川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

松阪肉牛共進会開催される

2008-11-30 16:06:09 | 日記
 第59回松阪肉牛共進会が平成20年11月30日、松阪農業公園ベルファームで開催されました。この催しは松阪市、関係市町、三重県などの主催で毎年行われるもので、予選会の110頭の出品の中から勝ち抜いた50頭がこの日ベルファームに集結し、松阪肉牛№1を決める審査に臨んだ。

午前に行われた審査の結果、次の肉牛が受賞しました。
 優秀賞一席 としのぶ号 出品者 多気町平谷      松本しのぶ
 優秀賞二席 もとゆき号  出品者 松阪市飯高町赤桶 嶋橋  保
 優秀賞三席 はるか号  出品者 大台町下真手    西村 泰三
 優秀賞四席 なおみ号  出品者 大紀町打見      北村 徳郎

 午後1時から行われた競り市では、ほとんどの牛が200万円以上の値がつき、一席の「としのぶ号」は1500万円、二席の「もとゆき号」は609万円、三席の「はるか号」は370万円、四席の「なおみ号」は350万円で落札されました。
 また相可高校の生徒たちが育てた「きくみつふく号」は510万円で瀬古食品が落札しました。

 この日は松阪肉の試食会やもちまきなども行われ、家族連れなど多くの市民が訪れ、駐車場が満杯になる盛況ぶりでした。 

中国古楽器演奏と歴史講演会

2008-11-29 19:14:54 | 日記
 今日11月29日、松阪市文化財センターで「中国古楽器の音楽会・歴史講演会」が催されました。これは松阪市文化財センターが主催して行われたもので、約140名の市民が訪れました。

 中国古楽器の演奏では、中国から来日し、現在三重大教養学部に在学中の梁天任さんと蔡朱蕾さん夫妻が中国の古楽器の二胡と古箏を演奏しました。この日夫妻はユーモアあふれるトークをまじえながら「出水連」、「夜来香」など中国の曲や「荒城の月」、「北国の春」など日本の曲などのほか、最近の「崖の上のポニョ」など十数曲を披露しました。参加者は二胡や古箏の澄んだ音色に聞き入っていました。

 演奏のあと歴史講演会があり、講師の奈良大学名誉教授水野正好さんが、「古代・中世の祈りの情景」という演題で講演されました。昔悪いことがあるとそれは全て「鬼」の仕業だとして、鬼を近づけないためにいろいろなまじないをした様子など、いくつかの例をあげて話しをされました。

ふるさとスケッチ「風の会」展

2008-11-29 18:28:48 | 日記
 松阪市文化財センター第一ギャラリーでふるさとスケッチ「風の会」の作品展が開かれています。この作品展には足立徹さんが講師を務める「風の会」の会員40名が水彩画を中心として風景や静物、人物など約百点の作品が出展されています。

 私も今日11月29日、見学しました。私の古い知人もこの会の会員で、講師の足立先生を紹介していただきました。この会は絵の好きな人たち約50人が毎月一度先生宅に集まりスケッチを楽しんでいるということです。この作品展には明日30日まで開催されています。

市長、駅西再開発事業断念を正式に表明

2008-11-28 13:38:07 | 日記
 11月27日の松阪市議会建設水道委員会協議会で市長は、松阪駅西地区市街地再開発事業から松阪市が撤退することを正式に表明した。この事業は紆余屈曲ながら今年のはじめまでは何とか順調に進んできたかに見えた。ところが7月、建設資材の高騰を受けて再開発準備組合から提出された見直しの事業収支計画では、増加した事業費の大部分を松阪市が買う福祉総合センターに上乗せし、ホテルやマンションにはほとんど影響のない状態で提出された。これに対して松阪市が反発し、事業パートナーとしての信頼関係が保てなくなったもので、事業破たんは決定的となっていた。

 今まで市長は「やめるのではなく、やめざるを得ないと」明言をさけてきたが、準備組合に11月25日付けで撤退する意向を通知したことを報告し、正式にこの事業からの撤退を表明した。これに対して組合側は反発をしているが、組合側の物価高騰からの一連の行動はとても事業を進めたい意向とは考えられず、組合側の意図がよく分からない。

 12月17日に準備組合側は臨時総会を開くとしているが、今後組合側と松阪市の間でこれまでかかった経費の精算を巡って激しい応酬が予想される。私もこの事業に反対し、議会で反対票を投じた一人ではあるが、無駄な税金が使われたこともあり、事業が中止になっても手放しで喜べない。

松阪市の紹介

2008-11-27 21:04:13 | 日記
ホームページ&ブログ
今年の4月から「松阪市議会議員 川口保のホームページ」と「川口保のブログ」を開設しています。ホームページには次の項目をまとめました。

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検証!松阪駅西再開発事業(最終)

2008-11-27 06:18:37 | 思うこと
 松阪駅西地区市街地再開発事業は事実上破たん状態になりました。これまでこの事業が歩んできた道を振り返って、私なりの検証をしています。

◆再開発=失敗
 全国で行われている再開発事業では、再開発=失敗とまで言われている。それほど成功例が少ないことを表している。今回のように途中で破たんということではなく、たとえ事業が成立しても、どれだけの効果が表れるかです。工事が終わり景色は見違えるように変わった、しかし市街地の活性化などの効果は現れず借金だけ残った。これでは何のための事業かわからない。

◆小松市の失敗例に学ぶ
 私たちが会派の行政視察で訪れた石川県小松市では、今から15年前から駅周辺の再開発事業が始まった。バブルがはじけたとはいえ、まだまだ国からいくらでもお金が出る時代、約500億円もの大金をかけて小松駅の高架事業、駅東・駅西の区画整理事業が行われた。そして駅に降り立った私たちがうらやむような広い駅前広場などスッキリした駅周辺になった。
 しかし事業が終わっても駅を利用する人が増えることはなく、駅の高架下の商業スペースに入る店が少なく、駅に隣接するアーケード商店街はシャッターの閉める店が多く、人影もまばらであった。結局事業費の半分の250億の負担が小松市の重くのしかかってきた。この負債のためなのか、平成の合併は行われず、市は新規の事業には全く手が付けられない状態であった。
 ほかの自治体の成功例、失敗例を研究して、失敗しないやり方を学ぶことも大事ではないでしょうか。

◆民間活力の導入はよいが
 私は韓国で仕事をしたことがあるが、韓国は民間資本を有効に使うPFI事業が盛んである。国家的事業の高速道路、鉄道、長大橋などの工事をPFI事業で実施されています。
 今回、松阪駅西再開発事業は民間主導で始まった。自治体の財政が苦しい時、民間資本を活用した事業は決して悪くはないが、この事業は手法が悪かった。民間が「絵」を書いたものに後から市が乗っていった感じである。民間主導でもよいが、都市計画事業である、始めから市が指導すべきであった。
 事業途中で事業パートナーに信頼がもてなくなり、確約書云々となれば、市側から見れば相手が悪かったと言わざるを得ない。

◆今後の再開発や市街地活性化事業の進め方
 これまでの経過とともにこの事業を検証してきたものをまとめます。

1)まず市民に説明し、市民の理解を求める
 今回は民主導といえども、国や市の補助金を使い、市の土地も使う都市計画事業であることから事業の骨格が決まった時点で、準備組合も市も市民に説明し、市民の理解を求めることからスタートすべきであった。それも市民意見交換会やまちづくりフォーラムなど市民の代表によるものもよいが、各地区に出向いて行って説明し、理解を求めるべきであった。

2)まちとしての景観への配慮
 駅前はよくその町の玄関口とも例えられ、市民にとって大切な場所です。景観に対する配慮が必要です。三交跡地利用のような、たとえ民間が民間の土地に民間の資本で事業を進める場合でも、駅前という公の場所では景観に対する配慮が必要であろう。

3)市の歴史や文化に対する配慮
 松阪市は歴史と文化あふれるまちです。新しいまちづくりには松阪市の歴史と文化に対する配慮が必要です。今度計画されている中心市街地活性化事業においても同じことです。
 長い時間をかけて積み上げられた松阪市の歴史と文化をいかに保全していくか、いかに生かしていくか大切です。

4)プロのアドバイスを受ける
 松阪市が主催した「まちづくりフォーラム」で講演された都市プランナーの簑原敬氏やパネラーの全国市町村再開発連絡協議会顧問の横島毅氏ら専門家からも今回の再開発事業には疑問を投げかけられた。これからの再開発事業にはいくつかの都市で再開発事業を手がけてきたこのようなプロにアドバイザーを頼むべきではなかろうか。
 
 中心市街地商店街の皆さんからはこの事業を早く進めてほしいとの熱い思いも聞かされました。自分たちの仲間からシャッターを閉める店が増えてきている状態で「わらをも掴む」思いでしょう。
 再開発や市街地活性化は市民のまちづくりに対する思いを大事にすべきです。市民の理想と事業が成立するかの現実の溝をみんなでいかに埋めていくかということが大切です。
 
 この駅西再開発事業の検証を私なりに進めてきましたが、この事業がこのような破たんへの道を歩んだことに対して、私も市政をチェックする立場にある議員の一人として、反省をしなければならないと思います。
 議会でも、市民の間でもあれだけ激しい議論がなされたこの事業、今終焉を迎えるにあたって、あのときの喧噪は何だったのであろうかと複雑な寂しさをおぼえます。(おわり)
  (写真は再開発が行われた小松駅前の様子です)
                         平成20年11月27日
                             松阪市議会議員 川口 保

無錫市濱湖区と友好都市提携写真展

2008-11-25 16:17:15 | 日記
 今日11月25日から松阪市役所一階ロビーで「松阪市・無錫市濱湖区友好都市提携記念写真展」が開催されています。これは10月22日、中国無錫市濱湖区で行われた松阪市と同区との友好都市提携の調印式の様子を撮った写真展です。

 この写真展には調印式の様子や歓迎レセプションの様子、また調印式に合わせて訪中したしょんがい音頭保存会の踊りの様子など数十枚の写真が掲示してあります。その他書道作品、地図などが提示してあり、訪れた市民が興味深くながめていました。12月5日まで開催されています。

茶王 大谷嘉兵衛翁まつり

2008-11-24 16:55:12 | 日記
 11月23日、鈴の森公園で大谷嘉兵衛の会などが主催して「第8回 茶王 大谷嘉兵衛翁まつりと手もみ茶体験会」がありました。このまつりは江戸時代の末期に現在の松阪市飯高町宮本に生まれ、明治、大正、昭和と日本の茶業の発展に尽くした大谷嘉兵衛翁の業績をたたえる催しです。

 例年は松阪市飯高町宮本にある嘉兵衛の菩提寺である長楽寺で行われていますが、今年は松阪市文化財センターで行われている「茶王 大谷嘉兵衛翁と伊勢茶」展にあわせて鈴の森公園で開催されました。

 この日は約5時間かけて行われる手もみ茶体験やお茶の入れ方教室などがあり、下村市長などの来賓を迎え、献茶式が行われました。また来場者にいも煮が振る舞われ、最後に餅投げ大会があり、多くの市民が祭りを楽しみました。


 なお、嘉兵衛ゆかりの品々を展示する「茶王 大谷嘉兵衛翁と伊勢茶」展は松阪市文化財センターで11月30日まで開催されています。

粥見神社「てんてん」

2008-11-23 19:32:35 | 日記
 今日11月23日、松阪市飯南町粥見の粥見神社で松阪市指定無形文化財の「てんてん」が行われ、私も初めて見学しました。
 粥見神社は平安時代に創建されたと考えられており、中世の伊勢の国司北畠親房が尊崇してとも伝えられています。

