川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

バーチャルリアルティーによる松坂城の再現は難しいのでは

2015-02-26 09:01:15 | 日記
 現在行われている松阪市議会2月議会の関連質問で私が、計画が進められている観光交流拠点で設置が予定されているバーチャルリアルティー(VR)による松坂城の再現について質問しました。質問の内容は、松坂城の資料がないことからVRでの再現は無理であろうとするものでした。

 2月6日の全員協議会で観光交流拠点についての説明があり、それによると松阪産業振興センター横の松阪もめん手織りセンター跡地に観光交流拠点本館が、また上下水道部(松阪第3分館)横に同別館ができるという計画です。

 この観光交流拠点本館の2階にバーチャルリアルティーを設置しようとするものです。VR(バーチャルリアリティー)は高精細デジタル化技術やカラーマネジメント技術などを屈指して、自由な視点移動を可能にする表現方法で、実写でなくCG(コンピューターグラフィックス)によってつくられた映像です。

 昨年2月に東京都文京区にある凸版印刷(株)の印刷博物館でVRを見せていただきました。同博物館のVRシアターは、人間の視点は120°であるので湾曲の画面を用い、3台のプロテクターでつなぎ目が分からないように放映されます。
 トッパンVRではマチュピチュ、ナスカの地上絵、アンコール遺跡、奈良の大仏などの世界遺産など36作制作されていますが、その中から「甦る江戸城」と「ローマのポンペイ遺跡」の映像を見せてもらいました。視聴者が自由に操作でき、前から、横から、後ろから、上からも見られ、また建造物の中にも入っていける、臨場感あふれる映像でした。

 全員協議会でも凸版印刷の方が来て、VRのデモをしていただきました。このとき山中市長が「松坂城をVRで再現できれば」といわれたのに対して、久松議員から「松坂城の資料がないので無理である」と指摘がありました。

 松坂城は天正15年(1588)蒲生氏郷によって造られたとありますが、完全な完成まではもう少し年数がかかっています。その2年後の1590年に氏郷は会津へ移封になります。
 松坂城の天守は天正15年から数え56年後の1644年台風で崩壊します。この城が造られた時はまだ戦国時代の末期で、戦があることも予想され、極めて短期間に造られたことから、設計・施工など粗雑であったことが考えられます。その後松坂城の天守は造られることもなく、明治維新を迎えています。
 このことから松坂城に関する資料や絵図がありません。このためVRで松坂城を再現することは難しく、ニセモノを見せることになります。

 市長は、江戸城も資料がないがVRで再現された、松坂城も時代考証などを積み上げてできないことはないという答弁でした。江戸城は資料がないといっても天下の江戸城である。何らかの資料はあるはずである。松坂城は400年も前のことで何もないのである。どこかの蔵の中から松坂城の絵図でも出てくれば、VRで再現できるのだが、その時には是非見てみたい気がする。

 我が家では夕刊三重が朝来ます、昨日夕刊三重の記者さんにVRに関して取材を受けて、松坂城の再現は難しいのではと述べたのですが、少し内容が違っていたので気になり、急きょ朝から私の意志をまとめました。
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福井市のご夫妻松阪市役所を訪問される

2015-02-23 13:59:40 | 日記
                (永作副議長、川口、山崎利信・愛子夫妻、水谷議長)

 今日、平成27年2月23日、私のメル友?福井市の山崎利信さん・愛子さんご夫妻が松阪市役所を訪れましたので、水谷議長や永作副議長と会っていただきました。山崎さんは毎年この時期に伊勢神宮にお参りされます。1日目の昼食はいつも松阪の一升びん本店でホルモンを食べることになっているそうです。今日も市内の店でみやげものをいっぱい買ったあと市役所に来ていただきました。

