フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

国技

2016-01-29 21:09:47 | Weblog
国技という名前が甦った一月でした。10年振りの日本人力士の優勝は国内を沸かせました。
さて世界の会議の中で一番早く結論が出せる会議が相撲の物言いがついた時の審判の協議です。ちゃんとしっかりした結論を出すのですからビックリです。大銀杏を結った力士、烏帽子をかぶった行司、紋付き袴の勝負審判と大相撲には古めかしいイメージがありますが、実は相撲界は斬新な改革をしてきたのです。その例が先ほどの短い会議です。会議の結論を得る為にビデオ判定を取り入れています。誤審や不可解な判定があるスポーツがある中で相撲は極めて公明正大なのです。このように実力主義のスポーツだからこそ相撲界が国際化した大きな原因だと思います。それだけに今回の日本人の力士の優勝は世界一のメダルを取った感じではないでしょうか。
ただ問題は相撲協会の内部のゴタゴタは国際的な組織として存在するには大変恥ずかしいことですから、新理事長以下、改革の後戻りだけはしないように努めて欲しいものです。