フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

自意識

2016-01-06 23:12:38 | Weblog
正月早々、また、北朝鮮の核実験のニュースが飛び込んで来ました。昨年は中東のニュースが大半でした。むしろ北朝鮮の陰は薄い年だったかもしれません。北朝鮮が特に相手にして欲しいアメリカの耳目はほとんど中東に向いているのが苛立たしい思いをしていたかもしれません。核を持つことは、アメリカを意識したことには間違いありません。何とか対等な立場で話し合いのテーブルについて欲しいわけです。そこで瀬戸際外交を持って話し合いを急かしたのかもしれません。
先日のニュースでも金正男第一書記の側近が数多く粛清されたことが伝えられています。それだけ他人の意見に耳をかさない若い指導者の姿が浮かんで来ます。よく言われる「裸の王様」的になっているのではないでしょうか。北朝鮮はこのところ中国に接近をはかっていただけに、6カ国協議の議長国の中国はどんな対応とるのか注目されます。後の北朝鮮の発表では初めての「水素爆弾」ということですが、核保有国の大国という自意識をさらに強めているのでしょう。