 山崎さんご家族は、平成23年2月の参宮の帰りに松浦武四郎記念館を訪問されたのですが、あいにくその日は武四郎まつりの準備のため記念館は休館でした。しかし学芸員の山本命さんは、祭りの準備の忙しい中、館内を自由に参観して下さいと、館内に入れてもらい、話しもしてもらったと言うことで、山崎さんは大変感激されたということです。

 その後山崎さんから私の平成24年7月8日付けのブログ、「松浦武四郎誕生地の活用と整備を考えるシンポジウム」を見ていただいて、初めてメールをいただきました。私たち松阪市民にとっても嬉しい内容でしたので、山崎さんの了承を得て、「福井市から松浦武四郎記念館のメール届く」で紹介させていただきました。

 その後山崎さんとは時々メールを交換したり、電話で話したりしているのですが、今日松阪市役所にお見えになり、初めてお会いしました。折角ですので議長、副議長にも紹介させていただきました。松阪市と福井市の人が松浦武四郎という偉人を通じてつながりました。
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第20回武四郎まつり開催される

2015-02-22 19:52:54 | 日記
                (白糠アイヌ文化保存会によるによるアイヌ古式舞踊)

 「第20回武四郎まつり」が、2月22日に松阪市小野江町の松浦武四郎記念館(中野恭館長)で開催されました。この祭りは北海道の名付け親で、幕末の探検家・松浦武四郎の功績を讃えるために、武四郎の生没月にあたる毎月2月の最後の日曜日に行われています。
 この日は曇り空で雨が心配されましたが、なんとか持ちこたえ、開催時刻の10時になると、家族連れなどの大勢の市民であふれました。

 
      (挨拶する水谷松阪市議会議長)         (三雲中学校吹奏楽部による演奏)

 開会セレモニーでは主催者側の飯田秀武四郎まつり実行委員長の挨拶、小林益久副市長の挨拶のあと、来賓として参列した水谷晴夫松阪市議会議長や、田村憲久代議士、鈴木英敬三重県知事らが祝辞を述べました。
 このあと三雲中学校吹奏楽部の吹奏楽の演奏や、小野江小学校児童の武四郎守り隊による学習発表「武四郎さんから学んだこと」、みくもチルドレンの武四郎さんにちなんだ歌がありました。またこの日一般社団法人「光れ街道夢おこしの会(前川幸敏代表)」から松浦武四郎記念館に松浦武四郎の胸像が贈られました。
 アイヌ古式舞踊では北海道から招いた白糠(しらぬか)アイヌ文化保存会の人たちによるアイヌの歌や舞踊がありました。

 
        (武四郎の胸像の贈呈式)                (物産販売の賑わい)

 この日記念館は無料開放され、来場者は武四郎の功績を紹介するビデオを鑑賞したり、展示物を見学していました。また普段は見学できない「松浦武四郎誕生地」と、武四郎が幼少のころ学問を学んだ「真覚寺」も特別公開されました。今年も「武四郎汁」200食が無料で振る舞われました。また会場内のテントにはたくさんのバザーが出され、買い求める来場者で賑わっていました。
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松阪市議会に図書館改革調査特別委員会を設置

2015-02-20 23:02:33 | 日記
 現在開会中の松阪市議会の2月20日の本会議で、図書館改革調査特別委員会を設置することを全会一致で採択されました。この特別委員会は本市議会において、図書館改革を進めるために、原点に立ち返り、「基本計画」等に基づいた事業計画、事業内容、事業範囲等を検討し、また、事業推進の手法として、PFI導入等検討していくことを目的として設置されました。

 同日本会議終了後、第1回の委員会が開催され、委員長に久松倫生議員(日本共産党)が、副委員長に山本芳敬議員(真政クラブ)が選任されました。

図書館改革調査特別委員会委員は次の9名です。
委員長   久松倫生(日本共産党)
副委員長 山本芳敬(真政クラブ) 
委 員  坂口秀夫(真政クラブ)
       植松泰之(真政クラブ)
       川口 保(市民民主クラブ)
       田中 力(市民民主クラブ)
       中村良子(青凛会)
       西村友志(公明党)
       海住恒幸(会派に所属しない議員)
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松阪市議会代表質問2月20日から始まる

2015-02-18 08:37:18 | 日記
 松阪市議会27年2月議会は16日から開会しましたが、27年度予算や市長の所信に各会派の代表が質問する代表質問が2月20日から始まります。
 各会派の代表が代表質問をし、同会派の議員が関連質問をします。持ち時間は議員数×50分で、会派に所属しない議員は50分で行います。初日の2月20日と2日目2月24日の通告が次のように発表されました。

平成27年2月第1回定例会 代表質問 通告表

2月20日(金)
◆会派に所属しない議員(持ち時間50分) 深田 龍
 ① まち・ひと・しごと創生事業について
 ② インバウンドプロモーション事業と観光戦略について
 ③ 総合運動公園について
 ④ 潜在専門職トレーニングプロジェクト事業について

◆公明党(持ち時間150分)代表質問 西村 友志
 ① 図書館改革とPFI事業に伴う市長辞職発言について
 ② 地方創生事業の取り組みについて
 ③ コンビニ健診の推進について(関連質問 松岡 恒雄)
 ④ 健康対策として「ヘルプカード」の普及促進について(関連質問 松岡 恒雄)
 ⑤ 特別休日夜間応急診療所一般社団法人i-oh-jについて
 ⑥ 学校教育における学力向上対策について
 ⑦ 観光交流拠点施設等整備事業基本計画について
 ⑧ 松阪牛の生産振興策について
 ⑨ 経済の発展について(航空宇宙産業と開港)
 ⑩ 交通安全対策について
 ⑪ 道路の老朽化に伴う陥没、空洞化対策について(関連質問 松岡 恒雄)
 ⑫ インターネット・情報マナーの取り組みについて(関連質問 松岡 恒雄)
 ⑬ 翠松閣の取得と分庁化について

◆青凛会(持ち時間150分) 代表質問 濱口 高志
 ① 図書館改革と市長の進退について(関連質問 中村 良子)
 ② 分庁舎整備事業(翠松閣、駐車場購入)について
 ③ i-oh-jによる休日夜間応急診療について
 ④ 海上アクセス松阪ベルラインの航路継続について
 ⑤ 競輪事業について
 ⑥ 施設使用料について(関連質問 中村 良子)
 ⑦ 職員定数適正化について(関連質問 中村 良子)
 ⑧ 生活困窮者支援について(関連質問 沖 和哉)
 ⑨ パソコンリース費用について(関連質問 沖 和哉)
 ⑩ 松阪ええもんネットショップについて(関連質問 沖 和哉)

2月24日(火)
◆市民民主クラブ(持ち時間250分) 代表質問 松田俊助
 ① 市長の政治姿勢について
 ② 休日・夜間応急診療所について
 ③ フッ化物の取り組みについて
 ④ 高齢者の健康増進対策について(関連質問 田中 力)
 ⑤ 生活困窮者を支援する社会福祉協議会との連携について
 ⑥ PFI図書館について
 ⑦ 海上アクセスの今後の方向性について
 ⑧ 観光行政について(関連質問 川口 保)
 ⑨ 公契約条例の制定について(関連質問 田中 力)
 ⑩ 競輪事業における債務負担行為について
 ⑪ 牛舎問題について
 ⑫ ごみの出し方について
 ⑬ 松阪クリーンセンターに伴う問題について(関連質問 田中 力)
 ⑭ 最終処分場問題について(関連質問 田中 力)
 ⑮ 総合運動公園の都市計画決定について(関連質問 田中 力)
 ⑯ 嬉野地域振興局における暴力事件について

2月26日(木)
◆会派に所属しない議員(持ち時間50分) 海住恒幸
 ① 市長の所信並びに平成27年度一般会計予算と財政見通しについて
  (1) 一般財源の確保について
  (2) 歳出増への対応について
 ② 市長の所信並びに一般会計について
  (1) 地域包括ケア
 ③ 市長の所信並びに市民病院事業会計予算について

◆会派に所属しない議員 (持ち時間50分)前川幸敏
 ① 市長の国旗・国歌論の考え方は
 ② 深野和紙の活用について
 ③ 松阪市のブランド松阪茶について
 ④ 城跡を活用したまちおこしについて
 ⑤ 本庁に設置されている車椅子用のリフトについて
 ⑥ 交通死亡事故ワースト緊急対策事業について
 ⑦ ごみの減量対策について
 ⑧ フッ化物洗口のモデル事業に取り組む意欲は
 ⑨ 三雲中学校は増築をしなくて大丈夫か
 ⑩ 歴史民俗資料館に障がい者の方が来館するときの対応について

◆日本共産党 (持ち時間150分)代表質問 久松倫生
 ① 予算審議と図書館問題
 ② 安倍政権の手当たり次第の社会保障切り下げから、自治体と議会が市民のくらしを守る防波堤の役割を果たすかどうか
 ③ 国保税、介護保険料、保育料などの市民負担について(関連質問 今井 一久・松田 千代)
 ④ 予算の特徴
  (1) 水道料金引き下げ
  (2) 部落史編さん事業の皆減。「人権同和」の不公正の一掃
 ⑤ 財政運営の課題について
 ⑥ 市民の懐を暖める政策展開について
 ⑦ 図書館問題について
 ⑧ 市の公契約の業務委託での賃金未払い
 ⑨ これからのまちづくりと都市計画、文化、観光の連携
 ⑩ 戦後70年の節目の年に当たっての政治姿勢

2月27日(金)
◆真政クラブ(持ち時間400分)代表質問 大平 勇
 ① 図書館改革と市長辞任表明及び二元代表制について
 ② 定住自立圏構想について
  (1) 中心市(松阪市)の役割について
  (2) 車の「ご当地ナンバー」について
 ③ 競輪事業について
  (1) 今後の方向性について
  (2) 施設整備業務契約債務負担行為4億8,600万円について
 ④ 松阪市行財政改革大綱アクションプランについて
 ⑤ オレオレ詐欺など、迷惑電話チェッカーについて
 ⑥ ふるさと納税及びネーミングライツ(命名権)について
 ⑦ 職員一人ひとりの能力や意欲を最大限に引き出すことができる環境づくりについて(関連質問 坂口 秀夫)
 ⑧ 子どもの予防接種受け忘れを防ぐための対策について(関連質問 坂口 秀夫)
 ⑨ 健康診査における認知症検査について(関連質問 坂口 秀夫)
 ⑩ 医者にかからなかった国民健康保険加入世帯に対する対策について(関連質問 坂口 秀夫)
 ⑪ 空き家対策の現状について(関連質問 堀端 脩)
 ⑫ 第6期介護保険事業の改正と高齢者福祉について(関連質問 堀端 脩)
  (1) 介護申請の流れについて(関連質問 堀端 脩)
  (2) 総合事業における、憩いの場整備について(関連質問 堀端 脩)
 ⑬ 4年目を迎える43住民協議会の現状と6月を目途に策定が進められている地域計画の進捗状況について(関連質問 堀端 脩)
 ⑭ 防災対策の推進は、環境整備の中で弱い立場の方々をどの様に守って行くのか(関連質問 堀端 脩)
  (1) 臨海部における海抜表示の状況や津波非難タワーについて(関連質問 堀端 脩)
  (2) 中山間地域から山間地域へ向けての対策や環境整備について(関連質問 堀端 脩)
 ⑮ 女性が安心して企業で働き子育てに希望の持てる社会の形成について(関連質問 野呂 一男)
 ⑯ 女性が結婚、出産に希望の持てる社会形成の整備について(関連質問 野呂 一男)
 ⑰ 若者が地方で働ける社会形成について(関連質問 野呂 一男)
 ⑱ 交通事故撲滅対策について(関連質問 野呂 一男)
 ⑲ 農政について(関連質問 山本 芳敬)
 ⑳ 学力向上について(関連質問 山本 芳敬)
 ㉑ 子ども発達総合支援施設整備事業について
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うきさとむらじゃんぼ七草粥祭開催される

