フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

水清ければ

2010-06-01 23:34:06 | Weblog
諺に「水清ければ魚棲まず」があります。水が綺麗過ぎても魚が棲みつかないことから、余り正しいことを主張していると他人と仲良くなれないことを意味しています。しかし今回の社民党の政権離脱に関しては、正しいことを主張したとして、国民は社民党と仲良くしています(笑)。
ところで魚棲まずを証明するようなデータが報道されました。それは、川に棲む生き物の種類を指標に4段階で水質を判定する「全国水生生物調査」で、サワガニが生息する綺麗な水と判定されたのは、56%でした。私の子供の頃の大きな思い出となっているのがザリガニ取りですが、このザリガニが棲む川の評価は「大変きたない水」なのでびっくりしています。きたない水の中で、一日中遊んでいたのだなあと思います。
この調査で地域別で「綺麗な水」の割合が最も高かったのは北海道の88%でした。北海道の川が綺麗だからこそ、さけが遡上してくるのでしょうね。
こうしてみると生物には綺麗な水の中で生活するものと、きたない水の中でこそ生きることが出来るものがあるところは、人間社会と同じです。どちらか選べといえば、やはり綺麗な水でしょう。この心構えだけは忘れないようにします。