フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

ボストンバッグ

2008-10-31 20:15:29 | Weblog
すべての神々が出雲大社に集まるので、我々の地域は「神無月」。その神無月も今日限り。おそらく神様達はそれぞれの故郷への帰り仕度の為にボストンバッグの整理に忙しい事でしょう。
今、我が家では物を無くそう運動展開中で、家の中をすっきりとさせようと殆どの物を捨てようと思案しているのですが、男の私の方が思い切りが悪いですね。これも使える、あれも使えると残していたものはこの10年以上、一度も使っていなくて古くなるばかりです。特に始末に悪いのが洋服、型というよりサイズの変化で着る事が出来なくなったものが多く、私などは何とか体型を戻して活用しようとしているのですが・・・。家人からは「出来っこないのに」と後指をさされています。
なかなか整理の為に捨てる事の出来ないものに、上記のボストンバッグがあるのではないでしょうか。田舎からボストンバッグ1つ持って都会に出て生活をされた方などは、我々以上にこのボストンバッグには思い入れが強いでしょう。ボストンバッグを見る度に人生の原点を思い起こすのでしょう。私の友人にも「これ1つを持ってきてねぇ」と見せてくれた人がいます。沢山の夢を詰めて都会に出て来たのです。
このボストンバッグの語源は、ボストンレッドソックスの選手達がボストンの地場産業であったバッグにグラブやボールを入れて遠征に出掛けた事から命名されたようです。やはりこのバッグにもアメリカンドリームが詰まっていたのです。
さて、私のそんな夢の詰まった物は?物というよりいい出逢いでしょうかね。となればやっぱり全ての物が整理できますよね。