2015-02-15 19:10:41 | 日記
           (七草粥を盛りつける水谷議長、その向こうが海女の中川静香さん)

 松阪市柚原町の「うきさとむら」で、2月15日「じゃんぼ七草粥祭」が開催されました。
七草粥は、本来は正月の7日に行われる行事で、正月の間に酒やご馳走で疲れた胃袋や臓器を休めるために、その頃野に出てきた栄養価の高い七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を粥の中に入れて食べるもので、うきさとむらでは毎年旧暦の1月7日に近い、2月の第3日曜日に行われています。

12時から直径1mの大釜で炊かれた1000人分の七草粥が、竹の器に盛られて来場者に無料で振る舞われました。用意された600コの手製の竹の器は全てなくなり、何杯もおかわりする人もありました。
この日は鳥羽市相差町で親子三代海女としてポスターのモデルにもなった中川静香さんも来場して、七草粥の盛りつけの手伝いをしていました。
 この日は普段静かな山あいのむらも終日賑わっていました。
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女子マラソン有森裕子と歌手高石ともや

2015-02-13 22:42:49 | 日記
               (高石ともやさんと一緒に写真を撮らせていただきました)

 2月11日の松阪スポーツ人の集い2015の懇親会にフォーク歌手の高石てつやさんが飛び入りで参加されました。松阪市体育協会理事長の平岡令考氏が呼ばれたということでした。
 懇親会に参加した私の隣の席に知らない女性と色の黒いおじさんが座っていました。誰だろうと思いながら、女性と名刺交換をしたところ「高石ともや事務所 中田ゆり子」と書いてありました。「あれっ 高石ともやって たしか歌手と違いますか」と聞いたところ「そうです この人です」と隣のおじさん(失礼)を指さしました。それまで全く気が付きませんでした。その時はまだ誰も気が付いていないのを幸に並んで写真を撮らせてもらい、以前に聞いた女子マラソンの有森裕子さんの話に花が咲きました。

 有森裕子さんは1992年のバルセロナオリンピックの女子マラソンで銀メダルを獲得し、日本の陸上女子では1928年のアムステルダムオリンピックで銀メダルを獲得した人見絹枝以来64年ぶりの五輪メダル獲得でした。そして次の1996年のアトランタオリンピックでも銅メダルを獲得しました。

 私が以前体育指導委員という役をさせてもらっているときに、静岡県浜松市で開催された「第51回東海四県体育指導委員研究大会 静岡大会」に参加したことがありました。平成16年2月13日、ちょうど11年前の今日です。その時の記念講演で有森裕子さんの話を聞くことができました。

 オリンピックでメダルを獲得した有森さんですが、競技人生は決して順調ではありませんでした。中学校ではバスケット部に所属していましたが、1年生の時、体育祭のメイン競技の800m走に各クラスから1人ずつ出場するのですが、誰も挙手をせず決まらなかったので、彼女が立候補しました。毎日午後9時から父や兄と練習をして、見事全学年で優勝しました。このとき自分が「できた」という自信と喜びを得たということです。そして3年連続して立候補し3年連続して優勝しました。

 高校に入った有森さんは「陸上部に入れてください」と顧問の先生にお願いしたのですが、「実績のない素人はいらない」と断られました。「いえ 体育祭で3年連続優勝したんです」「そんなものは実績のうちに入らん」と断れ続けたのですが、以後1ヶ月先生の行く場所に現れ粘った結果、やっと入部を許可してもらったそうです。

