

従来、女性は結婚にあたって、相手側男性の収入を重視してきた。結婚とは「生活」なのだから確かにそうなのだろう、とは思う。だが、現在では「高収入」以外に「イケメン」であることも必須の条件となりつつある。以前から適齢期の男性が結婚にあたって高収入を求められることで、かなりの男性が婚活市場から撤退した。そこへ「イケメン以外は受け付けない」という女性側の要望が追加されたのである。これでほとんどの男性は婚活市場から去ることになった。なお、女性側は「相手がイケメンでなければ結婚しなくていい」という意見が主流だそうだ。こうなると「もうお終い」の感が強い。荒川氏が言う結婚崩壊の様相を呈している。

政府の「異次元の少子化対策」のあまりの的外れぶりも加えて考えるならば、イーロン・マスク氏が言うように本当に「日本はいずれ消滅する」ということになろう。そうでなくても移民が増えて多数派になってしまえば、最終的にそこは日本ではなくなってしまうだろう。


女優の故・樹木希林さんは「結婚なんてのは若いうちにしなきゃダメなの。 物事の分別がついたらできないんだから」という名言を残している。荒川氏はこれを評して「実に的を射ている言葉」と言う。「若いうち」というのは異性に対して最も深層心理レベルで情念が燃え上がっている時期であり、あらゆる理屈を超えて異性との結びつきを求めるものである。その時期に結婚せずにいると、やがて成熟して「物事の分別」が付いてしまう事になり、そうなると、相手を実利的(ある種の功利主義的な見方)かつ自分にとって都合の良い性的特性を備えた人物かどうかを客観的に評価(計算)するようになる。こうなると、もうほとんど困難になってしまうのが現実である。

「少子化」とは「婚姻減」が原因で生じた事象だ。(*1) この後の時代(未来)に生まれてくる人々が、ほぼ不可能となった婚姻に対していったいどのように対処してゆくのか・・・我々世代はそれを見届けることはできないが、希望が見える方向に事態が推移するよう祈っている。




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(*1)
結婚した夫婦はほぼ子供を産んでいる。少子化で子供が減った割合は婚姻が減少した割合と比例している。要するに、「結婚できなくなったから子供の出生数が減った」のである。政府はここが見えていない。








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