川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

平成22年度松阪市事業仕分け終わる

2010-10-31 20:07:31 | 日記
 松阪市役所で行われていた平成22年度松阪市事業仕分けは、昨日10月30日に続き、今日31日も行われ、午後5時過ぎ、予定されていた32事業全ての仕分けが終わりました。仕分け結果は次の通りです。

 1、私立保育園管理運営事業費補助金(こども未来課)判定結果 市が実施(現行どおり又は拡充)
 2、みえこどもの城管理運営費補助金(こども未来課) 判定結果 不要
 3、逓送車運行事業費(総務課)              判定結果 市が実施(現行どおり又は拡充)
 4、生きがい活動支援通所事業費(介護高齢課)    判定結果 不要
 5、社会福祉協議会補助金(福祉課)           判定結果 市が実施(要改善)
 6、福祉医療事業協力交付金(福祉課)          判定結果 市が実施(要改善)
 7、一次救急医療体制事業費(健康推進課)       判定結果 市が実施(現行どおり又は拡充)
 8、病院群輪番制病院運営費補助金(健康推進課)  判定結果 市が実施(現行どおり又は拡充)
 9、職員研修事業費(職員課)               判定結果 市が実施(要改善)
10、放置自転車対策事業費(安全防災課)        判定結果 市が実施(要改善)
11、とまとーず交通安全強化事業費(安全防災課)   判定結果 市が実施(要改善)
12、私立高等学校振興費等補助金(教育総務課)    判定結果 市が実施(要改善)
13、人権教育地域促進事業費(人権まなび課)      判定結果 市が実施(要改善)
14、青少年育成市民会議補助金(いきがい学習課)   判定結果 市が実施(要改善)
15、青少年センター運営事業費(いきがい学習課)    判定結果 市が実施(要改善)
16、市体育協会加盟団体育成強化補助金(スポーツ振興課)判定結果 民間が実施
17、環境マネジメントシステム運用事業費(環境課)   判定結果 不要
18、林業生産流通総合対策事業補助金(農林水産課) 判定結果 市が実施(現行どおり又は拡充)
19、水産資源増殖事業費(農林水産課)          判定結果 市が実施(要改善)
20、消防団員家族感謝会補助金(消防団事務局)    判定結果 不要
21、観光協会運営費補助金・観光協会事業費補助金(観光交流課)判定結果 市が実施(要改善)
22、観光客誘致事業費(観光交流課)           判定結果 市が実施(民間委託等の検討を要する)
23、勤労者総合福祉推進事業費補助金(商工政策課) 判定結果 市が実施(要改善)
24、商工団体補助金(商工政策課)             判定結果 市が実施(要改善)
25、文化財保存整備事業補助金(文化課)         判定結果 市が実施(要改善)
26、自主事業費(文化課)                   判定結果 市が実施(民間委託等の検討を要する)
27、まつさか夢交流事業費(学校支援課)         判定結果 市が実施(要改善)
28、松阪市納税貯蓄組合補助金(収納課)         判定結果 不要
29、広報広聴補助業務等委託事業費(広報広聴課)   判定結果 市が実施(要改善)
30、広報松阪発行事業費(広報広聴課)          判定結果 市が実施(要改善)
31、地区集会所建設補助金(コミュニティ推進課)     判定結果 市が実施(要改善)
32、松阪市自治会連合会補助金(コミュニティ推進課)  判定結果 市が実施(要改善)

 この仕分け結果がそのまま市政に反映されるというわけではなく、市長の言葉では現場の痛みと、経済効率を鑑み最終的には行政で判断するということです。
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松阪市の事業仕分け始まる

2010-10-30 15:03:45 | 日記
 現在、国の方でも第3次の事業仕分けが行われていますが、松阪市においても10月30日から事業仕分けが始まっています。心配された台風もこの地方からはそれたため、予定通り9時30分から開会式・概要説明ありました。市長の挨拶、仕分けコーディネーターの挨拶、仕分け人の紹介などがあり、2つの班に分かれて仕分けがスタートしました。

