ロレックスという時計は、時計という実体にとどまらず、そのサービスは時計界屈指、否、最大の「顧客のかゆいところに手が届く」充実さ、だということは、色々な時計を購入していけば、まったく明らかなことです。これは以前私が書き込んだ「ロレグッズ」の紹介のページなどをご覧いただければ理解可能かと思います。
ところが、ここ数年、これら本来無料のロレグッズが、需要の高まりとともに価格がついて流通するようになりました。私は正規店から毎年年末に「ロレックスカレンダー」(下記写真参照)を2部と手帳をいただいております。
このカレンダーも、日本においては、「正規仲卸会社名が記入」してあるものと、「日本の代理店各センターが記入」してあるものがありますが、もちろんプレミアは後者です。
また、ロレグッズはメンテナンス後に窓口でロレックスを入れてもらえるロレックスのロゴが印刷されてあるビニール製の袋がなくなり、ロレックスのロゴも記入していない生地製のものに変更となり、ロレックスグッズなのか一見して不明なものになりました(下記写真参照)。
やはり、メーカーとして、自社ロゴの用品が異常な価格が付いてそれらのマーケットを構成していることへのメーカーとしての正義の対応なのでしょう。
実体経済にたとえると、ある経済を構成している物価を統制コントロールしようとしても、その物がマーケットから供給ゼロ消滅でもしないかぎり、需要が多少減少したとしても統制により減少した分だけ、さらに付加価値がつき、その物価のプレミア化が加速してしまうということです。これは「金銭にいとめをつけない人々の無い物ねだり」があるかぎり困難なことでしょう。
つまり「充分下地があった物に、一度付いてしまった火はなかなか消火できない…」ということです。昨今の「手巻デイトナ」、特に「ポールニューマン」の日本やイタリア市場におけるほとんど天井知らずの状況をみればお分かりいただけると思います。
しかしながら、私はたとえ、六本木ヒルズの住人だとしても、多くの〝真のロレオタさん〟たち(日本におけるその数、推定10名前後。平均ロレオタ年数15年。愛用ロレックスはズバリ、オイスターブレスREF.1675、cal.1575搭載GMT1970年代製SSツートンベゼルモデルを全員所有)がおっしゃられるとおり、中古ステンレス時計に5,000,000円はどうしても出す気にはなれませんね。
もっと視野を広く持っていただきたいものです。