鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第882回】 世の中が変わってきているのだから・・・

2013年05月31日 | 住宅コンサルタントとして
世の中もお客様もライバル会社もすごいスピードで変わっています。

ということはその変化に合わせて、自社の商品やサービス、ターゲット顧客や事業など見直し、
我が社をつくりかえていかなくてはならないということです。

この時代の流れに合わせて、見事に進化していっている企業や業界もありますが、
全く変われず、逆に変わっていく仕入れ先などに文句ばっかり言う、残念な人たちもいます。

例えば、化粧品や食料品、家電なども、これまでは流通ルートが確立していて、
問屋さんや小売店さんを通じで消費者に売っていました。

しかしながら、これだけ市場が縮小し、ライバル企業が増え、更に顧客の嗜好が多様化すると、
これまでの商売のやり方で、製造メーカーですら利益を出しにくくなってくるのです。

そこで、さまざまな業界でメーカーさんがWEBサイトを立ち上げ、
一部の商品をエンドユーザーに直接販売したりしています。

また、販売ルートを少しでも広げるために、これまで取引しなかった業界に
自社の商品を売っていくことも珍しくありません。

こうしたことが様々な業界で起こっている中、
流通店の中には自分達の仕入れ先の新たな取り組みを面白くないと思っている企業もあるようです。

例えば、化粧品業界でも家電業界でも、もともといろんな街にある専門店を通じて
エンドユーザーに販売していたのです。
しかしながら、ドラッグストアや家電量販店などが圧倒的な販売力を持ってきている中、
メーカーがそれらのチャンネルを使って商売をやるのは、自然の流れです。

そうした中で、「ドラッグストアに売るのはやめろ!」とメーカーさんに言ったり、
「家電量販店になんか販売したら、価格が崩れるだろっ!」と言ったりするのは、
あまりにも時代錯誤だと思うのです。

そんな文句を言う暇があれば、自分達がお客様から選ばれるための取組をした方が、
よっぽど前向きですし、周囲の方も応援されると思います。

住宅業界もしかりです。

メーカーさんや問屋さん、販売店さんが、資材販売だけでは食べていけなくなっている中、
リフォーム事業や新築事業などに取り組むケースも出てくるでしょう。

その際、「何で新築やリフォームをやるんだ!我が社の敵になるつもりか!」というように、
仕入れ先の新たなB to Cビジネスを認めないような発言をする会社もあるようです。

でも、そんなことを言う暇があれば、自社でもっとやるべきことがあると思います。
そして実際、そういうことを言う会社ほど、本来やるべきことがほとんど出来ていなかったりします。

世の中が変わってきていますから、周囲も変わって当然なのです。
他社のことをとやかく言う前に、自社がお客様に本当に必要とされているかを検証し、
お客様に選ばれ、応援してもらえるような活動をやって参りましょう!
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