フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

成人式

2016-01-11 23:10:58 | Weblog
この成人の日は古代中国の「冠礼」すなわち数え二十歳なると冠をつける儀式に起源を持つと思われます。テレビの画面には式を終えた新成人の抱負などが映し出されています。私の子供達はすでに成人を遥かに過ぎてしまいましたが、もし該当する成人がいたとしたらこう話し掛けたいですね。
それは「自分が得意なことに自信を持て」です。これは決して自分が優れているということではなくて、自分の中に自信のあるものがあれば、周囲の人のいいところを認めることが出来る心のゆとり出来るからです。我々の性分でしょうか。悲しいことは比較的一緒に悲しむことが出来ます。しかし自分にない喜びが相手にあった時に心から喜んであげることが難しいだけに自信のあるものさえあれば余裕が生まれます。
今の社会ではどうしても自分を前面にだしがちです。それだけに自分よりも相手のことをまず思いやる姿勢を持って欲しいと新成人に伝えたいですね。付け加えればそれが自分の個性を光らせることにもつながるのです。