 この事業仕分けは、外部の視点で検証することにより、最少の経費で最大の効果を目指しより効率的な行政運営を推進するとともに、職員の意識改革を図ることなどの目的で実施されています。事業仕分けは、松阪市の一般会計予算の1000事業の中から3年間で約100の事業を抜き出し、この内今年は32事業を仕分けします。仕分け内容は次のとおりです。

◆日 時  平成22年10月30日(土)・31日(日)
      午前9時30分~午後5時00分
◆場 所  松阪市役所本庁舎(市議会)2階
      第一会場  第1・2委員会室
      第二会場  第3・4委員会室
◆班編成  2班で行います。1つの班構成は次の通りです。
      ・コーディネーター(進行役)   1人
      ・仕分け人             5人
        支援事業者選定仕分け人  3人
        市民仕分け人          2人
      ・書記(市職員)          2人
◆対象事業数  32事業(8事業×2班×2日間)
◆仕分け区分 仕分けは次の6つの区分に分けます。
①不要
②民間が実施すべき
③国又は県が実施すべきもの
④市の実施が適当だが民間委託等の検討を要するもの
⑤市の実施が適当だが内容等の見直しを要するもの
⑥現行のとおり市で実施すべきもの

 仕分けは1事業40分の予定で進められましたが、時間通りに終わる事業もあれば、議論が白熱して予定時間をオーバーする場合もありました。仕分けを傍聴させてもらいましたが、仕分け人から鋭い追求もあり、また自らの提案もあり、質問する側も、答える側も簡潔に話しをされていたのがよかった。午前中の傍聴者は一般市民26名、市議会議員14名、市職員22でした。
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甲府鳥もつ煮

2010-10-28 21:40:10 | 日記
               (甲府鳥もつ煮のパンフレットの写真を借用しました)
 今年厚木市で行われたB級グルメの祭典・第5回B-1グランプリで甲府市から参戦された「甲府鳥もつ煮」が初出場ながら見事グランプリを獲得しましたが、26日から27日に視察で甲府市を訪れ、甲府鳥もつ煮を初めて賞味することができました。
 甲府鳥もつ煮は、廃棄されていた鳥の内臓を何とか利用できないかと鶏肉業者の人が蕎麦店の人に頼んだのがきっかけで、甲府鳥もつ煮が生まれたということです。昭和25年頃のことです。甲府鳥もつ煮はもともと蕎麦屋の付きだしとして出されていたということですが、今は「鳥もつ定食」や「とりもつ丼」なども人気があるということです。

 甲府鳥もつ煮をグランプリに導いた「みなさまの縁をとりもつ隊」は甲府市の名物である「甲府鳥もつ煮」の美味しさを全国に広め、甲府市を元気にしようと甲府市職員で結成されたボランティアのグループです。
 市役所の人にお聞きしたところ、グランプリを獲得以来、多くの観光客が甲府市を訪れ、甲府鳥もつ煮の人気店では1時間待ちもあるということです。
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リサイクルセンター安全祈願祭開催

2010-10-22 17:31:32 | 日記
 松阪市町平尾町に計画されている松阪市リサイクルセンター新築工事の安全祈願祭が10月22日に開催されました。この日祈願祭会場には松阪市長を始めとする市関係者、田中議長を始めとする関係市議会議員、地元自治会関係者、工事を行う工事関係者など約50人が参列して、大平尾町の加世智神社竹内幸弘宮司により祭礼が行われました。

 この施設は延べ面積2322.14㎡の鉄骨造り4階建てで、1、2階はプラスチックの圧縮梱包を行うプラント、3階は事務所と収集職員の控え室、4階は啓発室となっています。この工事は、設計監理が中日本コンサルタント(株)、建設工事は丸亀産業(株)、機械設備工事は(株)日乃出エヤコン、電気工事は長谷電工(株)、プラント設備工事はメタウォーター(株)の施工により、平成2年10月13日~平成23年11月15日の工期で行われます。
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松尾地区で市民懇談会開催される

2010-10-22 07:33:08 | 日記
 10月21日、松阪市丹生寺町の松尾市民センターで市民懇談会が開催され、約80名の地区の人たちが参加して、山中市長と市政についての意見交換がなされました。私もかかり事があり途中から参加しました。

