ウェザーニュースという気象番組がネットで配信(≠放送)されている。キャスターはほとんどが女性であり、視聴者とのやりとり等を通じて、いわゆる「アイドル売り」をしている。プロデューサーはM氏という、いかにもギョーカイ人らしいいでたちの人物だ。(*1) まぁ、若い女性をアイドル売りしているので、視聴者は非モテ系中高年男性が多く、おじさんホイホイと化しているのはどの業界でも起きている普遍的な事象である。そのおかげか知らないが、ウェザーニュース・アプリは三千万を超えるダウンロード数を誇っているらしい。
なにしろ当方としては、気象情報をきちんと伝えてくれればそれでいいのだが、その語り・喋りの一部が(日本語として)いい加減というか間違っている場合があり、それが気になってこの番組の視聴を忌避するようになった。気象情報だけならアプリを見れば一目瞭然なので、わざわざライブ配信番組を視聴する必要はないのである。アイドル売りに興味もないので。
その「間違い」だが、日本語の使い方がいい加減なキャスターが複数居ることだ。主に若手で入社からの年数が僅少な人にこれが多い。逆にベテランと言われるようなキャスターにはこの「間違い」を感じたことはない。言葉に対する意識・自覚がしっかりしているのだろう。若いキャスターの場合は、自分よりも少しだけ早く入社したキャスターの間違った喋り方を真似している内に間違いも伝染してしまったのではないだろうか。
では、その「間違い」とはどんなものか?
「それでは」という言葉がある。これは、それより前に示した事柄を受けて、その後に疑問や意思などを伝える際に使う接続詞である。例えば、話題を切り替えるときや前の話題についての意見を伝える際などに使うものである。言い方を変えれば、「それでは」と言う事によって、それまでの事を一段落させて次のテーマに移る場合などに接続的に使われるものだ。要するに過去に一区切りをつけて、未来の事を語る直前に言う言葉なのだ。
しかし、WNLキャスターの若い女性は今、終わったばかりの気象解説の最後に「それでは」と言いながら「◯◯さんに気象情報を伝えてもらいました」と、過去の事を語りだすのである。「それでは」と言いながら過去のことを言う。これは日本語としておかしい。「それでは」と言うなら、この後(未来)の事を語るのが日本語のセオリーなのだ。例えば「それでは、今日の気温をお伝えします」「それでは明日の天気をお知らせします」「それでは、この後は~のコーナーです」・・・といったように、だ。しかし、若い女性キャスターにはそれができない。
また、この「それでは」は、「では」と簡略化される場合もある。それでも意味は同じだ。
少し前にNHKの「100カメ」という会社内のあちこちにカメラを設置してありのままの社内の様子を映す番組が放送されたが、その中でも特に長い尺をとって映されていた美人女性キャスターなどはこの日本語間違いが顕著な一人である。そのくせ、新人キャスターに指導らしき事をしていたのは噴飯ものだ。自分の間違いに自覚がないからこんな醜態を晒してしまうのである。他人に指導する前に自分のやらかしに気付くべきなのだが、それは無理そうだ。
以前にはこの件でウェザーニューズ社にHPのフォームから意見を伝えた事もあったが、まるで改善されていないのが実情だ。恐らくプロデューサーからして言葉に対して無責任で無神経、そして国語に対して無知なのであろう。明らかな間違いに対して改善の意志がないのならそう判断されても仕方ないのである。また、アイドルとして売れてくれればいい、言葉なんかどうでもいい、と考えているなら「その程度」の人物である、ということだ。組織というのはトップの性格や志の有無が下の人間にまで浸透していくものである。当方としては気象情報をきちんと伝えてくれればいいのだが、その為の言語ツールとしての日本語が間違っているのなら、気持ち悪くて聴いてられない、と言わざるを得ない。その意味ではこの番組に於いては経験の浅いキャスターの担当時間の視聴は辛いものがある。もちろん、これは「筆者の場合は」、ということだ。こうは考えない人が居てもそれはそれで構わない。筆者の価値観を押し付ける意図は無い。とは言え、若年層のキャスターが押し並べて国語がいい加減である現状を見るに、「この人たちは日本人なのだろうか?」とすら疑念が湧いてくるほどなのである。そしてその間違いを放置するプロデューサーの無神経にして無責任な姿勢。ネット配信に限らずブロードキャスト全般に言えるのは放送局内に外国人(主に支那・朝鮮系)が多数入ってきており、外国人が放送内容・配信内容に対して幅を利かせるようになってきている傾向があるからだ。それは日本を内側から侵略するサイレント・インベージョンの一環である。そして、そのような放送では日本語がいい加減な場面が散見されるのである。外国人が番組制作しているからだろう、というのは至極自然な推察である。(*2)
逆に日本人が制作していたとしても、改めて国語教育の重要性を再認識させる事象ではある。基礎的な日本語がきちんと使えていないのだから。
前述した通り、この日本語の間違いが散見されるのは入社してから年月の浅い若年層の女性である。それなりに経験を積んだベテランのキャスターからは聞かれない間違いだからである。折角ベテランの先輩が作り上げたWNLの品位やステータスを新人がぶち壊してしまうのは残念としか言いようがない。
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(*1)
業界人にありがちなタイプで、頭上メガネにカーディガンのプロデューサー巻、しかも派手な緑色のズボン、しかも業界ノリのチャラいタイプ…といったあるあるな人物である。ありがちで没個性的な人物と言えよう。
(*2)
放送であるにせよ、配信であるにせよ、制作側・送り出し側に外国人が存在する、というのは世界では日本だけの現象である。本来外国人がメディア内に入っている事自体、国家安全保障の観点からあり得ないことだからだ。
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