(岩屋本堂の閉扉)
行者の修験道場として知られる松阪市飯福田町の伊勢山上 飯福田寺(世木英勝 住職)で10月27日、秋季大会式(戸閉め式)が開催されました。この催しは4月21日の春季大会式(戸開け式)で開かれた岩屋本堂を閉扉するもので、この日訪れた人たちが火渡りを行い、五穀豊穣、家内安全や健康を祈願しました。
このところ台風やら大雨など天候不順が続いていましたが、この日は天候に恵まれ、晴天の空の下で、行事が行われました。
国峯山飯福田寺(こくほうざん いぶたじ)は真言宗醍醐派の古刹で、京都三宝院の末寺。今から約1300年前の大宝元年(701)役小角(えんのおづぬ)により開創された霊場で、本尊は薬師如来。
中世には伊勢国司北畠家の祈願所として荘厳な伽藍を構えて栄えましたが、北畠家没落後衰退していきました。天正11年(1583)には織田信長の長男 織田信雄より寺領・百十五貫文を寄付されましたが、松坂城主蒲生氏郷により寺領は没収され、伽藍は壊され松坂城の用材に用いられました。その後津藩主藤堂家の信奉を得て寺運は興隆しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/55/a13b0f0020619debfe898fa6a374e7c5.jpg)
(行場最初の難関「油こぼし」) (柴燈護摩供養)
飯福田寺一帯の山地には多くの奇岩が露出しており、鎌倉時代以来行者の修験道場として用いられています。
行場は表行場と裏行場があり、私も若いときには両方とも廻った記憶がありますが、表行場めぐりには、油こぼし、屏風岩、行者越え、岩屋本堂などの奇岩怪岩があり、三重県の一番危険な観光地に登録されているということです。一周すると約4㎞、所用時間は1時間半~2時間半ということです。また裏行場には油こぼし、達磨岩、獅子ヶ鼻などがあり、一周1.5㎞所用時間30分~1時間ということです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/c7/0f0792de38eab56693ff9f22536b15b9.jpg)
(参拝者は火渡りをして無病息災等を祈願した)
この日の開山式を執り行った修験者は、松阪市小野町の北斗山向山院を根本道場とする三重修験道会(野沢静尊代表)の10人の行者で、午前10時から会式が始まり、護摩堂、本堂で読経後、岩屋本堂で戸閉め式が行われました。このあと本堂前に戻り柴燈祈願護摩が、飯福田寺の護摩堂前では、積まれた薪に火がつけられ、火や煙が残る薪の上を来場者が素足で渡る「火渡り」が行われました。
行者の修験道場として知られる松阪市飯福田町の伊勢山上 飯福田寺(世木英勝 住職)で10月27日、秋季大会式(戸閉め式)が開催されました。この催しは4月21日の春季大会式(戸開け式)で開かれた岩屋本堂を閉扉するもので、この日訪れた人たちが火渡りを行い、五穀豊穣、家内安全や健康を祈願しました。
このところ台風やら大雨など天候不順が続いていましたが、この日は天候に恵まれ、晴天の空の下で、行事が行われました。
国峯山飯福田寺(こくほうざん いぶたじ)は真言宗醍醐派の古刹で、京都三宝院の末寺。今から約1300年前の大宝元年(701)役小角(えんのおづぬ)により開創された霊場で、本尊は薬師如来。
中世には伊勢国司北畠家の祈願所として荘厳な伽藍を構えて栄えましたが、北畠家没落後衰退していきました。天正11年(1583)には織田信長の長男 織田信雄より寺領・百十五貫文を寄付されましたが、松坂城主蒲生氏郷により寺領は没収され、伽藍は壊され松坂城の用材に用いられました。その後津藩主藤堂家の信奉を得て寺運は興隆しました。
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(行場最初の難関「油こぼし」) (柴燈護摩供養)
飯福田寺一帯の山地には多くの奇岩が露出しており、鎌倉時代以来行者の修験道場として用いられています。
行場は表行場と裏行場があり、私も若いときには両方とも廻った記憶がありますが、表行場めぐりには、油こぼし、屏風岩、行者越え、岩屋本堂などの奇岩怪岩があり、三重県の一番危険な観光地に登録されているということです。一周すると約4㎞、所用時間は1時間半~2時間半ということです。また裏行場には油こぼし、達磨岩、獅子ヶ鼻などがあり、一周1.5㎞所用時間30分~1時間ということです。
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(参拝者は火渡りをして無病息災等を祈願した)
この日の開山式を執り行った修験者は、松阪市小野町の北斗山向山院を根本道場とする三重修験道会(野沢静尊代表)の10人の行者で、午前10時から会式が始まり、護摩堂、本堂で読経後、岩屋本堂で戸閉め式が行われました。このあと本堂前に戻り柴燈祈願護摩が、飯福田寺の護摩堂前では、積まれた薪に火がつけられ、火や煙が残る薪の上を来場者が素足で渡る「火渡り」が行われました。