(講演をする大塚克己平和統一聯合会長)
「日韓トンネル」。始めて聞いた時は、日韓が友好を深めることの一つの比喩かと思いました。しかし実際には海底にトンネル掘って日韓を道路や鉄道で結ぼうというとんでもない計画でした。しかもこの鉄道は、北朝鮮、中国を通り、ロシアのシベリア鉄道に接続してヨーロッパまでつなごうという壮大な計画でした。そしてすでに、日本から韓国に向かって、韓国から日本に向かって掘り始めているということには、さらなる驚きでした。
この日韓トンネルを推進する運動の輪を広げていこうと、平成26年9月28日、鈴鹿市の「ホテルグリーンパーク鈴鹿」で「日韓トンネル推進三重県民会議設立大会」が開催されました。この設立大会は日韓トンネル推進三重県民会議設立準備委員会(世話人代表 山口久彦三重県日韓親善協会会長)が主催して行われたもので、200人を越える日韓の関係者が参加しました。
この推進会議は、各都道府県で設立が進んでおり、三重県が20番目であるということです。今年中には30の都道府県で県民会議ができるということです。
(金允坤三重県平和大使協議会議長の挨拶) (200人を越える参加者)
日韓トンネル構想は、1981年文鮮明師によって提唱された国際ハイウェイ構想の中核をなすもので、平和理想を掲げて提唱され、九州から壱岐、対馬を経て韓国の釜山に至るルートです。日本側からは1986年10月1日に起工式が行われ現在600m掘り進んでいます。
トンネルを貫通する上で、もちろんいくつかの問題があります。1つは技術的に可能かどうか、また莫大な工事費をどうするかです。海底にトンネルを掘る日本の技術は優秀で、充分可能であるということです。ゴーサインが出れば7年で掘れるということです。工事費は10兆円ということですが、10兆円の経済効果があるということです。
しかし何よりの高いハードルは日韓両国の政治の問題や、両国の国民感情の問題です。両国が、両国民が友好を深めて行くことが、トンネル貫通に何より必要なことです。
設立大会では日韓両国の国家斉唱で始まり、世話人代表として三重大学名誉教授の伊藤達雄氏が挨拶をされ、また平和大使代表として三重県平和大使協議会議長の金允坤氏が挨拶をされました。会の設立については規約の承認、役員の承認が行われ、新しく議長に選任された山口久彦氏があいさつをしました。このあと記念講演として『日韓トンネルが拓くアジアの平和と繁栄』というテーマで平和統一聯合会長の 大塚克己氏が話しをされ、最後に万歳三唱をして閉会しました