 高校の陸上部に入っても全く成績が残せなく、国体などは夢のまた夢、インターハイにも出場したこともなく、地方大会も予選落ちで、陸上をやめようと思ったそうです。ただ唯一希望があったのは京都で行われる全国都道府県女子駅伝でした。各都道府県12名の選手でチームが構成されるので、この中には入れるだろうと練習にはげみました。

 高校1年の時にやっと全国都道府県女子駅伝の12名の選手の中に入ることができました。しかし12名のうち走るのは9名であとは補欠になり、有森さんは補欠でした。そして次の年も、そのまた次の年も補欠でした。
 この時は真剣に陸上をやめようと思い、先生に申しいれたそうです。そうしたら先生は、寂しそうな顔で「3年間走れなくてうらかったと思う。でも、3年間も一生懸命に頑張ってきた生徒を走らせることができなかった私も、つらいのだ」と言われました。先生がそこまで自分のことを気にかけていてくれたのか、自分の都合だけでやめることはできないと思ったということです。

 日本体育大学に入り4年間陸上を続けた有森さんでしたが、一度だけ都道府県女子駅伝に出場できだだけでした。大学卒業後も実業団で陸上を続けたいと思うのですが、どこも取ってくれません。その時リクルートランニングクラブであれば、走りたければ誰でもいいという話しを聞いて大学の先生の紹介で、小出監督に会うことになりました。

 小出監督は、有森さんに会って「そうか陸上をやりたいのか、君はインターハイの成績はどうだった」「いえ インターハイには出場していないのです」「そうか 都道府県駅伝はどうだった  区間賞取ったか」「いえ 3年連続補欠でした」「そうか うちには素質があり実績のある選手がいっぱいいる。しかし素質や実績があってもやる気がなければ何にもならない。君はやる気があるようだ」といわれ、リクルートに入ることになりました。この小出監督との出合いが後にオリンピックのメダリスト有森裕子を生むことになります。

 バルセロナオリンピックの銀メダルに続き、アトランタオリンピックでも銅メダルを獲得した有森裕子はインタビューで「メダルの色は、銅かもしれませんが、終わってからなんでもっと頑張れなかったのかと思うレースはしたくなかったし・・・、今回はそう思っていないし・・・、初めて自分で自分をほめたいと思います」と涙ながらに語った。(「自分で自分をほめてあげたい」は間違い)
 講演会で、有森さんは「実はこの言葉は、私が最初にいった言葉ではありません。フォーク歌手の高石ともやさんの詩の言葉を引用させてもらったのです」と述べました。

 高石ともやさんは現在73歳ですが、走るシンガーとして有名で、この前も伊勢神宮から熊野の速玉神社まで3日かけて走ったそうです。また何かの催しに出演するときにも会場まで走っていくこともあるということです。主催者の人が出演までに到着するのかと心配をしていると、時間までにはちゃんと到着するそうです。本当に走っているのかと関係者が途中でそっと隠れて見ていると、本当に走っていたそうです。
 有森裕子と高石ともや別の世界の人と思うのですが、このようなつながりがあるのでした。
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松阪スポーツ人の集い2015開催される

2015-02-12 09:07:55 | 日記
 
                      (松阪スポーツ賞の受賞者)

 松阪市のスポーツ関係者が一堂に会し、スポーツ人相互の交流と親睦を深め、スポーツ振興と普及を図ることを目的に、「松阪スポーツ人の集い2015」が2月11日フレックスホテルで開催されました。

                 (第8回 美し国三重市町対抗駅伝松阪市選手団)

 第1部の第8回 美し国三重市町対抗駅伝松阪市選手団結団式では、2月15日に行われる市町対抗駅伝に出場する松阪市の選手団(金谷勝弘監督)を始め選手、コーチなどが出席し激励の言葉を受けました。
 この大会は2月15日(日)8時45分、津市の三重県庁前をスタートし、小学生女子→小学生男子→中学生女子→中学生男子→40才以上男子→ジュニア男子→一般女子→20才以上女子→ジュニア女子→20才以上男子とバトンをつないで伊勢市の伊勢陸上競技場にゴールするものです。結団式の最後にガッツポーズを取りながら記念撮影をしました。

