鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第868回】 お客様が買える価格で・・・

2013年05月17日 | 住宅コンサルタントとして
どれだけ素晴らしい商品・サービスでも、
商品力だけではお客様に買っていただけません。

というのは、全てのお客様に予算イメージというのがあるからです。

女性の場合は特に購買頻度の高い(例えば食品や日用品)ものを購入する時に、
そして男性の場合は、仕事上で何かを依頼したり発注したりする時に、
自分の予算イメージと実際の価格の乖離が大きいと、購入することをためらうのです。

逆に海外旅行の時など非日常のシーンでは、
予算イメージをかなり上回っていてもノリで購入してしまうケースはありますが・・・。

ですから、どんな商売でも、自分がメインターゲットとするお客様がいくらだったら買っていただけるのか、
という価格付けは非常に重要になってくるのです。
(価格を安く設定すべき、ということを言っているのではありません、念のため)

売価を設定することをプライシングと言いますが、
この価格設定次第で、売れるものも売れなかったり、逆に予想外に売れたりするのです。

「自社は最高品質の住宅を建てているから・・・」
「自社は最高レベルのデザインを提案するから・・・」
「自社はとにかく材料にトコトンこだわっているから・・・」

という売り手の都合だけで価格設定をしていては、売れるものも売れません。

まあ、ここが商売のセンスとも言えるのですが、
お客様が買える価格を自分なりに掴んでおいて、その価格の中で出来るサービスを考えていく。
そして信用を積み重ねていく中で、本当に自分が提案したいことを
追加料金をいただきながら、提案していくという感覚が大切です。

皆さんの会社で扱っている商品やサービスの価格は、
メインターゲットのお客様が買いやすい価格設定になっていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする