フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

デフレ

2016-01-13 23:16:30 | Weblog
安倍首相が日本経済を語る時に「デフレではないがデフレ脱却というところまでは来ていない」と必ず話します。今日はデフレという言葉の定義をもう一度考えてみましょう。
デフレは英語のデフレーションの略ですが、経済学では「物価が持続的に下がること」です。日本では「物価の下落を伴う景気低迷」という意味で使われています。何故なら、物の値段を下げると同じ量が売れても売上金が伸びず、企業の収入は減ります。となると企業は利益を確保する為に社員を減らしたり、給料を下げたりします。そうなると今度は物を買うのを手控える人が増えます。つまり景気を支える個人消費が落ち込みますよね。だからまた物の値段を下げる。こうした景気低迷を含めて「デフレ」と言います。この状態から、アメリカや日本、それに欧州で強力な金融緩和を施し、世界的な株高を生んだんです。そこへ来て連日の株安で新年の幕開けです。
昨年の漢字「安」は「安い」の「安」を予言していたのでしょうか。