PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

私見パテック論

2023-01-30 | ニュース
(PATEK PHILIPPE 3700/1J 〝JUMBO〟NAUTILUS circa.1979)



1990年当時、パテック正規店に行っても、パテックの時計は数本ある程度で、それもレディースかカラトラバクルードパリベゼルで

ローマ数字のやつぐらで、ノーチラスなんてなく、コンプリケーションなんて見たこともなかった。

だから、今のようにカタログで注文するのだが、注文すればほぼほぼ一年以内に買えた記憶がある(代理店が一新時計のよい時代)。

パテックは、カラトラバが王道で、3796か3998が主流であったが、リューズガード付きの5107が登場したが、私は2年ほどでリューズガード

はカラトラバの美観上よくないと思って売却した。

カラトラバは欲を言えば35mm以上38mm以下が丁度よい。

が、パテック、バセロン、ピアジェのメンズドレッシー物のみ31mmでもフシギと腕にしっくりと来るものだ。

以上はメンズカラトラバにいえることだ。

ノーチラスはどうか。

基本、3700の初代の大きさを下回らないこと。

1970年代でも3700はおおき過ぎた。

が、

ジェンタデザインはこの大きさ、二針のブレス一体型のノーチラスしかデザインしていない。

だから、ノーチラスと言えば、ブレスレット一体型の2針、ソリッドな裏蓋、エボーシゅがルクルトベースの自動巻きカレンダー付の3700タイプと

相場が決まっている。

だからそれ以外は厳密にいえば亜流だ。

AP社のロイヤルオークの展開に似ているが。

したがって最近まで現行であった5711は厳密にいえば、〝ジェンタデザインの〟ノーチラスではない。

なのに、1000万円以上する。

なぜか。

初代3700はコレクターアイテムとなり、マーケットにはほぼ絶対に出てこない。

出れば、どれも、5000万円オーバーになりやすいからだ。

でも1憶円以下で買えるのなら安い方だ。

ジェンタデザインの3700金無垢ノーチラスを腕に着ければ、ポールニューマンどころの騒ぎではないことは容易に想像できるであろう。

だから、5711購入者は自身が知らないうちに3700の幻影を追い続けているランナーなのかもしれない。


加えてアクアノート。

5036はボーイズだし、5065も1980年代のチンケな日本人には似合うだろうが、現在の若者には小さすぎてアカンウオッチの部類だ。

でもオリジナルを尊重するのなら5065を買いたいが、私はいらない。

というのも、初代アクアノートの文字板のデザインは、私には〝プレデター〟にしか見えない。

だから、私はこの5066、5065を〝プレデター〟と命名し忌み嫌っている。

人気もノーチラスの半値以下だというのがよく分かる。

オモシロイ余談だが、15年ほど前、空港で、改造品を広く売り訴えられた地方の某時計ショップの、社長がギラギラの下品なSSブレス仕様の

このプレデターをこれ見よがしに、輝かせて、腕を空席の背もたれに乗せて、搭乗客に見せびらかせていたので、私は近寄り前方に着席し、私も彼

と同じように頻繁に腕の時計を見せびらかすポーズを色々と取ったのだ。彼は私の3700/1Jを見たようで、2分後、ソソクサと彼は席を移動した。

彼は私のジュビリーブレス仕様のポールニューマン6262の質問に答えられず、ひどく貧乏ユスリをしていた男である。

だから、5065、5066は、ノーチラスを買えないその程度の人間が着けるアクアノートなのだろう。

余談は別として、

したがってアクアノートの場合、一番ジャンボな5168を買いたいところだが、納得がいかない。

何か機能が欲しいところだ。

カラトラバはどんな大きさでもいい。

ただ、上記のようなノーチラスやアクアノートの亜流はいらないのでは。

諸君はまずは、シンプルな初代モデルから始めたらいい。

いずれにしても、パテックは国内アッパークラスしか買えない腕時計であることは確かだろう。







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