注目された第15回衆議院選挙は当初の予想通り民主党の圧勝、自民党の惨敗という結果で終わりました。日本の政治の歴史の中で選挙により政権交代が行われた初めてのケースとして注目されています。
日本の衆議院議員選挙における小選挙区制は1996年から実施されています。この選挙制度は政権交代が起きやすい制度で、今回この選挙制度になって始めてその機能が発揮されたと言えます。
これまでのような1選挙区で3~5人が当選する中選挙区制のもとでは、今回のように自民党や公明党の大物政治家が落選することは、まずなかったのではないかと思われ、もしかすると政権交代もなかったのではないかと思われます。
この小選挙区制は「イエス」か「ノー」かと、国民が政権を選択できる制度です。また前回の小泉旋風や今回の民主党への追い風のような「風」の影響を受けやすい制度です。追い風に乗った党や候補者はいいのですが、逆風の中で戦う党や候補者は大変です。
1997年にカナダで行われた総選挙で政権与党の進歩保守党が改選前の169議席のうち167議席を失い、わずか2人しか当選できませんでした。政権を何度も担当した政党が2議席のミニ政党に転落したのでした。
この小選挙区制はこのような厳しさをもった制度です。
他の先進国では政権交代によって複数の政党がしのぎを削ずり、政治の質を高めてきました。戦後60数年、日本の政治はやっとスタートラインに立ったところです。
日本の衆議院議員選挙における小選挙区制は1996年から実施されています。この選挙制度は政権交代が起きやすい制度で、今回この選挙制度になって始めてその機能が発揮されたと言えます。
これまでのような1選挙区で3~5人が当選する中選挙区制のもとでは、今回のように自民党や公明党の大物政治家が落選することは、まずなかったのではないかと思われ、もしかすると政権交代もなかったのではないかと思われます。
この小選挙区制は「イエス」か「ノー」かと、国民が政権を選択できる制度です。また前回の小泉旋風や今回の民主党への追い風のような「風」の影響を受けやすい制度です。追い風に乗った党や候補者はいいのですが、逆風の中で戦う党や候補者は大変です。
1997年にカナダで行われた総選挙で政権与党の進歩保守党が改選前の169議席のうち167議席を失い、わずか2人しか当選できませんでした。政権を何度も担当した政党が2議席のミニ政党に転落したのでした。
この小選挙区制はこのような厳しさをもった制度です。
他の先進国では政権交代によって複数の政党がしのぎを削ずり、政治の質を高めてきました。戦後60数年、日本の政治はやっとスタートラインに立ったところです。