 「てんてん」は七百年の伝統がある祭りで、春と秋に2回あり、春は大人が秋は子供たちが演じます。まず神社で祭礼が行われ、巫女姿の女児たちが奉納舞を披露しました。
 てんてんでは大神様から使わされた子供たち扮する「はなかけ(先駆け)」がきつねやひょっとこの面を付けて社の階段から降りてくると、他の子供たちがいっせいに杉の葉を投げつけいたずらをします。そのあと子供が扮する天狗が社の階段から降りてきます。天から降りる道中が長いということで階段の途中で草履をはきかえたり、居眠りをします。地上に降り立った天狗が鼻をかんだ紙で頭を触れてもらうと、無病息災と言われています。
 今日の祭りを演じる子供たちは、朝から櫛田川の冷たい水で身を清めてから臨んだということです。

 今日は下村松阪市長、野口松阪市議会副議長、地元大久保市議らが来賓として訪れ、また数百人の人々が古くから伝わる祭りを楽しみました。最後にもちまきが行われ、神社は一日中にぎわいました。

 この祭りは私のホームページの「まつりごよみ」記載させていただきましたのでご覧下さい。→クリック

検証!松阪駅西再開発事業(4)

2008-11-22 22:46:55 | 思うこと
 松阪駅西地区市街地再開発事業は事実上破たん状態になりました。これまでこの事業が歩んできた道を振り返って、私なりの検証をしています。

◆住民投票案条例案の提出
 平成19年11月議会に私たち9議員が発議者となって「松阪駅西地区市街地再開発事業の賛否を問う住民投票条例案」を提出しました。普通、議会での質疑は議員から理事者側に向けて行われるのですが、12月11日の本会議では発議議員に対して他の議員から質疑がありました。この議員間で質疑では、この議案に反対する高橋議員と発議側の竹田議員との間で激しい議論の応酬ありました。論理的で大変見応えのある論戦でした。
 17日の本会議でこの条例の採決がありました。4議員が賛成討論、3議員が反対討論を行い、採決の結果賛成10対反対22で否決されました。

◆都市計画決定
 平成20年2月4日、松阪市都市計画審議会で継続審議となっていた駅西再開発事業の都市計画決定をするための議案が可決され、2月20日に都市計画決定が告示されました。
 都市計画事業のおける都市計画決定は、市民への説明責任、事業のレイアウト、資金計画、準備組合間での合意など全てが整った後に発せられるゴーサインのようなものです。下村市長がいう「後は粛々と事業を進めるだけ」のはずであった。

◆物価の高騰で事業の見直し
 世界的な原油高により建設資材が高騰しこの事業においても事業費が高騰し、7月14日の市建設水道委員会協議会で準備組合から出された見直し案が報告されました。これによると増額分の5億6千万円の大部分を市の福祉総合センターに上乗せをしてきたのでした。市の猛反発でこの配分は後に取り消したものの、準備組合への信頼は完全に失いました。市は準備組合に対して今後このようなことがないようにいくつかの条件を添え確約書を取り付けようとしましたが、それが出されないまま今日にいたっています。
 今回の事業の組合員は何十人、何百人とあるわけではありません、たった5団体です。それで確約書を取らなくてはならないようでは、この事業をこのまま進めることができるはずありません。

◆準備組合から議員への文書送付について
 昨日11月21日、準備組合から議員あてに収支計画案と確約書案が届きました。このようなものは、組合から直接議員に送りつけるものではありません。組合は市に対して説明し合意を得られた時点で、私たち議員は市から報告を受けるのです。私たち議員は市の行政をチェックする役割はありますが、組合の活動を直接チェックする役割も権限もないからです。(つづく)
                          平成20年11月22日
                             松阪市議会議員 川口 保


松阪市第二清掃工場協議会に出席

2008-11-22 10:20:36 | 日記
11月21日、松阪市桂瀬町にある松阪市第二清掃工場内で行われた「松阪市第二清掃工場運営協議会委員会」に出席しました。
この協議会は松阪市第二清掃工場の運営をスムーズに進めるために、地元自治会などで結成されているもので、清掃工場の周辺自治会である桂瀬、立野、笹川、山室の各自治会の役員さんと山室森林組合の役員さんで構成され、地元の長野、西村、川口の各市議が加わっています。

