鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第866回】 業績が伸びる理由

2013年05月15日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はお付き合いをさせていただいて約1年になる、住宅会社のクライアント様にお伺いしていました。

決算月は5月のクライアント様なのですが、
当期の業績に関して前半から中盤は年間目標の達成は「ちょっと難しいかな?」という状況だったのですが、
後半の業績の伸びが素晴らしく、見事、ゴール地点で目標を追い越すことが出来そうです。

業績が伸びた理由をスタッフの皆さんに訊いてみると、

「消費税増税前だからですかねぇ?」
「ウチだけじゃなくて、他社も良いみたいですよ」

と、原因がよく分からない様子。

でも、実はこの感覚が正しいと個人的に思っています。

私の師匠がブログで紹介されていたので早速購入し、
すっかりハマってしまった、宮本哲也氏の「教育論」。
この中で、宮本氏が受験勉強とサッカーを比較して、気付いたことがあるとおっしゃっています。

それは、

「勝つ側に明確な勝因はない(勝ちに不思議の勝ちあり)」
「負ける側には明確な敗因がある(負けに不思議の負けなし)」

ということです。

もう最近、この言葉にハマりまくっています。

商売も思いっきりこの法則が当てはまるのです。

商売繁盛に明確な要因はない。
業績ダウンには明確な要因が存在する。

大抵の場合、ビジネスで成功されている方に成功の理由を訊くと、

「いや~、何でなんでしょう?普通のことしかやってないですけどねぇ・・・」
「お客様の立場に立って、誠実に対応しているだけなんですけどねぇ・・・」

など、ご本人として、明確に把握されていないのです。

それは当然で、今の時代、商売でお客様に支持されている企業やお店は、
多面的にさまざまな点でお客様のご要望をクリアされているのです。

何か1つだけ突出するものがあっても、他の何点かで及第点以下の場合、
お客様に支持されにくくなっています。

業績は、1つのポイントを押さえただけでは上がりません。
多面的にしっかりと手を打っていかなくては、上がり続けないのです。

皆さんの会社は、商品や接客、メンテナンス、営業マンの姿勢、
会社の雰囲気、実績、マーケティングなど、多面的にいろんな手を打てていますか?
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