 この日はまず市長から「市政や地域づくりについて」の話しがあり、コミュニティ推進課から「これからの地域づくりの仕組み」の説明があり、そのあと市長との意見交換がありました。
 参加者からは森林保全に関する意見や、住民協議会と自治会との位置づけはどうなるのか、など有意義な意見が交わされました。

 この市政懇談会は昨年10月から市内43会場で実施されているもので、この日の松尾会場をもって今年度分が終了しました。また来年度分が計画されているということです。
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恥ずかしい丸山和也議員の私的な会話の暴露

2010-10-20 17:30:15 | 日記
 18日の参院決算委員会で自民党の丸山和也議員が中国漁船衝突事件に関して、仙石由人官房長官との電話での私的な会話の内容を取り上げ、政府の姿勢を追求した。丸山議員は弁護士としてテレビ番組で有名になり、参議院選挙に立候補して当選した、いわばタレント議員で、仙石長官とは弁護士仲間で旧知の間であった。
 国会の中では同じ党内で、また党派を越えていろいろな話し合いがなされ、公にできない話しも無数にあると思う。それは暗黙の了解で公にして良い話しと、してはいけない話しは区別しなければならないだろう。公の場で発言された言葉を取り上げ追求するのはいいだろうが、私的な話しを公の場に持ち込んで追求するのは、その人の人格が問われる。

 私たちの市議会においても、議員間でまた議員と行政の間で、内輪の話や本音の話しが交わされるが、それを議会など公の場に持ち出すことなどは、少なくとも松阪市議会においては記憶がない。それは議会人としてではなく、社会人としてのルールであろう。

 どこの会社でも、あるいは官公庁を含めたあらゆる職場では、社員や職員の間で社長や上司に対する不満や批判が日常的に交わされると思う。
 私が以前に勤めていた会社で社員間で交わされた話しの中で出た「社長に対する不満」を、ある社員が「あの人が社長の悪口を言っていた」と社長に言いつけたことがあった。そのときその社長は「社員の間ではそんな話しが出るのは当たり前だ」と、社長への不満をいった社員ではなく、言いつけた社員をたしなめたことがあった。

 仙石長官は後に「(私的な会話の内容を)国会質問という公的な場で引用されるなら、いくら友人でも電話に出てはならないと肝に銘じた」と語った。丸山議員は古い友人を1人失ったことになる。
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せまる大地震への対策について(4)

2010-10-19 21:52:38 | 日記
 松阪市議会平成22年9月議会「せまる大地震への対策について」というテーマで、東海地震、東南海地震、南海地震に対する対応について、一般質問をしました。その内容をまとめています。

 東海地震等の地震が発生すると、津波が発生して、松阪に向かってやってきます。震源地に一番近い東黒部の中の川河口付近で約2時間20分、松阪港や猟師漁港では約3時間で津波が到達します。この時の津波の高さが約3m~5m。津波の発生を防災行政無線で住民に知らせますが、この防災無線は本庁管内に136基建てられ(振興局管内は既に設置)、今年度中に共用が開始さます。

④大津波の被害を最小限にする対策について
【質問】
防災無線はどのようなシステムかお聞きします。また国からの緊急情報が防災無線で流れるとき、無線基地に市の職員がいなくていいのですか。
 
【答弁】
 防災行政無線は地震や風水害、津波、ミサイルの発射、テロなどの情報や避難勧告などは、野外スピーカーを通じて住民に伝達するシステムです。国からの情報は自動的に流れるようになっています。

【質問】
 今、松阪の海岸には堅固な堤防が造られつつあります。まだ不完全なところもあり、津波で堤防が破壊されたとき、津波が内陸に向かってやって来ます。その時の被害予想を松阪市が発行したハザードマップに示されています。津波の避難を防災無線で呼びかけたとき市民は避難場所を知っていますか、またどれくらいの人が避難しますか。

【答弁】
 平成18年に津波浸水対象地域全世帯に津波ハザードマップを配布し、その中に避難場所など記載してあります。また市のホームページでも避難場所などの情報を示してあります。堤防の改築が進んでいることもあり、津波に対する危機感が薄らいでいて、防災だけでは避難してもらえないので、広報車などを用い、また地域の消防団や自主防災隊などの応援を願いたいと思います。どれくらいの市民が避難されるかということは、実績がないので数字は出ません。

 私たちの身の回りに起きる災害や災い。この中でも火事や交通事故は私たちの注意で発生そのものを防ぐことができます。また洪水や土砂崩れなどは、堤防の補強や急斜面の防災工事である程度まで防ぐことができます。しかし台風や地震は、今の科学では発生そのものを防ぐことはできません。ただ「備えあれば憂いなし」と昔から使い慣れた言葉が示すように、普段からの心構えや対策で被害を最小限にすることができます。
                 (おわり)
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せまる大地震への対策について(3)

2010-10-18 21:50:35 | 日記
 松阪市議会平成22年9月議会「せまる大地震への対策について」というテーマで、東海地震、東南海地震、南海地震に対する対応について、一般質問をしました。その内容をまとめています。

 地震で建物が倒壊すると、建物の下敷きになる人が出ます。この中で即死状態の人もありますが、生存している人は一刻も早い救出必要です。生き埋めになった時、生存していても救出が遅いとその間に亡くなってしまう場合があり、救出までの時間によって生存率が左右されます。淡路島の北淡町では阪神・淡路大震災の直撃を受け、約300人の住民が倒れた建物の下敷きになりました。地元の消防団や地域の人達で埋まった人を掘り起こし、その日の夕方までに死亡者全員38人の確認と、生きている人の救出を終えたということです。この地区は地域の人達の結びつきが深く、誰がどの部屋に寝ているということが分かっていて、救出が早くできたということです。

③倒壊建物の生き埋め被害者の救出について
【質問】
 これらの地震のでは約6800棟が全壊・焼失・半壊の被害を受けると予想されている。このため倒壊した建物の下敷きになり生き埋めになる人が多く出てくる。この人たちをいかに早く助け出すかで生存率も変わってくるが、住民協議会などを通じて、早く助けだすシステムづくりを市の方で呼びかけてはどうか。

【答弁】
 阪神・淡路大震災の救出活動でも、建物の下から救出した生存率は、当日で約80%、2日目で約30%、3日目で約22%と日がたつごとに生存率は低下していく状況です。生き埋めになった人をどうして素早く助けられるかということになり、自力や家族、隣人、地域の人たちによる共助重要で、住民協議会や自主防災組織など連携する中で働きかけをしていきたい。

 先に示した北淡町の場合、早朝の地震で約300人の住民が生き埋めになり、夕方には救出が終わりましたが、その内38人死亡者が確認されたことから、生存率は87%になります。阪神・淡路大震災の救出活動の答弁で3日目までの生存率が示されていますが、4日目では5.9%、5日目では5.8%と日が経つと生存率が激減します。地域での救出のシステム作りが急がれます。
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本居宣長奥墓墓前祭行われる

2010-10-17 21:27:30 | 日記
 10月17日、松阪市山室町の妙楽寺山頂にある本居宣長奥墓(おくつき)で本居宣長墓前祭が行われました。この祭は山室山観光協会が主催して毎年この時期に行われており、宣長翁の霊を慰め、功績を讃えるために1901年(明治34年)から続いています。

 妙楽寺は樹敬寺の隠居寺で、宣長は生前しばしばこの寺を訪れ、この山室山の山頂を自分の墓所と定めていました。享和元年(1801)11月5日宣長が亡くなると、遺言書にもとづきこの地に葬られました。墓石の「本居宣長之奥墓」は宣長の自筆で、かたわらには宣長が好んだ山桜が植えられました。奥墓周辺は山室山神社の造営などにより、その後幾度かの変遷がありましたが、翁の没後200年後の平成13年に遺言書及び改正墳墓図に基づき、当初に近い形に復元整備されました。

 宣長没後209年後の今年の墓前祭には地元観光協会、自治会の人たちを始め、関係者また国会議員、県議、市議を始め多くの来賓が訪れました。祭事のあと三宅明山室山観光協会会長のあいさつ、来賓のあいさつなどがありました。
 墓前祭のあと妙楽寺の境内で山室山幼稚園園児による踊りや、もちまきが行われました。
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松阪城跡シンポジウム開催される

2010-10-16 21:44:38 | 日記
 「ふるさとのシンボル・松阪城跡を未来に伝えるために」をテーマに「松阪城跡シンポジウム」 が10月16日、松阪市川井町の松阪コミュニティ文化センターで開催されました。この催しは松阪市及び松阪市教育委員会が主催して行われたもので、会場を埋め尽くすほどの市民が参加しました。
 
 初めに基調講演として、城跡研究の第一人者で奈良大学教授であり、松阪城跡保存管理計画策定委員会委員の千田嘉博氏から「ここがすごい松阪城 ~全国の城跡からみた松阪城跡のすばらしさ~」というテーマで話しを聞きました。話しの内容をメモしていたのですが、会場が暗くてうまくできませんでしたが、レジメと合わせてまとめました。

1、注目される城跡
・これまでにも何度か城ブームがあったが、新しい城ブームでは、男性中心の城マニアから「歴女(歴史好きの女性)」や「城ガール(城跡を歩いたり、時にはよろい、かぶとを身にまとったりする女性たち)」が現れてきた。
・復元志向の城ブームから武将と組み合わせて、生き方を模索する場としての城跡へ
・勝ち組だけでなく、たとえ敗れても義を貫いた石田三成や真田幸村など負け組の生き方を再評価する。
・城によってはニセ天守閣や、ニセ石垣などのあるところもあるが、あくまで史実にもとづいて適切に保護・整備することで誰もが歴史を体感できる。

【ここがすごい松阪城】
2、武将がすごい
 松阪城は蒲生氏郷が造ったということで評価が高い。これは日本百名城に選ばれたときにも同じような評価がなされている。

3、石垣がすごい
・連続した高石垣が残る。これほどの高石垣はあまり見たことがない。
・蒲生氏郷の時代から江戸時代にかけてのさまざまな石垣が存在し、石垣の発展の歴史がわかる。
・算木積みの変遷(算木積みは石垣の角の部分に積まれる形で、長方形の石の長い方と短い方を交互に積んでいく工法)、天守閣付近は自然石に近く、太鼓櫓付近はかなり加工した石が用いられ、裏門付近はきれいに加工がなされた石が用いられている。
・課題として、文化財として松阪城跡を把握した測量図が必要。また多くの城では石垣カルテが作成されているが、松阪城跡にも石垣カルテを作成して、学術的な分析と保護・整備の基礎資料を整える。

4、城のかたちがすごい
・連続した外枡状。外枡形を重ねることで城をつくる。
典型的な織豊形城郭:岐阜城→安土城→豊臣期大阪城→松阪城(奈良県高取城、岡山県津山城、熊本城なども同一系統上の城)
・馬だしタイプ

5、本丸がすごい
・天守閣が石垣の端になく、城郭の中央部にある(会津若松城と同じ)
・馬だしタイプ⇒聚楽第→広島城→会津若松城→名古屋城

6、松阪城を生かす
・熊本城や名古屋城などは大規模な立体復元整備が進む。
・松阪城は日本の歴史を考える上でもすばらしい。史実にもとづいた整備。行政だけでなく市民参加の、城と城下町が一体となった整備が必要

 基調講演のあと「まちづくりに生かした城跡のありかた」というテーマでパネルディスカッションがありました。
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せまる大地震への対策について(2)

2010-10-15 20:07:53 | 日記
               (東海地震、東南海地震、南海地震の発生予想図)
 松阪市議会平成22年9月議会において「せまる大地震への対策について」というテーマで、東海地震、東南海地震、南海地震に対する対応について、一般質問をしました。その内容をまとめています。

 松阪市役所の本庁舎は昭和44年10月に完成して、41年が経過しています。この建物の耐震診断の結果、耐震性がないということになりました。このため耐震補強をどうするかということになり、現在の建物に耐震補強工事をして使うか、それとも新しい建物を造るかという議論がなされてきました。
 また耐震補強されるまでに地震が発生して本庁舎が損傷を受けた場合は市役所の機能をどこに置くかという問題もあります。この質問で神戸新聞の例を紹介しました。神戸市にある神戸新聞は阪神・淡路大震災で本社建物が倒壊を免れたものの壊滅的な被害を受け、新聞編集用のコンピュータも破壊されました。このような条件のなかで神戸新聞はその日の夕刊を発行しました。わずか4ページの夕刊でしたが、それは平素から災害に対する備えがあったから発行できたのでした。。

②本庁舎の耐震補強について
【質問】
 市として、本庁舎を耐震補強して使っていくという方向が出されたが、これに至った経緯について、また耐震補強と新築の経済比較は。

【答弁】
 平成19年の本庁舎の耐震調査では、耐震補強で33憶3千万円、免震工法で37憶5千万円、新庁舎建設で54憶3千万円と試算が出た。近年耐震工法の進歩から日常業務をしながらできる工法もあり、耐震工法を設定せず公募型プロポーザルで業者を選定したい。
 耐震補強工事では7憶8千万円、新築では諸費用は別として54憶3千万円を想定する。

【質問】
予定ではこの耐震補強工事が終わるのが2年半後ということになります。もしこの間に地震が発生して、本庁舎に大きな損傷が起きて使えなくなった場合、災害対策本部をどこに置くか、また市の機能をどこに移すのか。

【答弁】
災害対策本部は市庁舎西側の防災行政無線基地局の建物に、またこの建物が損傷を受けた場合は消防本部に置く。また市役所の機能はあらかじめ確保することが難しく、他の施設の被災状況に応じて関係機関と協議する中で一般事務機能の回復を図りたい。
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交通事故撲滅市民大会開催される

2010-10-14 16:57:20 | 日記
 交通事故撲滅市民大会が10月8日、松阪市民文化会で開催されました。この催しは「なくそう交通事故を市民の力で!!」を合い言葉に、松阪市自治連合会が主催し、松阪市や松阪警察署、松阪地区交通安全協会が後援をして行われたもので、この日会場には約1500人の市民が訪れ、交通事故撲滅の大切さを改めて確認しました。

 松阪市は以前から交通事故が多く、事故死亡者数は毎年全国でもワースト上位に記録され、私も市議会議員なって最初の一般質問で「交通事故の多発と対策について」というテーマで質問しました。これまでも交通事故撲滅のいろいろな取り組みがなされてきましたが、今年も事故の件数は減っていますが、交通事故死亡者数は現在までに14名になり、昨年の13名をすでに越えています。死亡者のうち9名は65歳以上の高齢者で、夜間の道路横断中に事故に遭っています。夜間歩行する人の存在を示す反射材(光があたるとひかる)が有効であるが、死亡した全ての人が反射材を付けていなかったということです。

 大会のセレモニーでは西出松阪市自治会連合会会長挨拶、山中松阪市長挨拶、田中松阪市議会議長挨拶などがあり、とまとーずによる交通安全教室、また基調講演として水戸黄門の八兵衛でおなじみの高橋元太郎さんによる「うっかり八兵衛の元気になる話 人生は出逢い、ふれあい、支えあい」というテーマで素敵な話しがありました。
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せまる大地震への対策について(1)(9月議会一般質問)

2010-10-14 03:21:57 | 日記
                地震発生のメカニズム(東郷町防災・防犯BOXより)
 松阪市議会平成22年9月議会は、9月7日から37日間の日程で行われ、10月13日に終了しました。この議会では16名の議員が一般質問を行いましたが、私も「せまる大地震への対策について」というテーマで質問をしました。

 太平洋の「フィリピン海プレート」と呼ばれる地殻が日本に向かって移動してきており、日本近海の「南海トラフ」と呼ばれる海底の深い溝で地中に沈んでいきます。この時に日本側のユーラシアプレートを巻き込んでいきます。このユーラシアプレートはある程度までは巻き込まれていきますが、耐えきれなくなった時に跳ね返ります。この時に東海地震、東南海地震、南海地震が発生します。これらの地震は「地震3兄弟」と呼ばれ、単独で発生することもあれば、3つの地震が同時に発生する可能性もあります。紀伊半島沖の東南海地震が単独で発生した場合でも松阪市の平野部では、震度6強から6弱の揺れが予想されます。
 質問内容を何回かに分けてまとめます。