 
      (三重高校硬式野球部の選手たち)     (三重高校女子ソフトテニス部の選手たち)

 第2部の第3回松阪市スポーツ賞授与式では、三重県を代表して全国大会に出場して3位以内に入賞した者、三重県または日本を代表してオリンピックなど知名度の高い国際大会に出場した者、またこれらと同等の成績を収めた者に贈られもので、小学生から成人まで多種の競技の選手、チームが表彰されました。
 またこの中から昨年一番活躍した選手に授与される「松阪市スポーツ大賞」には、昨年行われた第39回全日本高校選抜に優勝、平成26年度全国高校総体に優勝、そして第69回国体に準優勝した三重高校女子ソフトテニス部と、昨年の夏を湧かしただ第96回全国高校野球大会で準優勝した三重高校硬式野球部の2チームが選ばれました。

 
       (飛び入りの高石ともやさん)                (懇親会の会場)

 第3部の松阪スポーツ人の集い2015懇親会では、松阪市体育協会役員、松阪市スポーツ振興議員連盟会員など60余名が出席して開催されました。この席上で、優秀指導者表彰授与式が行われ、三重高校の女子ソフトテニス部の指導者であり同校校長でもある垂髪隆一氏が松阪市体育協会から表彰されました。
 この会場に歌手の高石ともやさんが飛び入りで来場され、「受験生ブルース」など熱唱され、会場は大盛り上がりでした。
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松尾神社例大祭行われる

2015-02-11 21:22:35 | 日記

 松阪市立野町の松尾神社(岡村行通 宮司)で2月11日、例大祭が行われました。この例大祭の行われる日は毎年寒い日ですが、この日はこの時期にしては暖かい日和となりました。
 400段の階段を登った山頂にある本殿で行われた祭礼には、県会議員さんなど来賓の方や、地元松尾連合自治会の会長、氏子総代、敬神婦人会代表、同神社崇敬奉賛会の代表、そして鳥居奉納者などが参列しました。

  
        (松尾キッズのエアロビック)                 (餅まきの様子)

 本殿前で行われた小学生女児による「浦安の舞」の奉納では、松尾小学校の女児が華麗な舞を披露しました。

 ふもとの広場では獅子舞の奉納やカラオケ大会、また松尾神社専属(?)歌手による「三川ゆり歌謡ショー」などがあり、来場者には甘酒が振る舞われました。また午後4時から行われた餅まきには、多くの来場者が歓声をあげながら餅を拾っていました。
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三重県日韓親善協会総会開催される

2015-02-10 22:11:16 | 日記
                 (挨拶をする三重県日韓親善協会山口久彦会長)

 日本と韓国の親善を深めて行こうと活動をしている三重県日韓親善協会(山口久彦会長)の第42回通常総会が2月7日、在日本大韓民国民団三重県地方本部の交流ホールで開催されました。

 日韓親善協会はこれまで、青山トンネル慰霊祭参加やゴルフ同好会、韓国旅行ではセウォル号事故被害者の高校訪問し見舞金を贈っています。また津まつりへの出店、韓国料理教室や韓国語カラオケなどを実施しています。

 この日会場には日本と韓国の関係者約50人が出席して両国国歌の斉唱、山口会長挨拶のあと議題に入り、2014年の事業報告、収支報告、また2015年の事業計画、予算などを審議しました。来賓祝辞では中川正春衆議院議員や松田直久衆議院議員などが祝いの言葉を述べられました。また懇親会では桂三発さんの落語や、ジャズコンサートなどがありました。

 今年は日韓国交正常化50周年を迎えます。数年前は韓流ブームで、多くの旅行者が日本と韓国を行き来し友好が深まっていたのですが、今は両国の関係は必ずしもよくありません。本会のような民間レベルでの友好を深めていきたいものです。
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松阪市議会2月議会が2月16日から開会

