PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

ロレックスコレクターから見る、ロレックスのパーツ交換について考察する。

2005-09-07 | 悩み
 よく全ての外装パーツを新品交換したり、ケース交換をすると以前のシリアルナンバーはどうなるかと不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、結論から言うと、〝同じシリアルナンバーを再打刻する〟です。

 しばしば、この辺をおもしろおかしく喜劇チックに、既にケースに打刻してある別のシリアルナンバーになるとか、なにも打刻されない、とか言う妙な方もおりますが、素直に考えても可笑しなお話ですね。

 はたまた、ロレックス社の地下室に、山と積まれた、回収ケースやパーツがあると、目撃したかのようにおっしゃるロレックス専門ショップの方などは論外です。
 …そもそも、ショップの人がそのようなパーツで何をしようというのでしょうか。
 寧ろ、一般人がそういうならわかりますし、私は個人的には以前のように、パーツのゴムパッキンまで返却すべきだと考えますが、この問題は、所有権の問題と、窓口での事前承認の際に発生する、公正取引委員会による独占禁止法に抵触しているかも知れませんが、ロレックスマニアによく話題にのぼるこのお話は、他社時計ブランドでも返却不可ということなので、ここではこの問題は抵触しないことにいたします。

 上述したショップのパーツ回収への期待の件ですが、そもそも、ロレックスのガッチャマンで儲けようと、本物のパーツとニセモノのパーツを組み合わせてロレックスの門外漢をカモとする悪徳業者が拡大する、という一因から、2年ほど前からロレックス社で多くのパーツを顧客に返却しなくなって、市井のロレックスコレクターには大変な迷惑な事態に陥りました。

 交換の際、色違い、デザイン違いのダイアルの返却はしてくれますが、一見同じ種別のダイアルでも、ロレックスマニアには字体や、文字の配置などで微妙に違うからです。ぜひとも元の所有者にダイアルとベゼルは返却していただきたい、というのがやはり本音ですね。
ROLEX0189ROLEX

 旧型エクスプローラーⅡRef.1655のガッチャマンは旧型GMTRef.1675【写真右】とRef.1655の一部パーツを組合し、改造しているのは、雑誌にも載るほど有名な話で事実ですが、流通量は私には判断しかねますし、こういうガッチャマンの可能性があり、異常なプレミアムの付いたステンレス時計に興味は全くありませんから。

 ちなみにロレックスエクスプローラーRef.1016のガッチャマンはロレックス専門店でも買い取りに不安なので、取り扱わないところも出てきているのが現状です。
 それでもこのもっとも危険なロレックスRef.1016やノーマルモデル、特にデイトジャストを素人様がご購入される場合、必ず、〝メーカー修理で改造品と指摘された場合の返却の是非〟をショップ店員さんに聞いてみてください。
 渋る様でしたら、購入は控えて、涙を呑んで次回に期待をかけましょう。

 ロレックス専門店ではほとんどこういったことはありませんが、帝都でも、質屋さんや委託品販売店にはまだまだこういう対応しかできないところがあるのは残念なことです。
 また、ロレックスによる修理明細書付き(ミドルケースやダイアル交換以外のパーツ交換明細だけなら不可です)の中古ならかなり安心です。なぜならそれで贋作なら詐欺ですので、警察に相談した方か良いでしょう。

 ロレックス社では真贋鑑定はしておりませんので、心配な方は、正規修理に出してください。
 一ヵ月半後に、1年保証の〝ロレックス国際修理証明書〟 (いわゆるロレックスの購入時保証書の再発行とも言えるもの)とその内容を記した〝ロレックス修理明細書〟〝ロレックス修理請求書〟が頂けます。
 直接ロレックス社の窓口ならクレジットカードで2回払いも可能なので、お支払いは以前の現金主義と比較して、楽チンになりました。
 話によると、ロレックス正規店が修理に出しても、一般人が持ち込んでも、ロレックス社からの請求金額は不変、とのことです。
 加えて言いますと、業者よりも一般人なら、ロレックスの修理は半月程度早く出来上がるということです。


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