フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

寝耳に水

2008-10-25 23:15:48 | Weblog
今年のペナントレースの回顧がティータイムの話の中心になる事が多くなりました。ある巨人ファンが「マジックナンバー2になった翌日、巨人が横浜に敗れた。ちょっと優勝が遠のいたのかなと思った更に翌日、巨人が勝ち阪神が負け。まさに寝耳に水のような優勝」と語っていました。
久しぶりに「寝耳に水」という言葉を耳にしましたが、この格言は「不意の出来事にひどく驚く事」で、その語源は治水が完全でなかった頃は川の水が氾濫して、それが寝ている時であればなおさら驚くというところから来ています。
不意の出来事といえば、就活の面接の時の質問にうろたえるという事をよく聞きます。事前のレクチャー以外の全く想像も出来なかった質問にしどろもどろとなってしまったというものです。質問する側からすれば、少し心を波立たせる質問をする事によってその内面をさらけ出すのを期待してしまいます。
確かに不意の出来事は時には頭が混乱し、今迄見えなかった自分が見える事があります。この際の対処の仕方によって人の奥行が測られるのでしょうね。
さあ、不意の出来事の闇討ちにあわない様に、事前の準備の範囲を拡げる事にしましょうか!