①東海地震、東南海地震、南海地震の発生の確率は、また被害予想は
質問
 日本近海の太平洋には大きな地震の巣があり、その内静岡県沖の東海地震、紀伊半島沖の東南海地震、四国沖の南海地震の発生が近づいている。過去の発生の歴史をみても、いつ起きてもおかしくないと言われている。今後30年間に東海地震で87%、東南海地震で60%、南海地震で50%ともいわれている。松阪市は国や県などから多くの情報を得ていると思うが、これらの地震の発生の確率についてどのように認識しているか、見解を聞きたい。またこれらの地震の松阪市における被害予想はどれくらいか。

答弁
 過去の例をみても発生確率だけで断定はできないが、東海地震の場合発生確率は非常に高いもので、87%の発生確率の数値は信頼の置けるもので、今日明日に発生してもおかしくないと認識する。また東南海・南海地震の場合の発生確率も60%、50%という数値を信頼する。
 被害予想としては、東海地震、東南海地震、南海地震震度が同時に発生した場合、最大震度6強、冬の5時とした場合の被害想定では、罹災者数14万8522人、死者27人、負傷者292人、建物被害は全壊、焼失、半壊を含めて6757棟と想定している。
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たばこの税収と経済損失(2)

2010-10-12 21:26:19 | 日記
 たばこの税収と経済損失(1)で喫煙関連疾患による労働力の損失は5兆8000億円と試算されました。この中には喫煙時間による経済損失は入っていませんが、私なりに喫煙による労働時間の損失を試算してみます。

 仮に会社務めの人が、仕事中に1日10本たばこを吸う人がいるとします。10本より少ない人もあれば多い人もありますが、仮に10本とします。次ぎに一回の喫煙時間を10分とします。たばこを持って所定の喫煙場所に移動し、喫煙をして、もとの職場に戻る時間です。これも10分より少ない人もあれば多い人もありますが、仮に10分とします。

 この計算では仕事中に1日100分間たばこを吸っていることになり、これは1日の就業時間640分の約1/6となります。実に労働時間の1/6はたばこを吸っていることになります。1年12ヶ月では6/1の2ヶ月間となり、この2ヶ月間はたばこを吸っていて給料をもらっていることになります。年収600万円の人であればこのうち100万円を事業主は、仕事をせずにたばこを吸っている労働者に給料を払っていることになります。
 この試算の1日10本、1回10分は少し多いとしても、1年間の日本中の喫煙時間による労働力の損失は莫大な金額となるでしょう。

 日本政府にとって、たばこの税率アップは税収の増収よりも、たばこをやめてくれる人を増やすことにあるのではないかと思う。
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たばこの税収と経済損失(1)

2010-10-11 22:24:38 | 日記
 今月(平成22年10月)からたばこが値上がりしました。先月末にはまとめ買いをした人も多かったようです。10月8日に田中力議長の就任激励パーティーがあり、招待された8名の市議会議員は同じテーブルでした。この中でたばこを吸う人、吸わない人がいて、たばこ談義になりました。最近かなりの場所で分煙が進み、我々吸わない族にとって有難いのですが、このようなパーティーや宴会、飲み屋などではまだまだ分煙ができていなくて、たばこの煙いのと、家に帰ったあとの服に付いた臭いには閉口します。愛煙家の言い分は税金を治めているというのがありますが、日本の国家としてたばこ税は有難いのでしょうか。
 この記事は2008年12月14日~15日に私のブログで紹介した記事です。もう1度たばこの税収と損失について考えます。

 愛煙家にとって唯一の言い分は「俺たちは税金を払っているのだ!」ということであります。たしかにたばこ税の税収は年間2兆2千億円余りあります。しかしたばこによる経済損失はその税収をはるかに上回る額となっています。

 世界保健機構の推定によると日本で毎年11万人以上が喫煙が原因で死亡し、受動喫煙でも2万~3万人が死亡しているといわれています。
 たばこによる健康被害も深刻で喫煙者の超過医療費は年間1兆2900億円、受動喫煙者でも146億円(財団法人 医療経済研究機構の2001年の報告)もあります。喫煙関連疾患による労働力の損失は5兆8000億円。喫煙火災による経済損失は2200億円。合計すると7兆3246億円と推定され、これがたばこによる経済損失です。2兆2千憶円の税収は得られるが、7兆3千億円の損失をしているのです。
       (中日新聞 2008.7.2付け 「特報」を参考にしました)
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