Altered Notes

Something New.

バンドのセンターは誰?

2016-10-29 03:11:28 | 音楽
「センター」と言うとアイドルグループに於けるヒエラルキーの頂点を示す単語、としてつとに有名な昨今であるが、今回はバンド(ロック、ポップス、ジャズ、等々)においてのセンターは誰なのか、について書く。
しかし小難しい理屈ではなく、より実際的な話であり、特に初心者の皆さんにとってのアンチョコ的な話、である。

一般的なバンドの演奏を聴いた時に「どんな演奏が上手いと評価されるのか」「何が上手い下手を隔てるのか」というのは特に初心者の演奏者にとっては切実であろう。
音楽が聞こえてきた時にメロディー、ハーモニー、リズム、と各要素が聴こえてくるが、この中で最も聴き手にアピールする音楽的要素は「リズム」である。
もちろん音楽として成立するには西洋音楽の三要素は全て大切ではあるが、リスナーにとって最も影響力のある要素、それがリズムなのである。これが「上手い下手」を判断する最初にして最大のポイントとなるのだ。

一般的なバンドにおいてリズムを担う楽器と言えばドラムである。
そして端的に言えば、ドラマーの技術レベルが高ければ他の楽器がそれほど上手くなくても(バンド全体が)それ相応に上手く聴こえる、のである。

結論を言うならば、「バンドのセンターはドラムである」ということ。
誤解のないように書き添えるが、ヒエラルキーとしてのセンターではなく飽くまで「音楽的な意味」でのセンターである。
音楽の中心であり根本を成すリズム面を支えるドラムこそがバンドのセンターポジションを担う楽器、と言えるのだ。

従って、バンドを作るならドラムは腕の立つ上手い演奏者を抜擢すること。これがバンドを(音楽的に)成功させる最大の秘訣である。