この清掃工場は昭和59年に開場したもので、平成14年9月に改装されましたが大変老朽化が進み、毎年多額の保全費がかかっています。また平成29年度に嬉野・三雲管内のごみをこの施設で受け入れなくてはならないため、市では平成29年の供用をめざし新しい施設の建設に向けて地元自治会と交渉を始めています。

この日は協議会の役員が工場の係員の案内で工場内を見学しました。ホッパーに投入されたごみの撹拌から実際にごみが燃える状態、また排気ガスを減温する装置、最後の燃えかすの排出場まで説明を受けました。大変大がかりな設備で、「これなら多額の建設費がかかるだろうなあ」というのが、役員さん方の感想でした。

この日は松阪コミュニティー文化センターで松阪市戦没者追悼式が行われましたが、この協議会とほぼ同時刻のため出席できませんでした。

検証!松阪駅西再開発事業(3)

2008-11-20 22:55:59 | 思うこと
 松阪駅西地区市街地再開発事業は事実上破たん状態になりました。これまでこの事業が歩んできた道を振り返って、私なりの検証をしています。

◆市民アンケート結果
平成19年6月に松阪駅西地区市街地再開発事業について市民アンケートを実施しました。この調査では松阪駅周辺のまちづくりや活性化の在り方について尋ねたもので、2809人から回答を得ました。これによると再開発の認知度は「よく知っている」14%、「少し知っている」41%、「名称は聞いたことがある」22%、「まったく知らない」21%となった。また知っている人にこの計画でよいかを尋ねたら「この計画でよい」はわずか4%でありまた。このアンケート結果で市民に対しての説明不足や市民から理解されていないことが浮き彫りになりました。

◆駅西再開発に関する一般質問
 平成19年6月議会の一般質問では駅西地区市街地再開発事業について質問しました。この中で入札の問題、ホテルの駐車場の問題など質問しました。おもな内容は次の通りです。

問 松阪市の建設工事の発注はすべて公正、公平、透明な一般競争入札で行われている。この事業の発注はなぜ談合が起きやすい指名競争入札でおこなわれるのか。
答 組合施行であり指名競争入札が規約にうたわれている。補助金を出す行政の立場から公正、公平な事業執行を指導していきたい。

 松阪市の一般競争入札制度は、談合が起きにくく、市の職員が特定の業者に便宜を計ることができない全国に誇れるすばらしい制度があります。一方、指名競争入札では業者を特定するため談合の温床となります。今回28億円の総合福祉センターの入札を一般競争入札ですると、今までの例から約4億円の入札差金が見込めることになります。4億円も安く発注することができるのです。

問 計画のホテルの客室が136室で駐車場が20台では少なく、市の福祉センターの駐車場をホテル客に使われるのではないか。
答 福祉総合センターの駐車場はホテルに貸さない。ホテルは周辺の民間の駐車場を借り上げることで、探している。

 計画されているホテルの駐車場は20台分ほどしかなく、これは駅周辺にあるいくつかのホテルの駐車場に比べるとはるかに少ない数です。私はこのままだと福祉センターの駐車場がホテル客に使われるのではないかと心配をしたのです。福祉センターの駐車場は7階建て約300台収容の計画ですが、1台分の駐車スペースは約300万円もかかるのです。

◆商店街からは早期着工の声
 駅西再開発とは別に松阪市が取り組んでいる中心市街地活性化基本計画に合わせて平成19年8月、松阪市議会にも中心市街地活性化対策調査特別委員会(委員長 竹田哲彦)が発足しました。私も10人のメンバーの中に入りました。
 この委員会で商店関係者の案内で市内7つの商店街の現状を視察しました。このあと商店街の役員さんと意見交換をしましたが、市街地の活性化のために駅西再開発事業の早期着工を望んでみえました。
 しかし私はこの事業では市街地の活性化への影響はほとんど皆無に近いのではないかと思いました。この計画では157戸のマンションができますが、すでに駅周辺に多くのマンションができています。これらのマンションが市街地の活性化に影響を与えていないからです。

