川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

武四郎まつり開催されるも・・・

2010-02-28 22:53:23 | 日記
 北海道の名付け親“松浦武四郎”を称える第15回武四郎まつりが松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で開催されました。心配された天気も朝、雨が残っていましたが、開催時刻の10時頃になると、少々風がありましたが晴れ間も見えてきて、絶好のコンディションで迎えることができました。会場には家族連れなどの大勢の市民であふれました。

 開会セレモニーでは実行委員長の挨拶のあと、市長の代理としての堀隆行三雲振興局長や中島清晴副議長らが祝辞を述べられました。このあと中学生による吹奏楽の演奏やバトントワリングなどがあり、アイヌ古式舞踊では札幌ウポポ保存会の人たちによるアイヌ楽器の演奏や舞踊がありました。
 また会場内のテントにはたくさんのバザーが出され、買い求める来場者で賑わっていました。

 この日、チリ地震による津波警報が発令され、祭に出席のため会場近くまで来ていた市長は急きょ市役所に引き返し、この催しも午後の部は中止されました。
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岡山町、田口梅林園の梅見ごろ

2010-02-27 09:55:05 | 日記
 松阪市岡山町に田口梅林園があります。私の小・中学校の一級上の田口登美男さんが栽培しているもので、今見ごろを迎えています。今日2月27日に見学しましたが、久しぶりの晴れ間で写真愛好家などがさかんにシャッターを押していました。

 この梅園は3000坪の敷地に約200本の梅の木をはじめ500本の樹木が植えられており、梅の木の中には樹齢60年以上のものが30本あるそうです。梅の本数がたくさんある梅林はどこにでもあるそうですが、60年ものが30本ある梅林はあまりないそうです。これだけの本数の梅の木の管理は大変ですが、田口さんが一人で管理をしています。また消毒には薬品を使わず、木酢でするそうです。

 田口梅林園では「クイーン松阪と梅林を写す会」などいろいろな行事にも利用されており、松阪市内はもとより市外からも見物客が訪れます。
 松阪インターから5分のところにあり、入園料は300円、50台の駐車ができる駐車場も整っています。

    田口梅林園
     三重県松阪市岡山町33
     ℡ 0598-58-1368
     田口登美男
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麦踏み

2010-02-25 21:56:12 | 日記
 「麦踏み」。
 若い皆さんは「麦踏み」という言葉を知っていますか。霜柱等で浮き上がった麦の根を足で踏むつけて、地面にしっかり根付かせることです。「踏まれれば踏まれるほど強く育つ」という人生のたとえによく使われますが、今や「麦踏み」という言葉は死語となりつつある気がします。しかし同じ効果のある作業が今は機械で行われていました。トラクターの後ろに取り付けられたローラーで麦を踏んでいくのです。(写真は松阪市西野町で)

 私の若いとき、大河内地内に大河内青年学級という青年のグループがありました。私は隣の松尾地区ですが、松尾から私を含めて数人がこの大河内青年学級に入れてもらっていました。ここでは毎月ガリ版刷りの文集「若木」を発行していました。この中に私が“若気の至り”作って投稿した「麦ふみ」という詩がありました。20代の前半の作品です。その頃は素朴な青年でした。(今もそうですが)

麦ふみ                   川口 保

かあちゃん。寒いね。
おやそうかい。マー坊もすすきになんかもたれていないで麦ふみをしてごらんあたたかくなるよ。

うん。

かあちゃん。どうして麦ふみするの。
麦ふみはね、霜柱でもちあげられた根をもとにもどすんだよ、だからね麦は踏まれる程強く育つんだよ。

ふーん。

かあちゃん。ぼく暖かくなってきたよ。ポッケから手を出しても平気だよ、ほら、みて。

かあちゃん。なかなか進まないね、ぼくもっと早く進んじゃう。
いいよ、いいよ、ゆっくりでいいからマー坊の列の麦はマー坊が一本ものこさず踏むんだよ。

うん。
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市長の所信

2010-02-24 21:58:59 | 日記
 松阪市議会の平成22年2月議会が始まった2月23日に、市長の「所信」の表明がありました。所信では主要事業を次の5つの分野に分けての説明がありました。
  ○「市民の目線」を起点とした市政改革の断行
  ○日本一「いのち」が大切にされるまちづくりに向けて
  ○「次の世代」の松阪も魅力的に輝くために
  ○地域をより強く輝かせる産業の振興・育成
  ○「松阪の魅力」を「次の世代」まで守っていくために

 この5つの柱は、前回の平成21年6月議会での山中市長の最初の「所信」と全く同じものです。昨年も所信の長さが話題になりましたが、今回はA4版で20ページ、議会での所信の表明に約1時間かかりました。昨年は25ページあり、所信の途中で休憩が入ったことを思えば、少し短くなりました。議員のあいだでも同じ内容で、もう少し要約できるのではという意見がありましたが、私も同感です。ただ市役所のOBさんの話しでは、奥田市長の時にもっと長いのがあったということです。

 所信はともかくとして、私もいろいろな催しでいろいろな人の話を聞きますが、挨拶や祝辞など、いつも話しの長さが気になります。講演会などあらかじめ時間の設定がある場合や、3分以内でお願いしますとか、5分以内でお願いしますという場合は別として、話しの長さは話しをされる人に一任される場合があります。その場合でも、その催しの種類、その人の立場などによって、話しの長さの「適量」がだいたい決まっているはずです。

 ところがその場の雰囲気や立場を無視して延々としゃべる人がいます。「適量」の1.5倍くらいの長さまでは聴衆も我慢をしながら聞いていますが、それを越すと怒りにも似た感情が湧いてきます。「早く終われ」いう意味を込めて拍手をすると、本人は「俺の話に乗ってきたな」と勘違いして、さらに得意満面でしゃべりを続けることがあります。
 一番下手な話しは、長い話です。あまり多くを語り過ぎると、自分の心が相手に伝わらないのではないかと思います。ブログもあまり長いのは駄目ですね。

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松阪市議会2月定例議会始まる

2010-02-23 21:19:19 | 日記
 松阪市議会の平成22年2月定例議会は本日23日から始まりました。今議会は市長の所信と来年度予算に対して会派の代表による代表質疑を中心として行われます。
 代表質疑の持ち時間は会派の人数×20分+20分で、無会派の議員は20分です。2月議会での一般質問は、市長の所信と来年度予算に関係のない内容に限定されます。本議会の会期は今日から3月25日までの31日間です。
 今議会の日程は次のとおりです。
 2月23日  本会議(当初予算上程・議案上程)
  3月 1日  本会議(代表質疑)
     2日  本会議(代表質疑)  
     3日  本会議(代表質疑・議案に対する質疑・付託)
     5日  本会議(一般質問)
    10日  本会議(一般質問-予備日)
    11日  環境福祉委員会、文教経済委員会
    12日  総務生活委員会、建設水道委員会
    17日  本会議(議決・補正予算上程・付託)
    18日  環境福祉委員会、文教経済委員会
    23日  総務生活委員会、建設水道委員会
    25日  本会議(議決)
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伝統行事「ごきげんさん」行われる

2010-02-22 16:10:06 | 日記

 松阪市曲町に古くから伝わる伝統行事「ごきげんさん」が2月21日に行われました。この行事は同町の満賀里神社(竹内一成宮司)に伝わるもので、天狗と獅子が事前に申込みのあった厄年の家を回り、天狗と獅子に酒やご馳走を振る舞って厄払いをしてもらうもので、朝の8時から行われます。
 
 天狗と獅子に扮する人と、獅子の後持ちの3人が1組になって厄年の家を回ります。まず満賀里神社から始まり、町内の長照寺、そして一本松と呼ばれる辻で厄払いをしたあと、厄年の家を回ります。厄年の家では天狗が口をぱくぱくしながら獅子と一緒に「ああー ごきげんさん ごきげんさん ごきげんさん」と3回繰り返し厄払いをします。厄払いが終わるとその家から天狗や獅子などに扮する人に酒や肴が振る舞われます。

 今年は10軒の家を回りましたが、以前は前厄、本厄、後厄と3年続けて回る家もあって、1日かかったそうです。また以前は最後に獅子頭を刀で斬りつけて厄落としをしたということですが、今は省略されています。今使われている獅子頭にはその当時の刀傷が残っています。

 曲町の「ごきげんさん」は私のホームページ「松阪市何でも10選」の「松阪市まつりごよみ」に登録させていただきました。→クリック

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うきさとむら七草粥祭

2010-02-21 16:15:40 | 日記
 暖かく晴れ渡った2月21日、松阪市柚原町のうきさとむら(西井静男代表)で、「じゃんぼ七草粥祭」が開催されました。七草粥は正月の7日に行われる行事で、正月の間に酒やご馳走で疲れた胃袋や臓器を休めるために、その頃野に出てきた栄養価の高い七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を粥の中に入れて食べるもので、うきさとむらでは旧暦の1月7日に近い、2月の第3日曜日に行われています。

