フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

天文学的数字

2010-06-14 23:19:35 | Weblog
探査機「はやぶさ」が宇宙の旅を終えました。地球から約3億キロメートル離れた小惑星「イトカワ」に着陸し、砂ぼこり等が入っているカプセルを昨夜オーストラリアの砂漠に予定通り着地させ、7年という長い任務を終えました。
月以外の天体に着陸し帰って来た探査機は例が無いので成功すれば世界初の快挙になります。それにしても地球から60億キロメートルの小惑星に到着するだけでも凄いのに、帰ってくるのですから、日本の宇宙開発技術のレベルの高さは世界に誇れますね。
ただニュースを見聞きしていても距離感は全く掴めません。まさに天文学的数字だからでしょう。この言葉が登場したころは単に空想というか、机上の計算だったでしょうから、改めて証明されるとその計算力にも敬意を評さざるを得ませんね。また、宇宙の広さを教えてくれました。
ところで巨大数ともいう天文学的数字は一般人の感覚では捉えることが出来ない余りにも大き過ぎる数字のことをいいますが、時々新聞記事でお目にかかることもあります。
その一つは大企業のトップの年俸です。我々の感覚ではわからない数字でしたが、スポーツ選手と違い、記録で表されない部分が多いからでしょうか。それにしてもなあ、と従業員は思うのでしょうね。