フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

風の子

2016-01-07 20:39:16 | Weblog
七草粥の日ですね。新年に若菜を食べる中国の習慣が日本の宮中の行事と結びついて出来たものと言われます。江戸時代から庶民にも広がったそうです。四季折々の一つの行事です。こうした行事は季節の気候にも大きく関係しています。昔よく聞かれたこんな歌覚えていますか?『大寒小寒、山から小僧が泣いて来た。なんといって泣いて来た。寒いといって泣いて来た』自然と口ずさみたくなるほど寒い日が多かった気がします。暖冬です。まあ、暖冬でもコマ回しや鬼ごっこなど外で遊ぶ子供達の姿は少ないですよね。四季折々の感覚が薄れていくばかりです。
四季加減という言葉があります。加減という言葉自体は余り良いことで使われませんね。「いい加減」とか「加減が悪い」などです。しかしこの四季加減は、四季、季節の変化によく調和する生活のことです。ですからこの時期は町中に「風の子」が沢山いました。今はほっぺを真っ赤にして寒い冬を遊ぶ「風の子」はかくれんぼをしているようです。