Altered Notes

Something New.

どっちを向いても芸人ばかりのTV番組

2020-08-15 08:43:23 | 放送
異常事態と言える。どのTV番組を見ても出てくるのは芸人である。民放だけでなくNHKまで芸人で埋め尽くされている。もう、うんざりだ。

NHKに至ってはEテレの番組も芸人だらけである。Eテレとは昔で言う教育テレビだ。そもそも人間として規範になり得ない連中(*1)が教育テレビでレクチャーする側に居る事の不自然さったらないのである。そもそも今どきの芸人は全く面白くない。下品な連中も多く退屈の極みである。そんな芸人達が蔓延しているテレビから視聴者が離れていくのは当然と言えよう。

また、芸人の中でもいわゆる売れっ子はどのチャンネルのどの番組にも出てくるので訳がわからなくなるほどだ。どの番組でも同じ芸人がMCをやっていることもある。CMになったらまた同じ芸人が出ていたりする。うんざりだ。そもそも芸人など見たくもない視聴者にとっては食傷気味を通り越して胃もたれを起こすような惨状である。視聴率が落ちるのも当然だ。

TV業界がここまで芸人依存になってしまったのは、端的に言えば「楽だから」であろう。芸人は番組のアウトラインを与えれば、後は自分で笑いを作ってくれる。ディレクターは収録後に面白そうなシーンをつまんで編集すれば一丁上がりである。制作者側が番組作りの苦労を味合わずして番組が作りたい…と願うならついつい手を出してしまう麻薬のようなもの…であろうか。しかも芸人ブームであるが故に「芸人出しときゃ(数字は)なんとかなる」くらいに考えているのだ、連中は。また、テレビ屋は楽することしか考えてないので「芸人依存以外の方法」を考え出すこと…パラダイムシフトができないのである。「違うもの」を作る苦労が嫌だから「流行り物」「芸人依存」に逃げ込んでいるのである。日本では何かが流行るとみんな右へ倣えで同じようなものばかり並ぶのが恒例である。(*2) こちらは「違うもの」を欲しているのに、である。同じような番組同じような出演者ばかりで変化がないからやがて全部揃って沈滞してゆくのである。阿呆の典型であるし、視聴者を馬鹿にしている姿勢が如実に判る。

もちろん番組というのは言うほど簡単に作れるものではないが、ここで訴求している内容は大きな傾向としては間違いない。また、新しい芸人たちを「第7世代」などと囃し立てているが、これはデビューして間もない芸人達を売るための仕立てにほかならない。デビュー間もない芸人を使えばギャラ、つまり制作費も抑えられるメリットがある。WEBに侵食されて予算も大きく削られているTV屋にとっては最も安直に制作できるのが芸人起用、という形態である。

だが、それが逆にTV屋の首を絞めているとも言えるのであり、良いものを作る「志」を失った地上波TVの連中がさらなる窮地に追い込まれる過程を今我々は見ているのかもしれない。特に経験も少ない芸人のパフォーマンスは超絶つまらないのであり退屈である。

なにしろあらゆる番組に芸人がキャスティングされている現状は日本のTV史上、あまりにも異常な事態であり、こんなのは世界でも日本だけだろう。外国から見たら相当奇異に映る筈である。だが、渦中にある日本のテレビ界は当事者であるが故にその異常性に気が付かないのである。有り体に言って馬鹿だ。芸人が大嫌いな筆者にとっては視聴に値する番組は皆無である。

地上波TVメディアはある意味で腐敗の極みに到達している。制作面では上述のように芸人に依存して少しでも楽しようと手を抜き、コンテンツ内容においては「何かの宣伝」ばかりになっているのが実情だ。TV番組を視聴していて普通の番組かと思っていたら実は「映画の宣伝」「新番組の宣伝」「新商品の宣伝」等だった、という経験は多くの視聴者が味わう幻滅の一つである。これでは視聴者は離れる一方だが、それが自覚できない愚かなテレビ屋たちなのだ。

だから多くのまともな視聴者はとっくの昔に地上波を捨ててネット番組やCS放送・ケーブルテレビに移行しているのだ。そこでは少なくとも視聴者の関心を引く番組があるからだ。それはすなわちTV放送、少なくとも地上波放送にはもう既に「何も無い」事をみんな知っているからである。


地上波TVはもう終わりだろう。
電波という権力にあぐらをかいた無神経で無責任かつ醜悪な姿勢は多くの視聴者を遠ざけてしまった。言い換えれば「嫌われる努力」に勤しんだ、ということだ。一度潰して解体した方が(本当に)良いのだろうと思えるのだ。もう既に地上波テレビ局が潰れる兆候は出てきている。一日も早く潰れることを願っている。有害無益なテレビ屋に未来はない。




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(*1)
そもそも芸人は人間のクズである。そう定義したのは私ではない。上岡龍太郎氏だ。上岡氏の発言「クズな奴の中で腕の立つ奴はヤクザになり口が立つ奴が芸人になる」とは上岡龍太郎氏一流の韜晦ではあるが、一面の真実を突いてもいる。芸人たちが引き起こす不祥事は毎年のように後をたたない。それも暴力・恫喝・反社勢力との繋がり・闇営業・未成年淫行・不倫トイレ性交など、次元の低い”しょーもない”事件ばかりで正に人間のクズであることを実感させるものばかりだ。そんな連中が事もあろうに教育テレビで偉そうにパフォーマンスしている様は「世も末」な終末感と絶望感を味あわせてくれる、というものだ。
しかも、昨今は芸人を一角の人物として崇め奉る無知で無頓着な若年層が増えてきている。これはこの先の日本のあり方にも影響を与える現象の先がけになるかもしれない。


(*2)
流行ものについては、テレビは一番最後に乗ってくるのが通例である。テレビ屋の感性は致命的に貧弱だからだ。以前は「テレビで扱われるようになったら終わり」と言われたものだ。
逆に、テレビ屋が意図的に流行を仕掛ける場合も多々あるが、この場合は流行を報じるのではなく、流行を作ることで商売を目論む意図がある場合がほとんどだ。事ほど左様にテレビ屋は下衆なのである。





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