りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

裁判員制度が始まろうとしている

2009年01月21日 | なんでもかんでもコーナ~

 先日、自由法曹団の弁護士の方たちが「裁判員制度」の問題点を取り上げた宣伝活動をしていたのでお手伝いをさせたいただきました。小田原駅の東口でかわるがわるにハンドマイクから訴えてビラを配布しましたが、300枚ほどのビラがあっという間になくなり制度への関心の高さを感じました。

 裁判員制度は重大事件(殺人・強盗致死など)について、国民が裁判員として刑事裁判に参加する制度。被告人が有罪かどうか、有罪の場合どのような刑にするのか裁判官とともに判断するというもので、考えてみると極めて責任の重い制度となっています。

 いったい何のために市民がこれほどまでの重責を負わなくてはならないのか、裁判員制度っていったいどうなっているのかなどなど。なぜか腑に落ちないのです。

 市民参加でより公正公明な裁判をというのが制度の目的のようだけど、本来の目的は刑事裁判の「ゆがみ」を正すことに期待がかかっていると言われています。密室で作成された自白調書が重大事件においても有罪の証拠となってしまう。99・9%という有罪率の中で多くの事件を抱えている裁判官には有罪に対する慣れがあるなどといった指摘があるようです。

 しかしそうであるとすれば、自白調書の取り扱いや裁判官への指摘に当たることなどはそのものズバリを改善するしか「ゆがみ」への解決はできないと思うのです。

 いずれにしても裁判員制度は法律家の間でも賛否両論がたたかわれているほど制度については不安が多い。こんな状態で始まっていいのだろうかとも思う。

 市議会では1月始めに市内にお住まいの弁護士さんを講師にお招きしてこの制度についての研修を行いました。疑問や問題点などの解明や改善が急がれていると感じます。

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