◆都市計画事業は全体から個々の事業へ
 この事業の議論の過程でしばしば三交跡地との一体となった計画はできないのか、JRの駅舎と一体となった計画はできないのか、また中心市街地活性化事業と一体となった計画はできないかとの案も出されました。しかし駅西再開発の事業が先行し、補助金の関係からそれはできないとのことでした。
 都市計画事業は始めにまち全体のかたちを考え、そのあと個々の事業をの取り組んでいくのが本来の姿であると思いますが、今回「駅西」という「点」からスタートしたのも混乱を大きくしたのではないかと思います。(次回につづく)
                        平成20年11月20日
                            松阪市議会議員 川口 保


松阪市議会決算議会終る

2008-11-19 23:30:06 | 日記
11月7日から始まっていた11月臨時議会が今日閉会しました。

この議会は前年度・平成19年度の一年間の松阪市政のお金の使い方を検証する議会です。議会でも質疑がなされるのですが、各部署の決算の詳しい内容についての質疑は、各会派代表からなる決算委員による決算調査特別委員会で行われました。

この決算議会は今まで11月に臨時議会として行われてきましたが、来年からは9月議会で行われます。

茶王 大谷嘉兵衛翁展&まつり

2008-11-18 17:36:42 | 日記
 今日11月18日から松阪市文化財センター第2ギャラリーで「茶王 大谷嘉兵衛翁と伊勢茶」展が開催されており、今日見学しました。

 この催しは現在の松阪市飯高町宮本に生まれ、日本の茶業の発展に尽くした大谷嘉兵衛翁の業績をたたえ、ゆかりの品々を展示するもので、嘉兵衛直筆の書画・手紙、嘉兵衛の写真、茶業に関する道具など数百点の品々が展示してあります。
 展示場では嘉兵衛の地元の人が展示物について説明をしてくれます。この展示は11月30日まで開催されます。

 また11月23日(日)には「茶王 大谷嘉兵衛翁まつりと手もみ茶体験会」が鈴の森公園で開催されます。この催しは例年松阪市飯高町宮本にある嘉兵衛の菩提寺である長楽寺で行われていますが、今年はこの嘉兵衛翁展にあわせて鈴の森公園で開催されます。
   
  第8回 茶王大谷嘉兵衛まつりと手もみ茶体験会
   
    日時  11月23日(日・祝)
           午前9時~午後3時
    場所  松阪市文化財センター
         鈴の森公園
    内容    9:00~  手もみ茶体験
        11:30~  いも煮会
                お茶の入れ方教室
        14:00~  献花式
        15:00~  餅投げ大会

    問い合わせ事務局 0598-45-0114 堀井

大谷嘉兵衛に関して詳しくは川口保のホームページをご覧下さい→クリック

架空経済の株価下落

2008-11-17 09:17:22 | 日記
 アメリカのサブプライムローン問題や大手証券会社リーマン・ブラザーズ社の経営破たんによる株価の下落が一夜のうちに全世界に広がり、世界的な不況が心配されている。

 株は本来、資金を持たない人が会社を設立したり、事業規模を拡大するときにお金のある人から資金援助を受け、その見返りに利益の一部を配当として株主に還元するものである。そして株価はその企業の業績の善し悪しで決まるものであろう。その会社で新技術が開発されたり、不祥事が発生したときなどは、急騰したり、急落することもあるが、普通はじわじわ上がっていったり、じわじわ下がっていったりするものであろう。

 株価がその企業の業績から離れて一人歩きし、金儲けの手段に使われたり、一国の株価の急落が他国の優良な企業の株価まで一瞬にして押し下げ、下手をすれば世界が恐慌へ突き進んで行くという国際的な経済の仕組みはどう考えても異常である。

 「株価」という実態経済の伴わない架空の「ゆうれい」に世界が振り回され、株を持たない人々まで不幸のどん底にたたき落とされる。このような世界の経済の仕組みを打ち破る国際的なシステムづくり、ルールづくりをみんなで考える時期ではないだろうか。

 この内容の私の投書が今日11月17日の中日新聞の発言欄に掲載されました。