鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第880回】 経営者の仕事に対する姿勢、優先順位の付け方

2013年05月29日 | 住宅コンサルタントとして
このお仕事をさせていただく中で、ありがたいことにたくさんの経営者の方と出会う機会があります。

私の場合、直接のご縁を頂戴しているクライアント企業様と、
全国で展開している勉強会のメンバーの方々とは、定期的にお会いする機会があります。

昨日の勉強会にご参加されていた会社の中の1社は、少人数でしかも大半が女性の住宅会社さんです。
そんな中、驚異の商品力で、売上高営業利益率は、私が知る限り、ダントツの日本一。

住宅業界のキーエンス(センサの会社で、驚異の売上高営業利益率の企業さんです)さんだと
私は勝手にイメージしております。

昨日も決算内容をちょっと教えていただきましたが、
業界のことにはかなり精通しているつもりの私も、信じられないような圧倒的な業績です。

素晴らしく優秀な会社さんですが、
社長は経営者としてお仕事をされながら、かつ営業のクローザーとしての実務もされています。
当然、忙しいはずです。

ところが、この勉強会には1年を通じ、欠席も遅刻も無く、
ちゃんとお時間をつくって参加して下さるのです。

更に圧倒的日本一の売上高営業利益率なのにも関わらず、

「いや~、ウチなんて出来ていないこと、改善すべき点ばかりなんです。
もっと、いろいろと教えて下さい」

というスタンスで、勉強会に参加され、一所懸命話を聴いて下さいます。

個人的には、

「何でこの方は、勉強会に参加して下さるんだろう?
こちらがお伝えする話なんて、全部ご存知なはずなのに・・・」

と思っています。

更に勉強会に参加される度に、前回お伝えしたことを実践されており、
その結果についてご報告をして下さったり、更にはいろんなご質問をいただいたりします。

勉強会に受け身で参加されていないのです。

そんな超優秀な経営者が、毎回遅刻なしに時間をつくって、参加される一方で、
どう考えてもまだまだやらなくてはならないことが多々あり、
かつ時間もつくろうと思えばつくれる経営者の方が、
勉強会に遅刻されたり、欠席されたりすることが結構多かったりします。

更には、イベント開催の手法や営業の手法の初歩の初歩だけを学んだだけで、

「もう自分達は学ぶことは無いし、この勉強会で得られるものも無い」

ということで、退会される方もいます。

こういう会社さんは退会された後、数年は業績がそこそこ良いのですが、
その先、ドンドン受注が落ちていくケースを多々見てきました。

私自身、いつも思うのですが、
経営者としての仕事が出来ていない経営者ほど勉強嫌いですし、
物事の本質を学ぼうとするのではなく、小手先を追い求める傾向が強いです。

一方で、経営者としてのお仕事が出来ている優秀な経営者は、
優先順位の上位に、「情報収集」「他社視察」という要素が来ているような気がします。

そのために、自分の時間が確保できるようにしくみをつくって、空いた時間でいろいろと勉強し、
自社が進んでいる方向が間違っていないかをチェックされているのでしょう。

経営者の仕事に対する姿勢、優先順位の付け方で、会社の業績が大きく異なる・・・。
皆さんはどう思いますか?
コメント
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