きのう国会で2兆円の定額給付金が盛り込まれている補正予算が成立した。この給付金についてはいろいろと言われてきているけど、本当に得策なんだろうか。
100年に1度といわれる大不況に、たった1回の給付金がどれだけの効果を生むと考えているのか。政府の財政制度等審議会でさえもう一度考え直すべきだとしている。定額給付金についての世論調査では、「評価しない」が74%(「毎日」)、「反対」が67%(「日経」)で、多くの国民には理解が得られていないと思うのです。
2兆円あれば・・・。先日も高齢者の方とお話をしたときに「6万円の年金から後期高齢者医療保険料、介護保険料を引かれたらいくら残ると思いますか、とてもじゃないけどやっていけないわよー」と言われました。消費税のことにも話は発展したけど、給付金の後の消費税の引き上げのほうがよっぽど気になる。給付金なんていらないから消費税の増税だけはやめてほしいと言うことになりました。
2兆円は社会保障に役立たせるべきで、取り出されている消費税の増税は本当にやるべきではないと思いました。
というわけで、定額給付金は国民の置かれている実態に即したものとはいえず、なぜもっと徹底した審議ができなかったのかと思うのです。その他補正予算の中身には今大問題となっている雇用対策などへの対策がまったく不十分で、国民の求めている手だてとはほど遠いものとなっていることを痛感するのでした。日本共産党は徹底した審議を求める中、2次補正予算には反対しました。