フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

建築文化

2016-01-21 23:01:54 | Weblog
兼行法師の「徒然草」に建築に関する記述があります。『家の作りやうは、夏をむねとするべし。冬はいかなる所にも住まる』です。これを読むと日本では昔から住居は夏の暑さ対策を基本にしてきたからなんでしょう。ですから昔の寒さに対しては、火鉢とか炬燵がせいぜいだったのは、日本民族自体は寒さに耐える性質を持っていたのでしょうか。それに比べて暑さにはことのほか神経を使ったわけです。寒さよりも暑さを気にしたのは、ある人はそれは寒さに対する女性の忍耐強さの表れと言っています。
しかし、時代は道具の進歩を生みました。ストーブにエアコン、床暖房などドンドン進歩していきます。こうした進歩は、北海道などの日常の生活景色に表れます。冬の真っ只中でも部屋の中でTシャツ一枚で過ごすことが出来るのです。もちろん建築方式も冬対策が講じられました。まだまだ名古屋では隙間風が入ってこない建築は少ないような気がしますがね(笑)。
気象の方も益々、猛暑が増えている昨今です。夏対策は、もっともっと必要ですねぇ。