2015-02-09 21:56:45 | 日記
 2月9日に議会運営委員会が開かれ、松阪市議会平成27年2月議会の日程を確認しました。議会初日に承認されれば、次のように行われます。なお2月12、13日に予算説明会があります。

松阪市議会平成27年2月議会日程

 2月16日(月) 午前10時 本会議初日
               ・平成27年度各会計予算案上程、市長の所信、提案説明

 2月20日(金) 午前10時 本会議
                ・平成27年度各会計予算案並びに市長の所信に対する代表質問
 
 2月24日(火) 午前10時 本会議
                ・平成27年度各会計予算案並びに市長の所信に対する代表質問

 2月26日(木) 午前10時 本会議
                ・平成27年度各会計予算案並びに市長の所信に対する代表質問

 2月27日(金) 午前10時 本会議
                ・平成27年度各会計予算案並びに市長の所信に対する代表質問

 3月 2日(月) 午前10時 本会議               
                ・議案に対する質疑、委員会付託        

 3月 4日(水) 午前10時 ・環境福祉委員会、・文教経済委員会

 3月 5日(木) 午前10時 ・総務企画委員会、・建設水道委員会

 3月11日(水) 午前10時 本会議
                ・委員長報告、質疑、議員間討議、討論、議決
                ・平成26年度各会計補正予算案上程、提案説明、質疑、委員会付託

 
 3月12日(木) 午前10時 ・環境福祉委員会、・文教経済委員会

 3月13日(金) 午前10時 ・総務企画委員会、・建設水道委員会

 3月23日(月) 午前10時 本会議最終日
                ・委員長報告、質疑、議員間討議、討論、議決
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我が家の梅の開花宣言

2015-02-07 21:24:52 | 日記

どの道を曲がるも梅の匂ふ里  服部淑子

我が家の庭には白梅が2本、紅梅が2本ありますが、今日2月7日、紅梅が一つ花を咲かせました。昨年より2日早い開花です。春爛漫と咲く桜のような華やかさはありませんが、極寒の中で咲く梅の花は可憐な気がします。季節はゆっくり春に向かっています。
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市政施行10周年記念式典開催される

2015-02-01 20:43:20 | 日記
 松阪市が平成17年に1市(旧松阪市)4町(飯南町、飯高町、嬉野町、三雲町)が合併して今年で10年目になることから、2月1日クラギ文化ホールで「市政施行10周年記念式典」が開催されました。

 記念式典では山中市長、水谷松阪市議会議長の挨拶のあとの表彰式では、市政功労者表彰、市政功労団体表彰(感謝状贈呈)、市政特別協力者・団体感謝状贈呈として17人、11団体が表彰されました。
 松阪市ゆかりの著名人ビデオメッセージでは、楽天イーグルスの則本投手や歌手の西野かなさんが松阪への思いをメッセージされました。

 
           (表彰式の様子)                 (記念シンポジウムの様子)

 記念シンポジウムでは、松阪が生んだ偉人の大谷嘉兵衛、国分勘兵衛、蒲生氏郷、原田二郎、松浦武四郎ゆかりの人たちが出演され、「先人に学べ!~松阪の偉人たちの志と工夫~」テーマで意見を買わされました。
 出演者は次の通りです。
  大谷 剛正さん(大谷嘉兵衛 直径子孫)
  国分勘兵衛さん(国分家12代当主 国分株式会社代表取締役会長兼社長)
  小林 太玄さん(蒲生氏郷菩提寺 大徳寺黄梅院住職)
  世古潤壹良さん(公益財団法人 原田積善会理事)
  松浦 史明さん(松浦武四郎 直系子孫)
 コーディネーター
  山中 光茂  (松阪市長)
  吉田 悦之さん(公益財団法人 本居宣長記念館 館長)
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