時計界である意味,対極を成すものは,ロレックスとパテックでしょう。そのような意味から私はこのブログを立ち上げたわけですが,パテック現行品は品格に欠け,またアンティーク嫌いな私はどうしても所有パテックは前モデル,つまり1990~2000年ごろにかけてラインナップされていたモデルしか納得して購入する気持ちにはなれないため,必然的にロレヲタ化がいっそう強化されました。
現行ロレックスもそうですが,確かに円高の影響は大ですが,現行デイトナすらプレミアムを付けて買い取りをしてもらえない状況にあるロレックスですから,プレミアモデルはまったくない状況といえましょう。つまりロレックスを購入できる国民には行き渡った感があり,ロレックス人気はいまや10年前と比較できないほど下降傾向にあるといわれています。したがって,以前私も言ったような,ラグがヘアライン仕上げの〝5桁のオールドロレックス〟が最後のロレックス人気を支えているといえるのでしょう。しかし,これすらも危うい状況です。
コンディションのよいスポロレ,特に金無垢スポロレ(デイトナ以外)はマーケットから姿を消しつつあるのは,このためかもしれません。