フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

一円玉

2010-06-12 21:24:44 | Weblog
財務省によると2010年度に一円玉の製造枚数を前年度比で40分の1に当たる100万枚にとどめると発表しました。これはピーク時の約2700分の1に当たるそうです。理由は、地域の商店街や中小店などでも電子マネーを使える店が増えたからです。ピーク時というのは20年ほど前ですから、消費税が3%の頃でしょうか。歌謡曲にも「一円玉のたびがらす」という曲もあったほどです。
かつて話題にされた『一円玉が落ちていたら拾うか?』という論争がありました。一円を拾うのに要するエネルギーは一円以上かかるので拾わないとの回答が幅をきかせていたように思いますが、考えてみるとあれはバブルの頃だったでしょうか。いま改めてこの問いをしたら拾うと回答する人が圧倒的に多いと思いますが、違うでしょうか。
不景気は気持ちも変えます。いわゆるお金は大切にしなければという気持ちが甦って来ていますよ。「一円を笑うものは一円に泣く」ってありましたよね。
さて、参議院議員選挙の雰囲気が盛り上がってきましたが、与党のマニフェストに消費税アップが記載されますかね。きりの悪い数字ですとまたまた一円玉の出番ですね。