フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

閑古鳥

2008-10-30 23:23:06 | Weblog
アメリカ、メジャーリーグのワールドシリーズが終わりました。今回はフィリーズ対レイズの対戦でしたが、田口壮外野手が所属するフィリーズが勝って28年振りの優勝を飾りました。田口選手は一昨年のカ-ジナルスに続いて2度目のチャンピオンリーグを手にいれたわけですね。
ところで今回のこの両チームのシリーズは決して人気のチームの対戦とはいえず、テレビ視聴率も低迷していたそうです。それは特にレイズは過去10年で9回も最下位のチームでしたから・・・。プレーオフに進出できるかもしれないといったゲームでさえ2万人を切り、消化試合のマリナーズの方が観客数が多かったそうです。いわば毎試合毎試合閑古鳥が鳴いていたのですね。ただ、プレーオフに入ってからは4万人以上の観客が入ったそうですから閑古鳥も飛んでいってしまったことでしょう。
この閑古鳥はどんな鳥なんでしょうか。カッコーという説が多くありますが、中国の諌鼓かんこという言葉が興味をひきます。この鼓は君主に対して諌言かんげんしようとするときに打ち鳴らす鼓でめったに慣らす事がないところから閑古鳥という鳥になった説です。
ある歌手は緞帳が上がったら観客が1人もいないという夢を見た事があると話していましたが、人気商売にとって閑古鳥や厄介な鳥です。昨今の景気状況をみていると日本中、いや世界中に閑古鳥が飛んでいる様ですが、閑古鳥は夏の季語。それだけに秋から冬、そして春にかけて閑古鳥が姿を現さない様に経済対策がとられる事を期待しましょう。
それとも解散風に乗って閑古鳥が飛んで来るのかなぁ?