 第19回目となった今年の祭は好天に恵まれて、多くの市民が来場して祭りを楽しみました。来場者に直径1mの大釜で炊かれた七草粥が、竹の器に盛られて来場者に無料で振る舞われました。会場内や会場周辺では獅子舞、陶芸体験、綱引き、ビンゴゲーム、ランウォークなどが行われ、また焼きそばやうどん、ミンチコロッケ、から揚げ、豆腐ぜんざい、綿菓子などが販売されて来場者は思い思いのバザーを楽しみました。最後にまきもちがあり普段静かなこの「むら」も、この日は1日中賑わっていました。
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歴史民俗資料館ふるさと春景展

2010-02-17 09:18:27 | 日記
 今、自然界では寒さの一番厳しい時期ですが、梅の花が咲き、ネコヤナギが芽吹き、春の気配がだんだんと感じられる季節です。松阪市殿町の松阪公園内にある松阪市立歴史民俗資料館で「企画展 ふるさと春景」が開催されています。この企画は昨年の同時期に開催された「企画展 春よこい。」のパートⅡです。

 この企画展には春にちなんだ掛け軸や屏風、陶器などが展示してあります。中でも月ヶ瀬梅林夫紹介した江戸時代の案内書や、本居宣長記念館に多量に寄贈された小津茂右衛門コレクション(松阪市魚町の商人の館の裏手にある屋敷)の中から何点か展示してあります。

 また松阪市内の名所旧跡の絵を120枚も無報酬で描いてくれた岐阜市出身の画家後藤勝美さんの水彩画や絵はがきも展示してあります。後藤氏は9才の時両耳を失聴。少年時代から絵を習い始め、また福祉活動にも力を入れられていました。松阪市内の絵は氏の好意で平成16年から平成20年にかけて描かれたもので、120枚もの水彩画を手弁当で仕上げてまもなく、膵臓ガンでなくなりました。遺作ともいうべき風景画をご覧下さい

 この催しは4月18日まで開催されています。
  問い合わせは 
    松阪市立歴史民俗資料館 
      三重県松阪市殿町1539番地(松阪公園内)
      TEL 0598-23-2381
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山の手入れと間伐材の利用方法

2010-02-16 08:44:45 | 日記
 14日のあかね材についてのシンポジュームをブログに示しましたが、今、一部の林業従事者を除いて、一般の人で山に入って手入れする人はほとんど皆無に近い状態ではないかと思います。材木の値段が下がってきているからです。
 私の家にもわずかばかりの山がありますが、今年に入ってから時間を見つけては山に入って木の間伐や下枝払いなどの手入れをしています。

 木は植えてから収穫(伐採)まで50年位かかります。植えた人の3代先の孫の代になって、ようやく製品になるといわれています。世の中の産業の中で、これほど生産期間の長いものは珍しいのではないかと思います。
 我が家の木は親父が植え、20年から30年位経っていますが、親父の晩年の植生で、私の孫の代くらいにならないと伐採できないのではないかと思っています。その頃私はこの世にいませんし、その頃の材木事情がどうなっているか分かりませんが、できるだけ手入れをしておこうと思っています。

 間伐や下枝払いには危険がつきまといます。間伐して木が倒れるとき跳ねられたり、下敷きになったりしますし、7m~10m位の木の上に登っての下枝払いは落ちる危険性もありますので、細心の注意をしながらやっています。山の手入れは森林保全、環境保全、森林浴、体力づくりやダイエットになり、それに山に入っていると花粉症の予防にもなると自分では思っています。

 14日のシンポジュームの市長の話の中にありました「切り捨て間伐」の問題。間伐した木を出しても木材が安いため採算が合わず、山で腐らせてしまう場合が多いことです。私は市内で進められていたバイオマス発電に期待をしていたのですが、そこに間伐材を持ち込めるのは森林組合の関係者だけということで、残念に思っています。
 細い木は杭にできるので運び出していますが、太い木は山に寝かせてあります。今度松阪市では4000㏊の間伐を進めるということですが、間伐材の利用方法も考えていくこが必要かと思います。
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あかね材シンポジューム開催

2010-02-15 08:35:44 | 日記
 2月14日、松阪市木の郷町にあるウッドピアの市売協同組合の大会議室で「エコブランド・あかね材」について考えるシンポジューム「次世代につなぐ『みどりの街 松阪』」が開催されました。この日会場には約200人の市民が参加して熱心に聴講しました。
 あかね材は木の害虫スギノアカネトラカミキリによって被害をうけた木材ことで、このあかね材の利用を推進していこうと、顔の見える松阪の家づくり推進協議会(黄瀬稔会長)が主催して行われました。 

 基調講演では宮崎県木材利用技術センター所長の有間孝禮(ありま たかのり)氏が「いま、なぜ木材、木造なのか -地球環境保全・資源持続性と変遷する価値への対応-」というテーマで約70分話しをされました。
 石油はあと100年で、石炭はあと300年(最近は100年とも)で枯渇するが、木は他の資源と違い持続性がある。日本の森林は炭素換算して10億トンの資源となる。
木はほとんど空気でできていて穴が多く、温かく軽い。また木は吸水性、断熱性、抗菌性があり、昔から樽、おけ、収納庫などに使われている。
 学校の建築材と病気などでの学級閉鎖の関係は、木造が10%、鉄筋コンクリート22%、鉄筋コンクリートと木材を合わせて使った場合12%という結果もでている。木材は吸水性があり、空気が乾燥すると木材から水分が出てくるが、鉄筋コンクリートの場合暖房すると乾燥してしまうということです。


 また「あかね材に関する研究報告」では、三重大学生物資源学部教授の徳田迪夫氏から、あかね材の強度について説明がありました。杉の木が大きくなると下の枝に日が当たらず、枯れてしまう。この枯れ枝にスギノアカネトラカミキリが卵を生み、幼虫が木の中を移動する。特に和歌山県、三重県では問題になっており、山によっては80%の木が被害をうけている。材木にした場合見た目はどうしょうもないが、強度には問題ないということです。

 あかね材の学習をしている「あかね学級」の3人の小学生があかね材についての作文発表をしました。
 あかね材にはA等級からC等級の3つに分かれていて、とても正直ですごいと思います。人に個性があるように木にも個性があっても良いと思います。
 あかね材のことをもう少し研究していきたい。なぜスギノアカネトラカミキリは本州に多く、ほかの地域に少ないのか、なぜ標高800m以下にしか住まないのか、その理由にせまっていきたい。
 あかね材のことをはじめは「見つけた人の名前かな」「高級ブランドの名前かな」といろいろ考えていました。あかね材の虫食い部分を模様として楽しんだらいいのではないでしょうか。あかね材には小さな神様が宿っていると思うと楽しいのではないでしょうか。など子どもらしい発想で述べられていました。

 最後に特別講演として山中市長が「次世代へつなぐ「みどりの街 松阪」というテーマで話しをされました。
 最近は材木が安く、間伐するにも間伐した木をそのまま放置する切り捨て間伐が多い。それでも間伐するのはまだ良い方で、間伐されない山が多くなってきている。間伐をしないと土がだめになる。森を守ことは災害を防ぎ、おいしい水を私たちに提供してくれる。またミネラルを含んだ水は海に流れてあさりを育てる。
 松阪市の林業従事者は平成13年で450人あったが、平成20年では200人まで減ってきている。また林業従事者は60才以上が60%から70%を占め後継者の問題もある。松阪市をみどりの街、森林の街、木材の街と位置づけていきたい。など述べられました。

 私もあかね材についてはこの催しの案内をいただいてはじめて知りました。今まで一般の人にはあまり知られていなかったあかね材に注目して利用していこうという、いい催しでした。
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松尾神社例大祭行われる

2010-02-11 21:52:13 | 日記
 2月11日、松阪市立野町の松尾神社で例大祭がありました。松尾神社は400余段の階段を上がった山の上に本殿があります。この日は衆議院議員さん、県会議員さんなど来賓の方も多数お越しいただいて祭礼が行われました。本殿前では地元小学生女児による奉納舞いがありました。またふもとの広場では獅子舞の奉納やカラオケ大会、女性歌手による歌謡ショーなどがあり、来場者には甘酒や酒が振る舞われました。この日あいにくの雨天にかかわらず大勢の人たちが参拝されました。また予定されていた餅まきは雨天のため中止され、来場者に手渡しで餅が配布されました。

◆松尾神社 

 松尾神社は松阪市立野町の標高113mの山の頂上にあり、本殿まで408段の階段が続きます。頂上付近になると急な階段が120段続き、ようやく本殿に到達します。本殿のある山頂からは中部国際空港などが眺められ、また伊勢神宮、熱田神宮、橿原神宮、明治神宮、靖国神社の礼拝所も設置されています。
 
 松尾神社はもともと立野神社または立野明神と呼ばれ、神社がある立野は、平安時代の930年代に成立した「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」に飯高郡に属する郷としてあげられています。その立野郷の産土紙(うぶすながみ)(生まれた土地を守護する神)として大山咋命(おおやまくいのみこと)を祭ったのが立野神社であり、康保4年(967)に施工された「延喜式」(法律の施行細則)神名帳にも記載されています。
 北畠の家臣水谷刑部がこの立野に砦を構えたとき神領を寄進し、徳川宗貞も享保9年(1724)来松の節、社領四石七斗六合を免除しています。

 明治時代に1村1社を原則に神社合祀が進められ、明治40年・41年当時の松尾村村内の神社を立野神社に合祀し、名前を立野神社から松尾神社に改称されました。祭ってあるのは大山咋命を主神に28柱の神です。
 昔は京都の松尾神社と同様に酒造の神と崇められたということから、酒を醸造する人たちが信仰する神社でもあり、毎日参拝する人や、三重県内はもとより県外からも多くの参拝者が訪れます。

 来年の10月23日に20年に1度の式年遷宮があり、昨年から松尾神社御造営委員会を組織して準備に取りかかっています。
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嬉野史編さん完成記念座談会開催

2010-02-07 22:32:43 | 日記
 2月7日、松阪市嬉野中川新町の中川新町地域交流センターで「嬉野史編さん完成記念まちづくり座談会」が開催されました。この催しは合併前の嬉野町時代から足かけ10年をかけて、このほど完成した「嬉野史」の完成を記念して開催されました。会場には嬉野地区の市民を始め、市内から約100名の市民が参加して、基調講演、事例報告、まちづくり座談会を熱心に聞き入りました。

 嬉野史は平成10年8月に町史編纂室が開設され、同12月に編纂準備委員会開催、翌平成12年11月から編纂が始まりました。平成17年1月に松阪市に合併した後も編集が続けられ、平成21年12月に全6巻の「嬉野史」が完成しました。
 嬉野史は『自然編』、『史料編(上)』、『史料編(下)』、『考古編』、『文化財・民族編』、『通史編』・『うれしの写真帳』からなります。

 この日の座談会ではまず、嬉野史編さんに携わられた三重県史編さん専門員の吉村利男さんが「嬉野史編さんから見えたもの」というテーマで基調講演がありました。編さんでは歴史史料が18262件、文化財・民族資料が1836件集められましたが、その中には驚くべき史料に巡り会った話しなどをされました。

 事例報告では地域振興局振興課主幹の福島ひろみさんから「嬉野伝統行事と地域おこし」の話しを、八田城山公園保存会会長の原田秀己さんから「八田城跡の里山保全」の話しを、NPO法人みえ自然・文化財保護サークルの粕谷忠さんが「天花寺里山ルネッサンス構想」や「どんぐりまつり」などの話しを、新屋庄かんこ踊り保存会会長の前田さんから「新屋庄かんこ踊りの後継者問題」の話しを、嬉野津屋城町のでこさん保存会会長の鈴木護会長から「でこさんが行われるようになった言い伝え」などの話しをされました。

 まちづくり座談会は「歴史がわかると未来が見える!」というテーマで行われ、吉村さん、福島さんのほか、三重大学准教授・松阪市景観審議会会長の浅野聡さん、松阪市文化財保護審議会委員・松阪市景観審議会委員の門暉代司さん、嬉野史編纂委員長の小玉道明さん、前松阪市文化財センターの小林典子さんが、それぞれのテーマで話しをされました。


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市議会議員の報酬削減について

2010-02-05 22:42:41 | 日記
 松阪市特別職報酬等審議会が2月4日に松阪市役所で行われ、松阪市議会議員の報酬を人事院勧告に従って月額1000円程度の削減することを決めました。
 人事院勧告は公務員の給与水準と民間企業従業員の給与格差をなくすることを基本として、少なくとも毎年1回勧告(内閣と国会に)されているもので、地方自治体もこれに基づいて公務員給与の上げ下げが検討されます。

 松阪市特別職報酬等審議会は市民の代表や各団体の代表により構成されるもので、市長、副市長、市議会議員などの報酬等を審議して市長に答申します。審議会委員は市長が委嘱するもので、今回は自治連合会、商工会議所、JA松阪、青年会議所、連合三重、有識者などの代表9名が委員として参加しています。

 この審議会はこれまで非公開で行われてきましたが、今回から公開で行われ、人事院勧告に従って一般議員で月額1000円程度の削減をきめました。
 今後はこの審議会の答申を受けて市長が、2月議会に市議会議員の報酬削減をどういう形で上程するかということになります。答申に基づいてこの削減案を上程するか、あるいはこの答申に反して独自の案を上程するかは分かりません。

 またこの答申に対して、市議会がどういう判断をするかということになります。市民の代表による審議会の答申は「市民の声の結集」ということで、削減幅がどれだけであっても尊重すべきという「空気」があることはたしかです。いずれにしても2月議会で結論がでます。
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碧川の自然と環境を守る活動

2010-02-02 18:24:49 | 日記
 松阪市三雲振興局管内の松阪市笠松町、曽原町、五主町付近を流れ伊勢湾に注ぐ碧川。この碧川の周辺にはハマボウの群生地や黄紅葉が自生しており、また雲出川、碧川、三渡川の河口付近や、この河川に挟まれた海岸線付近は日本でも有数の野鳥の飛来地としても有名です。
 これまで何気なく見過ごされてきた碧川の風景を今一度見直し、自然環境を地域の宝として保全し、地域づくり、人づくりに取り組んでいこうと昨年9月、地区の有志により「碧川周辺地域の自然と環境を守る会(伊藤末治会長)」が結成されました。

 碧川堤に群生するハマボウは300株ともいわれ、伊勢湾沿いではこの地域が北限とされています。ハマボウはアオイ科の植物で、アオイや芙蓉、ハイビスカスの仲間です。7月から8月に黄色い花をさかせます。
 また三雲管内には桜の名所らしい名所がないことから、碧川堤や碧川に注ぐ笠松町水路堤を桜の名所にしようと、昨年から早咲きの「河津桜」を植え始め、今年の1月31日には「第1回河津桜植樹祭」も催されました。昨年分と会わせて現在250本の植樹が終わっています。5年後、10年後には三雲一の桜の名所となることでしょう。
 この碧川で昨年11月に撮影会が行われ現在市役所1階ロビーで写真展が開催されています。(昨日のブログ参照)

~木舟はありませんか?~
 写真の撮影会や絵画には川面に舟があると「絵」になるのですが、一番いいのは木舟です。会では「ベカ舟」などの木舟を探しています。情報をお持ちの方は下記までご連絡下さい。
 問会せ 松阪市三雲振興局 地域振興課 0598-56-7905

     (写真はイメージ看板と植栽された桜の木)
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碧川周辺地域の風景展開催中

2010-02-01 11:17:31 | 日記
 今日2月1日から5日まで松阪市役所1回ロビーで「第1回碧川(あおかわ)周辺地域の風景展」が開催されています。碧川は松阪市の笠松町、曽原町、五主町付近を流れ伊勢湾に注ぐ川で、川中や川岸には葦や樹木が生えて野鳥が憩う場所となっています。
 この碧川周辺の自然環境を地域の宝として保存し、個性的で活力ある地域づくりや心豊かな人づくりを目指していこうと「碧川周辺地域の自然と環境を守る会(伊藤末治会長)」が結成されました。

 昨年11月に碧川周辺の良さ、自然景観の美しさを、写真を通して再発見してもらおうと「碧川周辺地域の自然(黄紅葉・野鳥鳥類など)」をテーマにした写真撮影会を開催しました。今回の展示会ではこの撮影会で撮影された写真や絵画、スケッチなどが展示してあります。

 伊藤会長さんの話しでは碧川を中心として、川岸の農村公園、伊勢湾の海岸付近も含めた地域での活動とし、碧川の支流にあたる笠松町水路には早咲きの「河津桜」が植えられたが、農村公園付近にはソメイヨシノなどを植え、長い間桜が楽しめるようにしたいということでした。
 碧川周辺にはハマボウの群生地や秋の黄紅葉があり、また数千羽の野鳥鳥類が飛来しており、これまで見過ごされてきた「ぴかりと光る」ふるさとを再発見していこうとするものです。

 この写真展は市役所をかわぎりにハートフル三雲、マーム、天白小学校、鵲小学校などで3月まで開催されます。
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