川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

松尾神社御神酒御田植祭開催される

2011-05-07 18:59:08 | 日記

酒造の神として崇められている松阪市立野町の松尾神社(岡村行通 宮司)は、今年の10月23日に20年に一度の式年遷宮を迎え、2年程前から松尾神社御造営委員会(古市武巳 委員長)を結成して準備に取り掛かっています。

この遷宮の一環として今回初めて神酒を醸造することになりました。今日5月7日に酒米の田植えが行われ、それに先がけ御田植祭がありました。酒米が植えられるのは松阪市藤之木町にある山際勲さん所有658㎡の水田で、農事組合法人コスモス(梶間弘功 代表)が委託管理を行います。祭礼は松尾神社の岡村宮司が行い、神社関係者、コスモス関係者、山際勲さんなど約20人出席しました。

神酒の醸造は市内の酒造会社に委託する予定です。この日田植えされたのは神穂(かみのほ)という品種で、秋収穫して醸造するので、今年の遷宮には間に合わないため、来年2月11日の例大祭に間に合えばいいということです。今回は田植機により植えられましたが、岡村宮司は「来年から子供たちも含めた本格的な御田植祭をやりたい」と話していました。

 

松尾神社 
 松尾神社は松阪市立野町の標高113mの山の頂上にあり、本殿まで408段の階段が続きます。頂上付近になると急な階段が120段続き、ようやく本殿に到達します。本殿のある山頂からは中部国際空港などが眺められ、また伊勢神宮、熱田神宮、橿原神宮、明治神宮、靖国神社の礼拝所も設置されています。
 
 松尾神社はもともと立野神社または立野明神と呼ばれ、神社がある立野は、平安時代の930年代に成立した「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」に飯高郡に属する郷としてあげられています。その立野郷の産土紙(うぶすながみ)(生まれた土地を守護する神)として大山咋命(おおやまくいのみこと)を祭ったのが立野神社であり、康保4年(967)に施工された「延喜式」(法律の施行細則)神名帳にも記載されています。
 北畠の家臣水谷刑部がこの立野に砦を構えたとき神領を寄進し、徳川宗貞も享保9年(1724)来松の節、社領四石七斗六合を免除しています。

 明治時代に1村1社を原則に神社合祀が進められ、明治40年・41年当時の松尾村村内の神社を立野神社に合祀し、名前を立野神社から松尾神社に改称されました。祭ってあるのは大山咋命を主神に28柱の神です。
 昔は京都の松尾神社と同様に酒造の神と崇められたということから、酒を醸造する人たちが信仰する神社でもあり、毎日参拝する人や、三重県内はもとより県外からも多くの参拝者が訪れます。

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