りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

ブランド・足柄茶を守る人々

2011年05月25日 | まちづくりパワー

 24日、関野隆司議員、原田敏司議員、田中の3名で久野・和留沢地区などのお茶畑を視て回りました。11日の生葉からの検出結果で、放射性セシウムが暫定規制値500ベクレル/㎏を超え、1回目770、2回目780が検出されたという小田原市。今農家の方たちはどのような思いで毎日を送られていて、お茶畑はどのような状態になっているのか、またこの問題への対策はどうあるべきか、私たちもさまざまな思いを抱えながら、この日はお茶畑を目指しました。

 小田原市久野地区は小田原のふるさと原風景や里地、里山実施地区に選ばれるくらい緑豊で自然環境に溢れたところです。同じ市内とは思えないこの久野の自然、緑に囲まれると思わずリラックスしますが、お茶畑はこの久野地区で多くを見かけることができます。また、久野・和留沢地区に入るとさらに茶畑が広がっているのを見ることができます。今が1番美しく緑青々した畑の光景に、ここにあの放射性セシウムがあるのかと思うと、まったく信じられない、信じたくない思いでしたが、1番茶が処分する為にきれいに刈り取られているのを見て、厳しい現実を目の当たりにしました。

 農家の方が、ご家族総出で1番茶の刈り取り処分をしているところに出会いました。偶然にも関野議員のお知り合いの方でしたが、今回のことについてお話しをお聞きすると、印象的だったのは、ぜひブランドの足柄茶を守っていきたいとお話しされていたことです。また、もう1件私の知り合いのところにもお寄りして、お話しをお伺いすることができましたが、そこでも足柄茶にこめるご家族の思いが伝わってきて、みなさんの思いや頑張りに、このお茶を何としても守っていかなければならないと強く感じました。

 昨日は、JAかながわ西湘の本店にお伺いし、この問題に対する対策など、さまざまな角度からお話しをお伺いすることができました。お伺いさせていただいたのは、元日本共産党参議院議員の畑野君枝さん、小田原、南足柄の2市、松田、開成、湯河原、箱根の4町の共産党の議員など大勢でしたが、本店ではこちらの急な申し出にもかかわらず、代表理事の組合長さん、常務理事の方などが丁寧に応対して下さいました。

 そこでまず出されていたのが、①1番茶を刈り取りした後の対応はどうすべきか②2番茶についてはどう対応すべきかといったことで、その場でも出されていましたが、国や県が一刻も早く方針を出さなければ事は進まないと思ったことです。でもそんな急を要することさえなかなか進んでいない状況に、私としてはこの国の危機管理への判断力の鈍さを痛感したわけですが、本当に福島第一原発の事故収束に当たっては、世界の英知を結集できているのだろうかと、疑問が湧くのでした。なお今回のことによる各農家への損失補償については、農協中央会を通じて全国中央会と共に、東京電力に交渉を行っていくとありましたが、ぜひ東京電力は速やかに損失補償をすべきだと切に思いました。

 お伺いした議員から、生葉における放射性セシウムの暫定規制値が、他の野菜類と同じ500ベクレル/㎏となっているが、これは見直す必要性があるのではないか、風評被害にはどのように対処していくのか、などといくつか質問がありましたが、暫定規制値見直しの必要性については同様なお考えがあるように思ったのと、風評被害については、消費者への的確な情報提供を行っていくなどといったコメントがされていたように思います。2市8町の日本共産党の議員のところでは、足柄茶の問題を筆頭に、放射能汚染に対する具体的な対策を練っているところですが、市町の段階でできること、県や国に求めていくことなどを整理してやっていきたいと準備しています。畑野君枝さんは今回の問題について早くから調査を行ってきていますが、国や県に対策を求めることなどに力を尽くしています。

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4 コメント

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久野のお茶の生産者として、 (笹村 出)
2011-05-31 11:24:24
あしがら農の会でも久野に4反ほどお茶畑があります。
今回のことを深刻に受け止めております。
お茶畑の土壌の放射能の量が分かりません。
県の担当にいくら要求しても、やると言ってくれません。
どのくらいの土壌放射能汚染で、お茶にこのような数値が現れるのかを知らないと、
対応の仕方も分かりません。
是非とも共産党からも、県に対し、土壌データーを取るように、要求して下さい。

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ブランド・足柄茶 (rieko)
2011-05-31 23:51:26
コメントありがとうございます。
今回のことでは、生産者の皆さまに、どのように言葉をおかけしてよいのか、実は大変心苦しく思っております。

昨日のことですが、私ども二市八町の共産党の議員で、県知事並びに西湘地域県政総合センター・足柄上地域県政総合センター所長宛てに緊急要望書を準備し、緊急の申し入れを行いました。対応してくださったのは所長さん、農政部地域農政推進課の課長さんです。

土壌の放射能の量についてですが、要望事項の1番目に、放射能汚染実態の分析・把握に際しては、土壌は勿論のこと農畜産物の検査対象のモニタリングを拡大するよう求めました。

ただこれに関して言いますと、25日のJAかながわ西湘さんに伺った際に、放射能セシウムが、土壌からなのか、葉から?茎から?幹からなのか、県と静岡の専門機関で検査をしている。国にもその辺りの生理的な部分を早く調査をしてほしいと、このようなことが言われていたように思います。いずれにしても土壌検査についてはぜひ求めて行きたいと思います。
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小田原市の土壌汚染について (子供を守る会(unknown))
2011-06-01 11:47:15
お茶の生産者の方たちについてはほんとにお気の毒と思います。でも私たちはあと少しで3ヶ月、とてつもない量の放射能を浴び、口から内部被爆をしています。終わりの見えない被爆です。
私たち子供をもつ親は少しでも子供の被爆を抑えたく、風評被害という言葉を頭におきながらも、東北、関東の食品を買うのをためらいます。
学校給食に何処産の食材を使っているのか、水はほんとに大丈夫なのか心配です。
小田原の土壌がどのくらい汚染されているのか、役所にきいてもほんとに頼りない回答しかいただけません。子供たちは校庭や公園でどろんこになって遊ぶのが大好きです。暗くなるまで外にいます。収束のめどもつかない原発事故です。
被爆量は極力抑えたいものです。子供のいる所は特によく調査をしてもらえればと思います。
原発反対の共産党さんに子供を守るため頑張っていただけたらと思います。よろしくお願いします。
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一日も早く安全をとり戻したいですね (rieko)
2011-06-04 00:16:45
コメントありがとうございます。
さぞかし日々心配が絶えないと思います。福島第一原発の事故は多くの避難者を出し、お茶、野菜、魚、水といった食生活などに限りなく不安を与え、私たちの大切な子どもたちの健康と命を脅かしています。放射能汚染だなんて、とんでもないことです。本当にこんな事態になっていることが悔しくてならないですね。小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、たとえ大丈夫だといっても、野菜などを買うときに、ためらってしまうというのは当然だと思います。
学校給食、土壌についてはよく分かりました。今、小田原市議会6月定例会の真っ最中ですが、私ども共産党の市議団では、今回の一般質問において、ご心配の点も含めて加藤市長にさまざまな角度から質していく準備をしています。必要なことはぜひ求めて行きたいと思っています。なお、市長・執行部から放射線量率測定器の購入費が補正予算に計上されました。今後私の所属する総務常任委員会で審議されます。ご心配な点が少しでも解消できるように頑張っていきます。



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