フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

2008-10-07 21:54:55 | Weblog
岐阜県の山県市の大桑地域は利平栗で有名です。この利平栗の普及と町興しの為に10月の第1日曜日に「ふるさと栗まつり」が行われ、私も先日の日曜日、ラジオの公開録音の司会に出掛けて来ました。
利平栗は甘味が強く、大粒な栗として有名です。番組に登場した前川清さんもこの甘さをほめていました。(10月12日午後2:30 東海ラジオで放送)
栗は我々日本人にとって非常になじみの深いもので、何でも縄文時代からこのホクホク感を味わっていたそうです。それだけなじみが深いという事で、この栗が出回ると秋を感じると答える人がいつも1位2位を占めます。
栗の主成分は糖質で、ブドウ糖やショ糖を多く含む為、ご飯やパンの代用としてカロリー源にもなりますし、疲労回復や風邪の予防にもいいそうです。
恥かしながら私は今迄知らなかったのですが、一番表面の皮(外皮)を鬼皮というそうですね。鬼皮の下が渋皮となっています。
「桃栗3年柿8年」という実のなるまでの年数を言い表す言葉があります。相当の年月を経過しなければ、利益を得る事は出来ませんと教えてくれていますが、これに続きがあるのをご存知ですか。「柚子ゆずは遅くて18年、銀杏イチョウのバカヤロ30年」とか「枇杷は9年で登りかねる、梅はい酸い13年」とか「柚子の馬鹿めは18年」かわったところで「桃栗3年後家1年」なんていうのもあるそうです。
またあの有名な武者小路実篤さんは「桃栗3年柿8年、だるまは9年俺は一生」と書画の下手さを自嘲した言葉を残していますが、感心するのは下手でも一生かかってものにしようという気概が素晴らしいですよね。