鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第881回】 自立しない大学生

2013年05月30日 | 住宅コンサルタントとして
先日の日経MJに、ショッキングな記事が掲載されていました。

ショッキングというか、このままじゃ、日本はますますダメになるなぁ、という内容です。

それは、「大学生 親にべったり」ということらしく、
就職で親の意見に従う大学生が45%、
困ったら親が助けてくれると思っている大学生が5割もいる、とのことです。

また基本的に受け身の姿勢が強く、発表したりする演習形式よりも受け身の講義形式の授業の方が良い、
と思っている大学生が多いですし、海外に出て知らないことを吸収したいと考える学生も少ないんですね。

これは、完全に去勢された状態だなぁ、と個人的に思ってしまいました。
大学生がこんなスタンスだから、各クライアント様が学生さんを採用する際、
求めるレベルの学生さんとなかなか出会えない訳です。

でも、その原因は誰が作ったのかといえば、それは教育であり、子どもを育てた親にあると思うのです。

親がチャレンジ精神なく、安易な方向に流れていく生き方をしていれば、
お子さんにはチャレンジ精神がなくなってしまいます。

また、子どもが自立し、自分の力で生きていけるように育ってもらうことが親の役割なのに、
いつまでも子離れ出来ず、子どもを自分の近くで囲っていたいと思っている親が多かったりします。

教育に対して、正しい考え方や思想が日本社会に浸透していない気がします。

自分で自分の人生を決めさせない。
何かあるとすぐに甘やかす。
そこまで子どもを自分の操り人形のようにしたければ、子どもよりも長生きしなくてはならない、
と強育論の中で著者の宮本哲也さんもおっしゃっていました。

こんな若者の割合が増えれば増えるほど、
ビジネスにおける日本の競争力がますます衰えるような気がします。

親として、子どもに対する接し方や教育について、
真剣に考え、自立した子どもさんがたくさん増えていくようにならないと、と思った記事でした。

お子さんの育て方。
若いスタッフの育て方。
皆さんの会社では、ちゃんと考え方を確立されていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする