フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

緑提灯

2008-06-20 17:41:51 | Weblog
昔は休日の前の晩に楽しく飲みに行く、そんな金曜日を花の金曜日、つまり花金ハナキンと言ったものですが、もうすっかり死語となっています。おそらく職業が多様化して、土日休みの人ばかりではないということでしょう。
確かにこの言葉は1985年頃のバブル時代には盛んに使われてましたが、バブルが終わるとともに消えていったようです。それでも金曜日の夜の盛り場は他の曜日に比べてにぎやかです。
ところで近頃の夜の街には赤提灯ではなくて緑提灯が目に付く様になりました。料理に使っている食材の五割以上が国内でとれた農水産物ですよというお店が、この緑提灯をかけています。北海道の小樽で2005年に第1号店が誕生して以来、すでに1000店を超えました。食の安全に関心が高くなっているだけに、参加店が急拡大しています。
この草の根運動は2005年の春に食料自給率が39%にまで落ちた日本の農業を向上させようという目的でスタートしました。緑は安全な野菜と緑豊かな畑をイメージし、今は提灯の星も注意してみて下さい。星の数が国産の食材を使っている割合だそうです。
地産地消の思いを緑提灯にこめているわけですから、今晩あたりこの緑提灯のお店でいかがですか?
「赤提灯の女」という演歌がありましたが、今後は「緑提灯の女」ですね。