フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

城めぐり

2010-06-11 21:52:41 | Weblog
偶然でしたが、インタビューした歌手の趣味が城めぐりだという人が二人もいました。歌手の仕事の一つにキャンペーンで全国を巡ることがあります。それだけに行った先に城がありますから、趣味を膨らませることが出来ます。
その城の魅力といえば、戦の拠点としての機能と建築物としての美しさがあります。私の好きな城は熊本城や松本城、小さなところでは高島城(長野県)ですが、城巡りの魅力は、その場に立っただけでタイムスリップしたような気分になることです。そしてその城を設計した武将の考え方が非常によく出る建築物です。
尾張名古屋は城で持つと言われている名古屋城は今年、開府400年を迎えています。火事で焼失して建て替えているだけに、歴史的なロマンを感じるのは少ないかも知れませんが、スケールの大きさは日本一と言っていいかも知れません。ここにも家康の考え方が出ているのです。家康はこの城の石垣を諸大名に築かせましたが、徳川の本拠地でも無い名古屋にこれだけの規模を築き、徳川の実力を見せ付けたのです。もちろん西からの勢力に備えもあったでしょうが、むしろ見せ付けることで太平の世をこれから迎えるのだとの意思を見せ付けたような気がします。
天守閣から名古屋を一望するのも気分転換になりますね。